あたしブログ

ネットスペースデブリ乙女の脳内ラジオ

音楽で泣く人

 

みんな、おまたー!あたしです。

別に自分では自分のこと夜型とは思ってないんだけど、ひと月に50回くらい、寝る前に「あ~、朝が来るのが嫌だな」と思う日がある。

シンプルに起きるのがめんどくさいし、仕事行きたくないし、ずっと寝てたいし、ずっと自由な時間でいたいし、そもそも「時間」という概念の外に居たい。朝起きるのが苦痛っていうより、「朝が来てほしくない」っていう感情、よくわからないんだけど、「朝」が「嫌なこと」の象徴みたいに自分の中で括られてる夜がたまにある。

そういう夜に、あたしが聴く曲があって。

「眠くなるために」聴くんじゃなくて、「何となく泣きたい」みたいなテンションで聴く曲。別に病んでるとかじゃなくてね、「朝を迎えることから自分を守るため」に泣くと、何となく気分が落ち着いて良い感じになるみたいな。とにかく、何となく泣きたい時ってあるじゃん。それが、あたしの場合「朝を迎える前の夜」によく起こる。

久石譲『アシタカとサン』

アシタカとサン

アシタカとサン

  • 久石 譲
  • クラシック・クロスオーバー
  • ¥255
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オーケストラとかジブリとか鉄板だと思うんだけど。ジブリの中ではせんちひが一番好きなあたし、音楽となるとまた別で。もののけ姫が一番好きなのね。

中でも、『アシタカとサン』は劇中でも聴いてうるっときたし、高校時代に友達の吹奏楽コンサートみたいなの行った時の演目でもこの『アシタカとサン』が組み込まれてて、ただの吹奏楽部の高校生の演奏なんだけど、なぜか無性に泣けた。

なんだろな~、世界観に沿った壮大なメロディが好きなのかな。言葉に上手くできないんだけど、巨大な自然のゆりかごに抱かれているような気分になる。目を閉じて身を委ねると、様々な絶景が脳裏に流れていって、心の穢れがそのまま全部流されていく感覚がして、まっさらな状態で目に潤いを取り戻していく。そんな感じがして泣ける。

『COSMOS』


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合唱曲でCOSMOS選んだクラスが優勝する風潮、何なん?

あるあるだよね???(※今のネオ令和学生たちのトレンドは違うのかもしれない)

中学の頃あたしの所でもCOSMOS歌ったクラスが優勝したし、うちらもCOSMOS歌いたかったのに~~!!みたいに言い合ってた記憶が蘇る。何でこんな良い曲なんだよCOSMOS。いつ、何年経って聴いても沁みて痛い。

毎日聴かなくていいんだけど、忘れかけた頃にYouTubeで何となく聴くのが一番良い。同系統で行くとゆーみんの『Hello, my friend』も良いよね。

フジファブリック『眠れぬ夜』

眠れぬ夜

眠れぬ夜

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名前の通り、どうしても眠れない夜に聴いてほしい曲ナンバーワン。

また今夜も眠れぬ夜になりそうな気がした

部屋の壁の色褪せ方が気になる今日この頃

もういいだろうと 意味は無くとも
君の声を聞きたくなる

そしてできれば 何より君に先ず
伝えたい事がある
嫌がられる程何もかも
さらけてしまえたらいい

そしてできれば 何より君に先ず
伝えたい事がある
嫌がられる程何もかも
さらけてしまえたらいい

見て。歌詞がたったこれだけしかないの。

これだけしかないのに、必要なことって結局だらだらと長く語るもんじゃなくて、シンプルで良いんだなってわかるというか。あたしは志村さんの長年の友達でも身内でもなんでもないのに、志村さんのことをわかったような気になって、志村さんの日頃の思考とか心の形みたいなものが見えたような気がして、生きていくうえでの理由のないさみしさとか切なさみたいなのも全部赦されたような心地がして、なぜかわからないけれど目から涙がこぼれてくる。

フジの曲はどれも本当に良い曲ばかりだけど、あたしは『眠れぬ夜』が一番好きなんだ~。

大瀧詠一君は天然色

君は天然色

君は天然色

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これは色んなCMに使われてるから、絶対一度は聴いたことある!ってみんななると思う。最近では『かくしごと』のEDにも使われてたよね。

kakushigoto-anime.com

なんだろう、本当に「天然色」なんだよ。メロディと歌声を聴いているだけで、脳内のレンズに綺麗な景色が浮かんでくるというか。この曲は長い時をかけて大切にされてきたんだろうなってちゃんとわかるのに、いつまでも色褪せずに鮮度を保って耳に届く曲。古いのに古くない曲。これが一番イメージとして近い表現だと思う。

タイトルに「君は天然色」ってつける大瀧詠一の、思い浮かべる「君」がどれほど大切だったんだろうか。まざまざと感じられる。昭和の曲とか今より昔の曲って、言葉遣いが素直で綺麗だから好きだ。そして、あたしは「昔の曲が好き」なんじゃなくて、「昔なのに色褪せない鮮やかさを保った歳を取らない音楽が好き」なんだよな。(※勘違いされそうなのですが、当オタクはバリバリの平成生まれ&平成育ち古典ギャルマインドで生きています)

YUKI『プリズム』

プリズム

プリズム

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すみません。これは完全に私信というか、個人的な想い出の曲です。ずっとあこがれのYUKIちゃん。いつでも自分を肯定してくれて、やさしく肩を押してくれる女神さまみたいな存在。

『プリズム』はね~人生どん詰まり期に何度も励ましてもらった曲なんだよ~。今でも聴くだけでちょっと泣きそうになるくらい。曲を聴くだけで特定の想い出や記憶が自然と紐づいてフラッシュバックする人間って、面白いよね。

YUKIちゃんのつくる歌は、いつでも子ども心を忘れてなくて、性別も年齢も環境も時代も全部関係ない!自由に飛んでこ!みたいな、パワフルでハッピーでラブリーなきらきらの宝石箱みたいな曲ばかりなのだけど、この『プリズム』はちょっと不安そうな曲なんだよね。

どうやらこの曲は、ジュディマリ解散後、ソロになるYUKIちゃんの将来への不安とか、バンドメンバーへの想いを込めて書かれた曲らしく。だからちょっと踏み出すのが怖い、不安だっていう彼女の気持ちがすごく伝わってくる歌詞で。

花咲く丘まで 口笛吹いてこう
いじわるな人が とやかく言うけれど
私は、どこかで まちがえたかしら?

でも、YUKIちゃんは絶対振り返らなくて、不安でも怖くてもすっと前を向いて、口笛吹いて歩いていって、

私はこのまま 信じてゆけるわ
愛の強さゆえ 優しき獣ゆえ
花咲く丘まで 口笛吹いてこう
喜びを抱いて
見果てぬ空の上

咲くのは
光の輪
高鳴るは、胸の鼓動

最後はちゃんと自分の終着点を見つけて、まだ見ぬ明日にわくわくして。「私はこのまま信じてゆけるわ」と歌う。なんかもうこういうところがすごく好きで。辛い時に、心の道しるべとしてずっと輝いててくれるような曲。

YUKIちゃんファンにとっても大好きな曲で、15周年企画にて行われた楽曲人気投票でも堂々1位に輝いた名曲でもある。

www.yukiweb.net

これからもきっと、ひとりじゃどうしようもなくなった時、あたしは『プリズム』を聴いて元気をもらうだろうし、朝が来てほしくない夜も『プリズム』で「大丈夫だ」と思えるんだろう。

みなさんにとっての「大切な曲」はなんですか?

平沢進『LOVE SONG』

LOVE SONG

LOVE SONG

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先生はネタじゃねえから。

タービン回してるだけじゃねえから。マジで。

しばしばTwitter民のネタにされがちな平沢進先生だが、普通に天才でしかないのよ。馬骨アタイ、先生のことを敬愛しております。

元々哲学的な概念とか好きだから、先生にしか出せない独自の世界観と価値観に惹かれるってのもあるんだけど、なんかとにかく先生の曲はただのポップスとかの枠に収まってない、バカでかい人類愛みたいなのを感じる。

信じては眠り

前途君に在れと

念じては歌う

声 声

 

花に咲く LOVE SONG

風に吹く LOVE SONG

波に立つ LOVE SONG

人に泣く LOVE SONG

先生の曲に対して、「適当な言葉を羅列してそれっぽく見せてるだけなんじゃないか」とか言う輩がいるけどさ、適当に書いてるだけじゃ絶対にこの言葉は出てこないよ。

文字だけじゃわかんないかもだけど、メロディと一緒に聞けば伝わる人には伝わる。一単語が短いのに何かが伝わる。後半のサビはひたすら「花に咲く LOVE SONG 風に吹く LOVE SONG 波に立つ LOVE SONG 人に泣く LOVE SONG」を繰り返しているのだけど、最後が「人に泣く」なのが本当の意味で「ラブソング」だって感じがする。

歌詞全体を読むと、戦争や人同士の醜い争いに対する曲なのかなとか推測しちゃうんだけど、とにかくこれを聴けば「あたしの地球規模で見たら所詮塵のようにちっぽけな悩み」とかそういうのが全部どうでもよくなる。平沢先生が全部受け止めて壮大な愛で流してくれる。

ちなみに、泣ける曲縛りとか関係なしだとあたしは『ソーラ・レイ』が一番好きです。


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メロディとメタファー全てが好き。現代のコンテンポラリーダンスみたいな何かに近い感じがする。頭空っぽにしたい方、言葉の裏に隠された真意みたいなものを考察するのが好きな方、変わった世界観の曲が好きな方には平沢進先生が非常におすすめです。

Glass Animals『Heat Waves

Heat Waves

Heat Waves

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これも有名ね~。6月が近付くと聴きたくなるね~。

これまで紹介したのとは違ってアップテンポでグルーヴィー。なんだけど、和訳をぜひ見てほしい。検索したらいっぱい解釈出てくるから調べてくれ。(人任せ)

明るいメロディなのに歌詞が寂しかったりする洋楽って本当に良い。英語だから言ってることわかってないはずなのに、なんとなく繰り返されるPVの映像から虚しさみたいなのが伝わってなんかエモくて泣ける。この曲は中毒性がある。

Sometimes, all I think about is you
Late nights in the middle of June
Heat waves been fakin’ me out
Can’t make you happier now

なんて詩的で魅力的な歌詞。

文字を愛する者として、「熱波」がフェキミーアウトしてからのキャンメイクユーハピアーナウに続くのがガチですごい。(しつこく和訳調べてほしい)想像力と表現力がすごい。一切無駄がない極限まで削ぎ落したリリックなのになんとなく「わからせる」のがすごい。英語ネイティブなオタクたちはもっと直接的に彼らの音楽の良さがわかるんだろうなぁ~。羨ましい。

あたしは元々EDMとかエレクトロニック系?のバンドが好きなんだけど、Glass Animalsのノリ感を保ったままちゃんと歌詞の含みも持たせられてる感?みたいなのがまさに理想形って感じ。普通に作業用BGMとしてもおすすめ。おしゃれなカフェとかでもよく流れてる。

音楽で泣く人

https://i.pinimg.com/564x/89/83/d3/8983d33d8431b290de5988341680d96d.jpg

朝が来ることから身を守るために、夜に泣く。

音楽で泣く。

同じ人いるかな?

ちなみに、急に夜泣きのお供紹介をしてみましたが、実は今回初めて「純日記」タグでブログを書いてみた。これを機に日常カテゴリーの名前も「純日記」に変えます。当ブログは所詮ネットスペースのデブリでしかないのだから、あたし純度100%で切り刻んで染みこませていけってこと。(何を書いてもはてブ界隈独特な「意識高い系」ブロガーにはなれないってこと)

おすすめの夜泣きお供曲、ご感想、なんかとりあえず聞いてほしいこと、買い物メモ、お便り等はTwitterのDMもしくはマロ宛に何でもお送りください。皆さまいつも本当にありがとうございます。

 

それではまた。あたしでした。

このさよならの挨拶も何か良いの決めたいよな~