【セクドラ感想】愉しむも消費されるも貴女次第。
みんな、おまたー!あたしです。
突然ですが、実はあたし、長年シチュCDソムリエを務めておりまして。(え?)
今回は、前々からツイッターの方でも言っていた【シチュCD感想記事】を初めて執筆したいと思います。今まで散々書きたい書きたいと言いつつ、何だかんだめんどいので書かずにいたのですが、初めて「感想を書きたい!!」と思えたタイトルと出会ったんですよ。
※「シチュCD」こと「シチュエーションCD」、「裏名義」などの単語がわからない乙女の方や、18歳未満の方は、何も言わずにブラウザバックをお願いいたします。
【セクドラ感想】
『𝐒𝐄𝐗 𝐃𝐑𝐈𝐕𝐄』
セクドラ~~~~(天を仰ぎ)
多分、同業者(※シチュCD愛好家)なら首を縦に振るだろう。いや、わかんない、そこまで大々的に語られるジャンルじゃないというか暗黙のアレみたいな感じだから周りのオタクたちとシチュCD談義する機会があまりないのだけど、多分セクドラは有名なんじゃないかなと思う。「有名になった」が正しいか。
まずは一言、言わせていただきたい。
ステラワース、ありがとう。
(Thank you)(谢谢)(감사합니다)(धन्यवाद)BGM「ありがとう〜〜〜〜(なくさないで笑顔 忘れないで涙)ありがとう〜〜〜〜(僕の大好きな言葉 僕の大切な人へ)ありがとう〜(なくさないで笑顔)ありがとう〜(忘れないで涙)ありがとう〜〜〜〜(僕の大好きな言葉 僕の大切な人へ)」
マジで、天下のステラワース様ですよ。足向けて寝れねえ。常に良いものを恵んでくださる。
この「セクドラ」シリーズ、シチュエーション・シナリオ・CV、全てが良い。
あらすじ
20XX年の日本――
成人済みの女性が稀に発症する原因不明の奇病『過剰(イクセス)フェロモン』。
発作が起きれば自分の意思とは関係なく体が男を誘ってしまうため、
『過剰フェロモン』を発症した女性は社会から冷遇を受けていた。他方、アングラ系イベントでの情報収集やハニートラップなどを請け負う
会社『シノワズリ』には、そんな体質の女性を積極的に採用・保護し、
色事関連の任務を専門とする特殊な諜報部隊が存在した。
あなたの『バディ』となるシノワズリの男性職員×『過剰フェロモン体質』のあなた。≪抗えない性衝動≫をテーマに、隠密任務のスリルと激しいセックス、
特殊な環境下の恋愛を描く大人の女性向けシチュエーションCDです。(公式サイトより)
優勝です。
まず、「『シノワズリ』という色事関連(色仕掛けなどのエロでスパイ活動するエロ特化エロエロ仕事)の任務を専門とする特殊諜報機関で、自分の意志とは関係なく男を誘ってしまう『過剰(イクセス)フェロモン』体質の自分が、同じシノワズリの男性メンバーと『バディ』を組み、スリルのあるエロい任務をこなしながら恋愛する≪抗えない性衝動≫をテーマにした大人の女性向けシチュエーションCDである」という設定の時点で、いやそれは好きですがって感じじゃないですか。オタクの「そういうので良いんだよ」が全部詰まってるのよ。天才のシチュエーションなのよ。
我々がシチュCDに求めることは一重に「シチュエーション」なのであって、どれだけ好きな声優だろうが音が良かろうが、この前提条件をクリアしていなければそれは「シチュエーションCD」としては微妙になってしまう。そりゃ「シチュエーションCD」なんだからそうだろ。どれだけ萌える(燃える)シチュエーションでエロいCDを出せるかがヒットの鍵であり、日頃から数多くのシチュCDを嗜んできたオタクたちは、「思ってたのと違った」問題でがっかりしてしまった経験も往々にしてあるのではないかと思う。
多くのシチュCDは大体サンプル視聴ができるので、CVのイメージに関してはある程度目星をつけやすい。DLsiteでは3番目のサンプルさえ聞けばOK説ある。もちろん、シナリオが良くても生理的に受け付けない声だったり、声優さんの演技が下手だったりすると途中で萎えてしまうので、「CVで選ぶ派」も多いはず。あたしもどちらかというとCVで見てシナリオを妥協するタイプ。
でも、やはりシチュCDの醍醐味は「こんなシチュエーション欲しかった!!」に全て含まれていて、日常では体験できないドキドキ感を求めて聴いているのであって。その点、セクドラは全方面で最高得点を叩きだしている。
推しポイント①良シナリオ
まずシナリオが良い。
あらすじに書いたけど、「強烈に男を誘うヤバいフェロモン体質を発症してしまった自分」っていう前提条件がまずエロい。しかも、ご都合主義の取って付け要素などではなく、背景の世界観設定もしっかりしている。
イクセスフェロモンを発症するのは成人女性だけで、原因は不明。発症者はほとんどが自分でフェロモンをコントロールすることができないから、仕事を辞めさせられたり、街中を迂闊にあるけなかったりと日常生活も困難になる。イクセスフェロモンを発症した女性のことを本作では美の女神「ヴィーナス」が語源の『ヴィーナ』と呼んでいる。
そんな中で、極秘諜報機関『シノワズリ』は、イクセスフェロモン体質の女性を起用して、政界の大物や財閥の御曹司など、お偉いさん方の不祥事やアングラな犯罪の証拠を色仕掛けで暴くスパイ活動を主に行っているという。イクセスフェロモンを発症して生活難に陥っていた女性たちの救いの場にもなっていて、本作の主人公(自分)もそんなシノワズリの諜報員として位置づけられている。
そして、シノワズリの諜報活動というのがまた結構エグくて。軽めの色仕掛けなどではなく、場合によっては任務対象の信頼を得るために愛人になって身体を売らなければいけなかったり、大乱交パーティーに潜入したり・・・。でもそれはただ我々にエロを供給する為ではなく、そういう仕事をしないと生きていけないからっていう重ための世界観設定が基盤としてあり、耳元でキモいおじさんの吐息が聞こえてきたり、襲われそうになってる音がリアルに立体音響で聴こえてくるなど、任務中の様子もかなりスリルを感じられるのがまたGOOD。キャラ毎に任務の内容などももちろん違うのだけど、どれも最高に良い。
そして、尚且つ「バディ」という概念。
「バディ」が嫌いな女オタクはおらん。(バガデカ主語マン)
男と女、ふたりで1組。しかもドエロい状況下で。好きだが。好きでしかないだろうがそれは。
アングラな仕事を請け負っている中、四六時中一緒で。任務のためにキスをしたり場合によってはドキドキアクティビティをしなければならず。恋愛発展不可避。BGM「ありがとう〜〜〜〜(なくさないで笑顔 忘れないで涙)ありがとう〜〜〜〜(僕の大好きな言葉 僕の大切な人へ)ありがとう〜(なくさないで笑顔)ありがとう〜(忘れないで涙)ありがとう〜〜〜〜(僕の大好きな言葉 僕の大切な人へ)」
ここだけでもう最高コンテンツであるということがQ.E.D.されてしまっている。あまり詳細に書くとネタバレになってしまうのでぼかしますが気になった方はマジで早く聴いてくれ。
推しポイント②大天才シチュ
で、まあ散々言ってますが、シナリオと共にそのシチュエーションが最高に良い。
【Vol.1】
~私のけだるい教育係・貴瀬 一粋(たかせ いっすい)~
CV:土門熱
年齢:29歳突然『過剰フェロモン』を発症したあなた。勤めていた役所もクビになり、行き場を失ったあなたは『シノワズリ』の門を叩く。そのままシノワズリに所属することになり、戸惑うあなた。
新人のあなたの教育係兼バディに任命されたのは、死んだ魚の目をした気だるい雰囲気のエージェント・貴瀬一粋。
実習では叱られ、口が悪く粗暴な一粋に委縮してしまうあなただが、任務に出れば、フェロモンを制御できず他の男に襲われるなどの危険の中で、頼れるのはやっぱり彼だけで……『……否定しろよ。やめてやれなくなるだろ』
(公式サイトより)
はい土門さん。間違いない。間違いないんですよ。同業者ならわかる。土門さんは昔からずっと間違いない。しかも今回Vol.1を飾る男にしては珍しいちょっとけだるげでものぐさな性格なのがとても良い。尚且つ、手練れなお兄さんヒーロー。そして教育係。
個別に感想書こうかちょっと迷ってるんだけど、取り急ぎネタバレ無しで軽く書いておきます。
あのね、貴瀬さんが一番胸キュン度高かった。何よりもフェロモンのせいで「もう我慢できない!!」ってボルテージ高まってくその感じが一番出てたと思う。盛り上がりの最高潮でちゃんと胸キュンできる。
シチュエーションも、シノワズリに配属されて右も左もわからないお嬢様系主人公(処女)を指導してくれるお兄さんっていう非常に丁度いいバランス。死んだ目をしたお兄さんが、面倒くさがりながらも何だかんだやさしく、言葉通り「手取り足取り」教えてくれます。言葉は荒っぽいけど、処女である主人公のことはバカにしないし、任務でピンチになった時は真剣に助けてくれるから一番貴瀬さんがやさしいと思う。んだけど、実は●Dで・・・ダメだ。シチュを書こうとしたら全部ネタバレになる。以降、「全部シチュが良いと保証されている」とだけ覚えて帰ってくれ。
とりあえず、「気が狂ったセイウチ」がヒントです。(※聴けばわかる)
☝個別感想はこちらから
【Vol.2】
~私の油断ならない後輩・中邑 陽介(なかむら ようすけ)~
CV:冬ノ熊肉
年齢:27歳『過剰フェロモン体質』のあなたは、その体質を活かして『シノワズリ』の特殊諜報部隊に所属している。
組織の中では古株で、色仕掛けもお手の物。そんなあなたは所長から頼られ、別部署から異動してきた男・中邑陽介の『バディ』となり、教育係として色任務のノウハウを叩き込むことに。「僕には絶対向いてない!」「セックスは苦手」「こんなはずじゃなかった……!」などと嘆き散らしながらも、陽介は社内でもひと際色っぽいあなたに興味津々。
最初は〝童貞らしい彼とちょっと遊んでやろう〟と思っていたあなただが、陽介には何か怪しい秘密があるようで……『“知らないままでいた方がいいこともある”って……あなたは少し、学習した方がいい』
(公式サイトより)
これがすべてなんよ。何も言えん。
ちな、あたしは中邑くん推しです♡
シチュエーションの単語は、
後輩 ギャップ 車
・・・車(2回目)
以上。
※続編が3月25日に出るんですけど、Vol.2未視聴のオタクは公式サイトの説明は見ないでください。事前情報無しで聞いて。
あたし、普段1回聴いたらそれきりで終わるタイプのオタクなんですけど、中邑くんは累計50万回くらい聴いてる。初見時は結構衝撃的で、えっ。。。えっ。。と動揺してる間に終わった、みたいな感じで、え~~。。。。。となるんだけど、じわじわ遅効性の毒が効いてきて沼る感じ。(これ多分的確)誰よりも早く続編制作が決まっている時点で人気出たんだろうなと思う。でも、
あたしが一番好きです。
(自己投影限界夢女拳王?落ち着け)
単語とタイトルで何となく察して欲しい。そして真面目に聞いてたら中盤くらいで〝理解って〟くるので安心して欲しい。
【Vol.3]】
~私の可哀想な化粧師・黛 愁悟(まゆずみ しゅうご)~
CV:テトラポット登
年齢:29歳元モデルという経歴と『過剰(イクセス)フェロモン』を武器に数々の依頼をこなすあなたは諜報機関『シノワズリ』の一流エージェント。
あなたの任務を陰で支えるメイク兼スタイリストの黛 愁悟は、あなたの元バディであり、そして元恋人。
2年前に起きたとある事件をきっかけに破局した二人は現在同僚としてそれぞれの任務に当たっている。お互いを想い合いながらも、心の内をさらけ出すことが出来ず、今もどこかぎこちないままの二人。
しかしそんな二人に、とんでもない任務が舞い込んで……?色香漂う拗らせヒーロー×仕事に体を捧げたヒロインの、倒錯的で痛切な恋物語。
「こんなやり方で男をその気にさせてんのかと思うと滅茶苦茶にしそう」
(公式サイトより)
登っちゃってます。
今作のテトラポット登る時間です。
いや~~~黛さんは刺さる人にはものごっつブッ刺さる&シチュエーション最優秀賞。
書きたい。何が起こるのか詳細に書きたい。書けない辛さ。
とりあえず、元恋人&元バディっていう非バディ同士のもどかしさみたいなのが重厚。想像した10倍は主人公に対して拗らせてる。そしてクソ重感情所持。「可哀想な」というタイトルがポイントで、まさに倒錯的。しかもテトラポット登ってる。
正直、中邑くんに心を預けてなければあたしは黛さんを捨てれなかったと思う。そのくらいツボに入ったし「うわ~~~それやっちゃうか~~~~」というストーリー展開に脱帽。いや書きてぇ~~ネタバレ有りで後日まとめるかも・・・。
とりあえず、びっくりするくらいクソデカ感情をひた隠しにして嘘をつくような男が好きな乙女、拗らせてる男に弱い乙女、テトラポット登りたい乙女には間違いなくおすすめの一品です。
現時点ではこの3キャラのみなのですが、シノワズリの所長編がいつか来る予感が随所に感じられます。今後の展開にも期待。
推しポイント③再生時間
時間丁度いいマジで。
斜め上方向からのおすすめで申し訳ないんだけど、びっくりするくらい非常に時間が丁度いい。全トラック合わせて大体1時間弱程度。このボリューム感がジャスト。
同人作品とか特に2時間以上、長いものでは3時間ほど収録されてるものもあったりして、話は面白いんだけど1トラックが長すぎてお目当てのタイムに突入するまでに寝落ちることが多々ある。
そして、日を空けて聴くと、その日のテンションやコンディションによっては万全の心持ちで聴けなかったり、話に集中できなくて不完全燃焼に陥ることもあったりするので、総再生時間って実はマジで重要。
話自体が面白いってのもあるんだけど、セクドラは集中力が続いている間に綺麗に終わってくれる&後味も最高。
いつもは気になるキャラ単品買いで満足しちゃって他のVolは買わないことがほとんどなあたしがドハマリして全員分視聴&全員結構な回数リピートして聴いてるっていう事実がデカい太鼓判にならないか?なってくれ。(信じて・・・)
1時間のうちに上質なスリルとときめきをちゃんと摂取させてくれる上に、本命タイムが足りないということもなく。全て「計算された丁度良さ」がセクドラにはあります。
推しポイント④盤石な布陣
ラインナップを見ていただいてわかるように、キャスト陣が特に自然な演技力に定評のある声優ばかり起用されている。なので、聴いてて(この人リップ音下手だな…)とか思う心配等ゼロです。
土門さんは特にどんなCDでもナチュラルに喋ってくださるし、昔から王として君臨されているのでハズレがない。ドキドキアクティビティシーンの臨場感はいつもすごいな~と感激させられる。
テトさんもAlwaysテトラポット登りまくるので。リップ音とか諸々の音の迫力がすごい。純粋に声量がデカい。おフェロ系キャラをやらせるとピカイチ。テトさんじゃないと満足できない!とうオタクも多いと思う。
熊肉さんは、土門さんテトさんと比べて若干新参者?なのかな?最近特にお名前を見かけるようになったなという印象なのですが、見事あたしの最推し裏名義声優さまにノミネートされました。(知らんのよ)シチュCD関係なくあまり落ち着いた声や低い声の声優を好きになった経験が無いのですが、熊肉さんで初めて落ちたかも。というか中邑くんで落ちた。熊肉さんもまたとにかく演技がナチュラルで、ウィスパーボイスがとても心地よい。明るいキャラも大人しめのキャラもできるっていうオールラウンダーなので、裏名義に不慣れな方にもおすすめ。
推しポイント⑤タイトルコール
タイトルコールがちゃんとあるタイプのシチュCDは品質保証と同義。
(クソ持論)
まとめ
ここまで来て、最後の最後に言うことではないんだけど、限界自己投影夢女拳王として、セクドラで唯一物申したい所が1点だけある。それは、
主人公の容姿を断定した所。
(立ち上がるオタクの図)
ジャケ絵の通り、貴瀬さんはロングヘアー、中邑くんはショートヘアーの主人公と対峙していることがトラック内で聴いている限りわかってしまうのだけど、マジでこれだけは許さん。
あたしはショートヘアーではない。(ラオウの構え)(ステイ!ステイ!)(深呼吸して!)
後述しますが、小説版の表紙とかでもモロわかる(というか、容姿の設定しっかりされてるんだなとわかる)。自己投影夢女にもう少し配慮してほしい。(※帰れ)他のシチュCDでも主人公の髪型について言及してくることがまあまあよくあるんだけど、重罪だからな???中邑くんのバディはどう考えてもあたしだしあたしでしかないのに、あたしはショートヘアーじゃないんだよね。これって、どういうコト!???(※死亡)
☆を付けるならこれだけで評価下がって4.8点になるからな。(※高得点)
まあ、自己投影ではなく「一介の壁」として聴いてるタイプの同業者もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々にはこの苦悩がなかなか伝わりづらいかと思いますが、あたしのような何事も全力自己投影生活を送っている乙女の方ならわかると思います。
気を取り直して。
改めて言うが、シチュCDにしては割と異例の
コミカライズ&ノベライズも決定されている。
(ページトップにあるステラ公式サイトで確認してね)
しかも、
www.stellaworth.co.jpアクスタまである。
自分、買っていいっすか???
☝その他情報は、専用公式Twitterがあるようなのでこちらからチェックしてみてください。
この記事を執筆している現在2022年3月16日。3月25日発売の中邑くん続編が楽しみで楽しみで仕方がありません。(※もう一度言いますが、Vol.2未視聴の方は検索しないでください)
言うてセクドラ自体もう2年近く経ってる作品なので、決して新しい生まれたてほやほやタイトルではないのですが、しばらくあたしの中で覇権を握りそうな気がします。
視聴された方はぜひ感想を投げてください(^o^)♡
(良いシチュCDライフを!)
とりまステラ公式から飛んでサンプルを聞いてくれよな!
最後まで閲覧いただき、ありがとうございました。
それでは、また。あたしでした~