シャレマニ個別感想 ソウタ√

  

 

どうも、あたしです。

シャレマニ個別感想後半、第6回目。

一言、言わせてください。しんどいです。

え?あたし、今乙ゲやってるんだよね????大丈夫??間違ってない???

こんな精神をすり減らしてプレイする乙ゲ、出会ったことがないがσ(^_^;)

 

とりあえず今回も書くことがいっぱいあるので、長くなりますが頑張ります。

ネタバレするので、未プレイの乙女の皆様方はブラウザバック。

 

 

それではいきましょ〜〜〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凝部ソウタ√感想

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えっと・・・どこから書けばいいんだろう・・。

前回が獲端だったから・・・ちょっと、差が・・すごくて・・・・軽く熱を出しそうなレベルで・・・疲れた・・・・・・。

atashigirl.hatenablog.jp

 

 

端的に申すと、推理!推理!推理!

獲端√がお料理√なら、凝部ソウタ√は完璧に推理√。というか、一番真相に近付いた√なのでは??σ(^_^;)というか、やはり順番を間違えたのでは?

 

 

最初の個別入る前から、

 

「ねえ、キミ。分かってる?これはゲームだよ。裏切り者を当てる、生死を賭けたゲーム」

 

「嘘は見抜かなきゃ。じゃなきゃゲームには勝てないよ。死んじゃってもいいの?」

 

『それって、どっちのゲームの話?』

 

「聞かなくったって分かるでしょ。どっちも、だよ」

 

「じゃあもっと簡単なゲームをしようか。僕とキミと、一対一のゲーム」

 

「嘘を暴くーー本気と嘘のゲームだ」

 

「これから僕が話すことをよく聞いて。僕が心から言っている本当の気持ちなのか、それともただの嘘なのか、当ててみせてよ」

 

「自信ない?逃げちゃう?ただのゲームなのにり逃げてばっかりいたら狼に食べられちゃうよ。がおー」

 

『やるよ。当ててあげる』

 

「おっけー。じゃあいきまーす」

 

「ーー僕は、今キミとこうして話しているのがすっごく楽しい。本当だと思う?嘘だと思う?」

 

『本当だと思う。からかって楽しんでるんでしょ?』

 

「んん〜……ーー正解!!」 

 

「そう、僕はキミをからかうのがすっごく楽しい!一個正解ね〜」

 

(正解って言われてるのに何だかうさんくさい……)

 

「じゃあ次の問題〜☆僕は元の世界に帰りたいと思っている。本当か、嘘か」

 

(元の世界……)

 

『本当。いつ死んじゃうのか分かんないのに、帰りたくない人なんていないよ、普通は』

 

 

ほんとは嘘の方選んじゃったよ・・・。

 

 

「……っ、せ〜か〜〜〜い!!正確に言えばちょーっと違ってるけど、だいたい当たってるよ♪」

 

『当たってるの?』

 

「何、その顔?自分で当てたんじゃない」

 

『凝部くんは普通じゃないかもって思ってもいたから』

 

「ひっど。僕はいたって普通の人間だよ。ゲームをすることしか出来ない、非力で凡庸な人間で……」

 

『そんなこと思ってないでしょ?凝部くん、嘘は上手だけど演技は下手だね。不思議』

 

「…………はい、次のしつもん〜〜〜」

 

「ってワケで、最後の質問です。キミは元の世界に帰りたいと思っている。本当?嘘?」

 

 

最序盤のこのゲームで、攻略対象の男があたしのことを「白」か「黒」か暴こうとしている。

早いなあ〜〜^^疑心暗鬼になる展開、早いな〜〜^^

 

 

 

(……私?)

 

『最後の質問は、私自身の話なの?』

 

「そう。答えて?誰でも信じちゃう頭の中お花畑のキミも、自分の嘘くらいは見抜けるでしょ」

 

『本当だよ。本気で、帰りたいと思ってる。今すぐにでも』

 

「くっくっ……いい顔だね。じゃあ正解ってことにしておこう。今すぐにでも帰りたい、お花畑ちゃん」

 

「ゲームのヒントを教えてあげる。僕はゲームが得意だからね、これくらいは朝飯前だよ」

 

「……彼が狼かどうかは分からないけれど、彼は嘘を吐いているよ。子供の顔をした、ウソツキだ」

 

 

ガタガタッ!!!!(起立)

 

 

「突き落とすかどうかなんて、迷わなくていい。なんで彼を守ろうするの?ウソツキを守ろうとするなんて、愚かだ」

 

 

 

タクミくんのことを悪く言うのは絶対に許さん!!!!!!!

(タクミくん警察24時)

 

 

 

『それは』

 

『廃寺くんの、こと?』

 

「そうだよ。他に誰がいるの?」

 

『嘘って。まさか』

 

「彼は素知らぬふりで嘘を吐いているよ。どーんと突き落としちゃえ。きっとケロッとした顔で起き上がるよ」

 

『それはどんな嘘なの?なんで分かるの?』

 

「んんん〜〜〜。それを聞かれると苦しいな。勘、とだけ答えておこう」

 

「ねえ、キミ。元の世界に帰りたいなら、狼を見つけないとダメだよ。一歩間違えば、この村は全滅しちゃう」

 

「キミも死にたくなんてないでしょ?なら勇気を出して処刑するべきだ。それが狼であれ村人であれ、勇気を出さないと」

 

「ーーがぶっ。食べられちゃうよ?なーんてね」

 

 

 

ねえ怖いよ・・・ママ・・・CV松岡禎丞怖い・・・平和な恋愛したい・・・;;

 

これでやっと再演で容赦なくタクミくんを突き落とす凝部ソウタが一体何様のつもりだったのか、(タクミくん警察過ぎ)スッキリしたわ。

 

 

 

 

「僕、勝負所には強いと思ってるんだよねぇ」

 

「勝負所?」

 

「そ、ここぞって時の勝負所」

 

「だから、このゲームでも負ける気はないよ。例え誰が相手でも」

 

この言葉・・・。プレイ後の今は、負けるのはもうこれで最後にしようねという気持ちしかない。

 

 

あのさ、個別突入する前から、凝部ソウタにずっと聞きたかったことがあるんだよね。

 

 

リョウイチさん尾行デート回で、また図書館で預かり名簿を発見する。最終ページが読める。

そこで顔面蒼白になる凝部ソウタ。(後に獲端のことも考えていたと判明)

 

 

「いったんこれは忘れよう。今考えても答えは出ない」

 

「でも……」

 

「ねえそれより、僕を元気付けてよ。心配してくれてるんでしょ?」

 

「えーっと……元気出して!」

 

「なにそれ?小学生じゃないんだからさ。もっといい方法あるでしょ。……僕にキスして?」

 

「……はぁっ!?」

 

「かわいー女の子にキスしてもらったら、憂鬱な気分は全部吹っ飛ぶと思うんだ。ね、いいでしょ」

 

「い、い、いいわけないでしょ!?そういうことは好きな子に言ってよ!」

 

「キミのこと、十分可愛いと思うし、じゅーぶん好きだなぁって思うんだけどな」

 

「絶対違うでしょ。こういう時に言葉を無駄遣いしてると、大切な時に相手にしてもらえなくなるよ」

 

「大切な時、ね。そうだな……」

 

「……ねえ。キミは元の世界に帰りたいんだよね?一刻も、早く」

 

「……帰り、たいよ……?」

 

「なんで?」

 

「なんでって……家族も友達も、待ってるんだよ。帰らないと。みんな心配してるよ」

 

「そっか〜……キミは家族や友達と過ごすの、楽しい?」

 

「楽しいよ。もちろん」

 

「それはとってもいいことだね。……羨ましい」

 

「羨ましい……?」

 

目を伏せ、それ以上は語らずに離れていくかと思いきや。

 

「……んっ」

 

(ここのリップ音)

えーーーーーーーーーーー!?!!!?!

 

 

「……はっ……えっ!?」

 

「んー。ちょっと一瞬すぎた?もう一回」

 

「いや、違、ちょっ、ダメッ!」

 

「大丈夫大丈夫。一回でも二回でも同じだよ」

 

「おおおお同じじゃないからっ!!」

 

「あっはっはっは。真っ赤だ、真っ赤」

 

「あのねっ!?いったいどういうつもりなの!!」

 

「だーって。あまりにも隙だらけだったから。あははは」

 

「……どっ……あっ……呆れてものも言えない……!」

 

「ものも言えないくらいキスされたい?唇の方がいい?」

 

「ばっーーバカァぁあああああ!!」

 

「あでででででで」

 

「謝罪メッセージ千文字書かないと許さないから!!」

 

 

ダッシュで図書館を去るJKアタイ…。まあこれは十中八九気をそらすための確信犯ってことはわかった。でもさ、

 

 

草原回で

 

 

「この異世界も、まだまだ僕らの知らない場所があるみたいだから、ずーっと暮らすのも楽しいと思うけどな」

 

「……それだけじゃここに居続ける理由にはならないよ。私は、家族や友達に会いたいもの」

 

「そっか〜…………」

 

「……凝部くん?」

 

「…………」

 

「……もしかして、寝る気?」

 

目を瞑った凝部くんを見て、覗き込むようにすると。

パッと手が開いたのでその瞬間防御体制を作る。

 

「わっ!……あれ〜、逃げられた」

 

「またしようとしたでしょ。そう簡単にはいかないからね」

 

「いいじゃん、キスしよーとするくらい」

 

「ちょっと……言わないでよ、こんなところで」

 

「え、キスのこと?単語を出すのも恥ずかしい?じゃあ昼間図書館でした、あのキスは〜?」

 

「やめて。もう寝てていいから」

 

「じゃあ僕を起こす時はキスでよろしく。おやすみぃ〜」

 

「……絶対に起こさないからね」

 

「くっくっ……いいよ。誰かに与えられるのは、もう飽きたし」

 

 

出ました、恒例の匂わせ発言。じゃなくて。

一体どういうつもり??

 

女は基本的に「あの時のキスの意味」についてうるさいのはわかってるよね??どういうつもり??なぜお前はそんなにもチューしたがる????まだこの段階じゃあたしのこと好きってことはありえないよね????チューに何か意味はあるのか???ないのか???????ないならするな。

殴んぞ。 (すぐに手が出る系のキモオタ)

 

 

 

そして、今回凝部ソウタ√の個別を狙いに行った時、初めて共通√の内容が変化

 

茅ヶ裂さんが明瀬を庇って罰ゲームを受けることになったら辺から、今までの比じゃないレベルの学級裁判が始まる。

 

 

 

陀宰メイと明瀬キョウヤの言い合いの後、リビングに全員召集。

 

明瀬の言い分としては、だいぶ前に陀宰自身が「自分の部屋で見つけた」と言って見せてくれたメモ、このメモが見つかる前の話し合いで陀宰の部屋に行った時、ゴミ箱に何かの芯が捨てられているのを見たという。

その時はゴミが多いなと思っただけで、捨てとけよと茶化しただけで終わったけど陀宰の反応は妙だった。そして次に部屋を訪れた時はゴミ箱は空っぽだった。片付けたんだろう。それ自体はおかしくない。

ただ、タイミングが気になった。明瀬がその『何かの芯』を見つけた後に、このメモが部屋から出てきたと言われた。

幅が同じくらいのテープを貼られたメモが。

 

検証の結果、図書館の筆記用具とテープを使ってメモが書かれ、貼られたと判明。

 

このメモと同じ文字を書いて欲しいと頼んだ明瀬。でも陀宰は書かなかった。一文字も書こうとしなかった。

 

「これはさすがにおかしいんじゃないか?」と、いきなり人を疑いだす明瀬キョウヤ

糾弾されても黙り込みを決める陀宰メイ。

さらに、トモセの証言によって獲端の秘密も暴かれる。

 

「陀宰は、前回参加者か?同じ回のキャストなら分かるだろう」

 

「いや。前回のキャストの中に陀宰はいない」

 

 

 

 

 

 

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たまらず主人公が「陀宰の名前が預かり名簿に書いてあった」と発言。

 

 

「そう言われても……陀宰が前回いなかったのは確かだ。俺の頭がおかしくなってない限りは」

 

 

 

 

 

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凝部くんも一緒に見たよね!?とSOSを求めるも、しらばっくれる凝部ソウタ。

 

 

 

 

 

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怪しい奴が2人いる、これではPが指名ができない。

 

 

「指名が出来ないのならどうするんですか?まさか何事もなかったようにまた明日から生活するとでも」

 

「それは……無理だ」

 

「じゃあさ、隔離しちゃえばいーんじゃない?」

 

「……は?」

 

「隔離だよ、隔離。どっか別の場所に住むの。一緒にいられないならそうするしかないでしょ」

 

「いや……っていうかお前、自分の置かれてる立場分かってるのか?」

 

「え?分かってるよ。僕も裏切り者なんでしょ?僕とメイちゃんが隔離。それでOK?」

 

「廃寺くんがいまだに安全な場所にいるのは、僕としては信じられないことだしね」

 

 

(タクミくん警察)

 

 

「だぁって。どう考えたって怪しいじゃん。なんでみんなひとことも言わないの?彼が本当に小学生に見える?」

 

「仮に小学生だとしても、肝が据わりすぎ。家に帰りたい〜って泣き言言ってたらまだ違ってたかもしれないけどさ」

 

「漢字だって、知らなすぎでしょ。常識もないし、妙に無知すぎるんだよ」

 

「でも罰ゲームは受けたことがない。それなり〜にドラマをやって、毎日それなり〜に過ごしてる」

 

「…………」

 

「それって、『知らない』フリをしてるからじゃなくて?本当は、ぜーんぶ知ってたりして……?」

 

 

(ここで冷や汗をかいてセーブ。画面を確認すると、「共通 隔離 章8」になっていることに気付きさらに大汗をかき始めるあたし)

 

 

「陀宰お兄ちゃんと凝部お兄ちゃんはどっか別のところに行くんでしょ?じゃあボクもそっちに行く〜」

 

 

 

ちょっと、待って。ていうか、

陀宰メイ!!!

お前は絶対に違うだろ!!!!!!

 

 

何????本当に何????この3人、特別枠なの???

動揺 is すごい。

 

 

 

 

そして、今回こそ陀宰メイと意味深会話。

 

「思い出してくれ」?????

 

「絶対に、ここから出よう。絶対に……お前を元の世界へ帰してみせる」

 

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キレた。キレたわ完全に。陀宰メイ、

個別で首洗って待ってろよ。

 

 

 

「何を思い出して欲しいの?」

 

「…………お前か……」

 

「ホントごめんねー、いいところだったのにね。でもすごく気になっちゃって。『何を』思いだして欲しいの?」

 

「それを知ってどうするんだ?」

 

「質問に質問で答えないでよ。彼女に思いだして欲しいってことは、キミは知ってることなんでしょ?」

 

「…………」

 

「何を知ってるのかな。それ、僕にも教えてもらえない?」

 

「ねえ、メイちゃん。本当は何か知ってるんでしょ?それーー僕にも教えてくれないかな?」

 

「……そう言いたくて俺についてきたのか、凝部?」

 

「また質問返しだ。じゃあ見方を変えよう」

 

「そんなにもメイちゃんが思い出して欲しいことを、どうしてキミは忘れてしまったんだろう?」

 

「些細なことだったのかな。それともずーーーっと昔のことだから、思い出せないだけなのかな」

 

「……私、記憶力はいい方だよ。忘れるのは好きじゃないの。大切なことなら、なおさら」

 

「頼もしい答えだね。じゃあさらに見方を変えよう」

 

「それが奪われた記憶なら、忘れていても仕方がないよね。誰かに、奪われた記憶なら」

 

「え……」

 

「じゃあ、今のは……私の消された記憶なの?私……まだ忘れていることがあるの?」

 

「…………」

 

「僕はそんな気がするなー。なぜだかメイちゃんは黙っちゃったけど」

 

「……でも、凝部くんはどうしてそんなことを知ってるの?奪われた記憶なだなんて、なんでーー」

 

「あー、その顔。疑ってる顔。みんなを信じるって言いながら、やっぱりちょっと疑っちゃうところ」

 

「僕は好きだよー。いいと思う、そういうの」

 

「あの……今、真剣に話してて」

 

「僕も真剣だよ。奪われた記憶じゃないかって言ったのはね、僕もキミに思い出して欲しいことがあるからだ」

 

「……えっ」

 

「ね。忘れたことさえ忘れてしまっているよね?」

 

「思い出してくれたら、嬉しいなぁ」

 

 

凝部ソウタ√プレイ済世界

(お前がな。)

 

過去最強に面白くなりそうな√の予感大ですよ。

 

 

「失われた記憶があってそのことを二人が知ってるなら、その記憶がなんなのか説明すればいいだろ」

 

「なんで話さないんだ?それがそもそもおかしいじゃないか」

 

「お前はあの三人に同情してるだけだ。まるでのけ者にされたみたいで、可哀想で見てられないんだろ?」

 

 

うるせえ!!!!!!

(萬城トモセに厳しいプレイヤー)

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃんは何を信じる?目に見えるもの?見えないもの?」

 

「えっ」

 

「本物がどっちか分かんない時は、どっちを信じるのが正しいのかな」

 

「今お姉ちゃんが見てる世界は偽物だって分かったわけだけど」

 

「だからもう、この世界にあるもののことは信じる気にはならない……?」

 

「でも……ボクのことは信じて」

 

 

スチルズッル!

 

 

「ボクは、本物だからね」

 

 

信じるお♥

 

 

「ボク、お姉ちゃんのことが好きだよ。すごくすごく、優しいから」

 

「……!」

 

「優しくて温かくて、色んなことを思い出す。ボクがここにいてもいいんだってことを思いだして嬉しくなるーー」

 

「その優しさが消えないように、ボクは何をしたらいいのかな」

 

 

 

 

 

 

(誰も頼れない。私が決めなきゃいけない)

 

陀宰くんは。

私に思い出して欲しいと言った。それが何かは分からない。

けれのその感情は真っ直ぐ私に届き、嘘がないように思えた。

 

凝部くんは。

どんな時でもつかみどころがなく、協力的とは口が裂けても言えない。

けれど陀宰くんと同じように、私に思い出して欲しいと言った。いったいそれは何?

 

廃寺くんは。

私を怖いものから守ってくれると言った。そして思い出さなくていいと言った。

ーー何を?

 

 

ここでさらに個別分岐入るんかーーーーー!!!

 

ヤバない?隔離組、ヤバない??

あたし生きて帰れんのかな・・・・という不安。個別入る前からただただ不安。

 

 

いつだってみんなの不審を煽るようなことばかり言っていた。

けれど同時に、鋭かった。真実か嘘か分からない言葉をばらまいて、私達をいつも混乱させた。

その彼が、私に何を思い出して欲しいのだろう?

……どうして、今になって?

彼は、味方?

それとも……裏切り者?

 

(それはーー)

 

選択肢:分からない / 分からない

 

 

 

うおおおおお楽しーーーーッッッ!!!

 

 

ヤバイ、ここから本番臭ヤバ過ぎて大興奮。

しかも、凝部ソウタ√こそちゃんと個別入ったのかわからなくて、わからない押した直後に

 

「陀宰くんからメッセージが届いたから」

 

の文字見てアーーーーメイ√に入るかと思ったーーーーこわーーー超怖いんですけど何コレーーーー!?!?状態。シャレードゲーム回とかマジで陀宰メイ√かと思った。

 

 

 

 

「私に思い出して欲しいことがあるんだよね?それについて、訊きたいの」

 

「……あー、そう言えばそうだったね」

 

「そういえばって。大事なことなんでしょ?」

 

「大事と言えば大事だけど……気になる?気になっちゃう?」

 

「き、気になるに決まってるよ。自分で言ったのに、そんな言い方……」

 

「じゃあどうやったら思い出せると思う?僕のオススメはショック療法かなぁ。案外キスとかしたら思い出すかも」

 

「……あのねぇ……」

 

 

 

まだね、この段階ではガチじゃなかったのよ。凝部ソウタは。

からかって楽しんでるっていう意味合いの方が強くて、主人公みたいな反応が面白くて素直なタイプは元々嫌いではないけど、恋愛としての「好き」とまではいっていない。

だから、マジで何???

 

軽々しくチューしようとしてくんな。

好きになるから。 (チョロ芸)

 

 

 

イジメドラマ開始

 

『ワタリの転落事故を隠蔽することに成功した、イジメの首謀者エガワとキタクラ』

 

『しかしそれを機に、エガワの態度は変化し始める』

 

『意外と面倒なことになっちゃったね。まあでもこれ以上は詮索してこないでしょ、担任の方も』

 

『ワタリもすぐ退院するみたいだし……次はどの手で行こうかなぁ』

 

『…………』

 

『なんで黙ってんの?最近ずっとそれだね』

 

『ねえ、これ……いつまで続けるの?』

 

『……いつまでって』

 

『飽きちゃった。もうやめない?先生にも目を付けられてるし、これ以上はムリだよ』

 

『さすがにワタリも懲りたと思う。だからこれでもう、終わりにしてーー』

 

『やめないよ、僕は』

 

『足が一本折れただけじゃん。これじゃ全然足りないよ。僕は続けるよ、まだまだこれからだ』

 

『足りない、って』

 

『僕にはイジメる理由があるし、彼にはイジメられる理由がある。だから絶対にやめない』

 

『なんで、そんなに……』

 

『待って。理由って何?今までそんなことひとことも言ってなかったでしょ』

 

『それに、足が折れても足りないって……これ以上はマズいってば。さすがにもう……』

 

『うるさいな。もうやめたいなら好きにすれば?でも僕は続けるから』

 

『手足が何本折れようが絶対にやめないよ。たとえ彼が死んじゃったとしてもね』

 

 

 

各√のドラマは、攻略対象の価値観とか今までの状況を象徴しているとあたしは感じているのだけど、凝部ソウタもとてもわかりやすい。めちゃくちゃ根拠とか理論とか大事にする理系脳タイプ。

異世界配信のことも、絶対にPをあぶり出す、そのためにはどんな手も使う。一番効く一手で確実に仕留められるようにその機を虎視眈々と狙っているような男。

 

 

ドラマをコツコツやってポイントを貯めて帰還しようとかそういうまどろっこしいやり方はそもそも眼中になくて、常にやる気のない空っぽな演技を続ける。

 

 

「……もしかして凝部くんって、今まで何かに本気になったことがないんじゃない……?」

 

「考えてみたら、凝部くんがちゃんと怒ったり悲しんだりしてるところって私見たことないし……」

 

 

 

だからと言って失言

 

 

 

そこまで言うと、凝部くんの表情がぴたりと止まる。

 

「へー?本気になったことがないなんて、言ってくれるねぇ?」

 

ゆっくりと私に近づきながら、凝部くんは一瞬たりとも私から目を離そうとしなかった。

 

 

(こっっわ!!!!スチルこっっわ!!!)

 

 

 

「じゃあ俺に、本気ってヤツ教えてよ。なんでもいいよ。キミなら知ってるんでしょ?」

 

 

俺呼び…。

 

 

「演技じゃない、本気の何か。本気のキス、本気の怒り、本気の悲しみ、本気の喜び……何でもいいよ」

 

「今ここで教えて。キミが見せてくれるなら、俺も少しは変われるかもしれない」

 

「……え……ちょっと、待って……」

 

「ほら、早く。キミが煽ったんだから責任取ってよ。何だって見本は必要でしょ?」

 

「最高の見本を頼むよ。何なら手伝ってあげようか?キミの本気を引き出すとしたらーー」

 

「怒り?喜び?それとも……やっぱりキス?」

 

「な……っ」

 

 

わかった。じゃあ、

本気の恋愛、教えてやるよ。

 

 

 

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タクミくんからの呼び出し回

 

 

「これ以上、凝部お兄ちゃんには近づかない方がいいよ」

 

 

お前ら公式ライバルなんか???

 

 

 

「近づかない方がいいって……どうして?」

 

「怪しいと思うから、すごく」

 

 

正直怪しさで言うとタクミくんの方が勝ってるんだよ;;;;頼むよ;;おいたんに信じさせてくれ;;;

 

 

「怪しいって……」

 

「廃寺くんがそう言うのは、何か理由があるからなんだよね?聞かせてもらってもいいかな」

 

「……宿舎にいたころ、凝部お兄ちゃんが明瀬お兄ちゃんの部屋にコッソリ入っていくのを見たんだ」

 

「えっ」

 

「バングルを弄ってロックを解除してた。どうやってやったのか分かんないけど……それで、しばらくしたら出てきたよ」

 

「……明瀬さんが中にいたとかじゃなくて?」

 

「いるのに勝手にロックを解除するの?ノックもしないで?」

 

「…………」

 

「顔を合わせたら普通に挨拶されたけど、変だなって思って。ずっと気になってたんだ」

 

「それは……明瀬さんや他の人には言った?」

 

「言ってない。怪しいと思ったけど、部屋に入っていったのを見ただけだし。中で何をしてたかとか分かんないし。でも」

 

「お姉ちゃん最近、凝部お兄ちゃんとよく一緒にいるから……言っておいた方がいいのかなって」

 

「あんまり、仲良くしすぎない方がいいと思う。ボク、そのことも気になってこっちで一緒に住むことにしたんだ」

 

 

 

やっぱこいつ、小学生じゃない。

そう確信できるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隔離後も物品の供給などは変わらず(だってスポンサーは茅ヶ裂さんですからね)、果たして本当にあの3人の中に黒幕はいるのか?と不安な状態が続く宿舎組。

 

 

相変わらず「とにかく信じたい!」と定期的に隔離組に会いにいく主人公。

 

話がしたいから、今から会える?と凝部ソウタを呼び出し。

 

 

「熱烈なラブコール、ありがと。で?キミはどこにいるの」

 

「あ……倉庫の扉の前にいるんだけど、夜の間は監視者さんが見張りをしていて動画を撮影してるからどうしようかと」

 

「なるほど。じゃあちょっとロックを開けてよ」

 

「え?ロックを?でも…」

 

「僕に任せて。とりあえず開けちゃって」

 

「やー。夜中に逢い引きなんてロマンチックでいいね」

 

「それより監視者さんはどうしたらいい?任せてって言ってたけど…」

 

「キミ、だんだんとスルーが上手くなってるね?しょうがないなぁもう」

 

やや拗ねた顔をしながらも、凝部くんはバングルを弄る。

手早く画面を操作しながら、見張り役の監視者さんの背面をチェックする。

 

「何してるの…?」

 

「もう終わるよ。ほら」

 

凝部くんがトンとバングルを叩くと、見張り役の監視者さんの画面が急に暗くなった。

 

「えっ」

 

 

何をした?

 

 

「電源切ったの。動画も遡って十分ほど消去しておいたから、キミの姿は映ってないと思うよ」

 

「えええ……どうやって?」

 

「バウンサーのプログラムにアクセスしたの。別に難しくないよ?このバウンサーは警備用じゃないみたいだから簡単に出来る」

 

「そんなことが出来るなんて、すごいね……」

 

 

 

おい!バカか!ちゃんと疑え!!!

 

 

 

「簡単だって言ってるのに。ちょっと勉強すれば余裕だよ。ってワケで、どこ行こっか?」

 

「どこって……」

 

「せっかく抜け出したんだから、好きなとこ行こうよ。夜のデートだよ、ほら」

 

手を差し出されるけれど、掌を軽く叩くだけで踵を返す。

 

「分かった。じゃ、行こう」

 

「はは。つれないなぁ」

 

 

 

 

「ーーそれで来るのが図書館とか。キミ、彼氏いたことないでしょ」

 

「別にいいでしょ。それより確認したいことがあって」

 

「凝部くんこそ彼女いたことあるの?くらい聞いて欲しいなぁ」

 

「……彼女いたことあるの?」

 

 

聞くんか。

 

 

「ない。キミが初めて」

 

「彼女じゃありませんから〜」

 

「あははははは」

 

笑いながら凝部くんは私の手を取り、一枚のディスクを手渡した。

 

「何これ?」

 

「とあるデータが入ってます。それは何でしょう?」

 

「データ……?……バックナンバーに見えるけど……」

 

「せーかい。一緒に観よっか」

 

「いいけど……」

 

 

 

その動画は通常のドラマとは違っており、ディレクターとのやりとりが記録されたもののようだった。

 

 

 

「なんか、ノイズがひどくて全然見えないよ」

 

「これでもだいぶマシになったんだけどな。見えない?ここに一人、こっちにもう一人」 

 

「人影は分かるけど……これって……?」

 

『いやぁ、素晴らしい!見事プロデューサーを当てることが出来ましたね!』

 

「あー、ダメだな。やっぱこの辺りはノイズがひどくて……もう一つの方がマシだから、そっち観よう」

 

 

 

いや待て待て待て、やっぱり前回配信はPを当てたってことでFA?

 

 

 

「ねえ……これ、まさか……」

 

 

 

 

???『なんで嘘吐いてたの!?あなたは味方だって言ったじゃない……!』

 

ソウタ???「そんなの騙される方が悪いんだよ。僕の嘘、上手だったでしょ?」

 

『ーー!!』

 

ソウタ『残念だったね。でももうすぐキミは帰れるんだから、そんなに落ち込む必要はないよ』

 

ソウタ『落ち着いて。僕の声をよく聞いて。僕はーー……』

 

 

 

 

「……ここから後は復元出来ないんだ。どう?これが何か分かった?」

 

「私がここに来た直後に観た、バックナンバー……」

 

「だから……前回配信のバックナンバー、だよね……?」

 

「正解!よく分かったね。拍手〜」

 

「待って、なんでなの?どうして凝部くんがこれを持ってるの。それに今の映像、凝部くんの声がーー」

 

「落ち着いて。一つずついこう。僕は逃げも隠れもしないからさ。ね?」

 

「…………」

 

「前回配信のバックナンバーは、ここに来た直後に私が観た以降は観られなくなってたし、図書館にもなかった」

 

「なんでだろうってみんな言ってたんだよ。どうして凝部くんがそれを持ってるの?」

 

「まず最初に、僕達がここに来た直後、このバックナンバーは図書館にあった。他のバックナンバーと同じようにね」

 

「で、これまた他のバックナンバーと同じように、ここのディスクは僕らのバングルとデータが連動している」

 

「でも図書館からディスクを持ち出してしまえば、データにアクセス出来なくなりバングルからも観られなくなる」

 

「だから『ここに来た直後に』キミが観たっていうのは、まだ図書館にこのディスクがあった段階の話だね」

 

「私が初日にバックナンバーを観た時は、このディスクがまだ図書館にあった……じゃあ、その後は……?」

 

「僕が持ち出したんだ。ここに来てすぐにね。みんなと一緒に寝るフリして、本当はこっそり図書館に行ってたんだ」

 

「でも、バックナンバーは持ち出し禁止だよね?」

 

「プレ期間だったからね。リクエストすれば何でも叶えてくれたよ」

 

 

 

なるほど〜〜〜〜……。

 

 

 

「あ……!でも、なんで持ち出す必要があったの!?」

 

「それはねぇーー」

 

「データが壊れていたから直そうと思って。このままじゃ観てもよく分かんないでしょ?だからこうやって僕が預かってーー」

 

「知りたくない真実を、みんなに見せてあげようと思ってさ」

「知りたくない、真実……?」

 

「だったはずだよ、あの段階ではね。何も知らずにここに連れて来られて、異世界配信のことなんて何も知らなかった」

 

「そのうち誰かが助けに来てくれるなんて、呑気にも思っていたでしょ?キミだって」

 

「…………」

 

「でも思ったよりもデータの復旧が大変でさ。ここじゃ機材もないし、バングルを使ってもプログラムをいちから組み立てなきゃだし」

 

「まあ、色んな手段を使いはしたけど……結局手間取ってこの状況だよ。はは」

 

「……そのこと、どうして今まで黙ってたの……?」

 

「どうしてって?それはねーー」

 

「今のが全部、嘘だから」

 

「えっ」

 

「ーーなーんてね!真実でも嘘でもどっちでもいいよ、キミの信じる方で」

 

「ど、どっちでも良くないよ!私は本当のことが知りたいの」

 

「だから、キミが信じればそれが真実になるんだよ。信じないなら全部嘘」

 

「なにそれ……それなら何を話したって無駄じゃない」

 

「いいねーその切り返し。じゃあ質問は終わりにする?」

 

「しない!もう一つ、質問」

 

「はーい。どうぞ」

 

「さっきの声……私には凝部くんの声に聞こえたよ。どうして前回配信に凝部くんが……?」

 

「もう分かってるんでしょ?どうしても僕の口から聞きたい?」

 

「聞きたい。教えて」

 

「それはねぇーー」

 

「僕が前回配信の参加者だからだよ」

 

「……やっぱり、そうなんだね……」

 

 

まじかよ〜〜〜〜〜(大の字)

いや、多ない???前回参加者、多ない??Pは一体どういうつもりなん???

 

 

「あれ?もっと驚くかと思ったのに」

 

「だってさっきの声、絶対に凝部くんだったし……やけに異世界の事情に詳しいのもそういうことだったんだなって」

 

「ふ〜ん。そう……?」

 

(……?変な笑い方……)

 

(あれ?でも……)

 

「獲端くん……は」

 

「ん?」

 

「獲端くんは……なんで何も言わなかったの?同じ前回配信の参加者なら、凝部くんと一緒だったはずだよね?」

 

「…………」

 

「三人が宿舎を出て行くことになった時、獲端くんは凝部くんが前回参加者じゃないって言ってた。あれは嘘だったの?」

 

「獲端くんは……嘘を吐いてた……?」

 

「さあ〜どうでしょう。ウソツキはどっちかな?僕?ケイちゃん?どっちだと思う?」

 

「それ、私に訊くの……」

 

「決めるのはキミだよ。さあどっち?」

 

「……分からない。凝部くんの言っていることが全部嘘に聞こえてきた……」

 

「まあそれもいいんじゃない?キミってばいつも素直すぎるから。たまには疑って頭使うといいよ」

 

「さりげなく失礼……」

 

「あははは!頭が悪いだなんて言ってないじゃん。キミは賢いと思うよ。だから考えて欲しいだけ」

 

「その賢さで、素直に信じていくことが生きやすさだと思っていたんだろうけど……ここでは違うってこと、覚えなきゃね」

 

 

正論。

 

 

「ーーじゃあ、最後にもう一つ。訊きたいことがあるんだけれど」

 

「うん」

 

「明瀬さんの部屋に、勝手に入ったことがあるよね?それは何のため?」

 

「…………誰から聞いた?」

 

(廃寺くんから、とは言えないし……)

 

「私が見たの。こっそり入っていくところ……」

 

「そう。確かに入ったことがあるね。彼がたまたま便利そうなものを持っているのを見たから、ちょっと借りようと思っただけ」

 

「便利そうなもの?」

 

「これ以上は言えないな。プライベートに関わるから」

 

「……物を借りたの?それだけ?嘘は吐いてない?」

 

「今のは嘘じゃないよ。さっきのキミとは違ってね」

 

 

 

メンタリストなんか?????

 

 

 

「キミからの質問は以上かな」

 

「そうだけど……答えはもらえてない感じ……」

 

「答えはキミの中にあるから、大丈夫。ってワケで、質問されるばかりじゃつまんないから、僕からもしつもーん」

 

「僕のこと、まだ思い出してないの?思い出して欲しいなー寂しいなー」

 

「あ……」

 

「……ごめんね。思い出せてない……凝部くんのことをもっと知れば、思い出すかもしれないって思ったけど」

 

「正直、話を聞いても混乱するばかりで……ごめんなさい……」

 

「……反省してる?」

 

「してるよ!忘れられるのがどれだけつらいか分かるし、私だって忘れることは嫌いなの」

 

「嫌い?なんで?」

 

「……昔から、いつも……大切なことを忘れているような、そんな気持ちが心のどこかにあった」

 

 

 

はあ?どういう理由????

 

 

 

「大切なものが欠けているって思うのに、それが何なのか思い出せないの」

 

「そのことを考えるとなぜだか無性に寂しくて、すごく悲しくなっちゃう。だから……これ以上は忘れたくない」

 

「……そう。思い出せないのは、歯がゆいよね」

 

「だから、凝部くんや陀宰くんが私に思い出して欲しいっていうそれが何なのか、頑張って思い出すね」

 

「……それは……」

 

「なるべく自分で頑張ってみる。でも、どうしても思い出せなかったら、ヒントをもらいに来てもいいかな」

 

「……いいけど。嘘吐くかもしれないよ?」

 

「いいよ。段々慣れてきた。私が信じればそれが真実になるなら、そうなるように頑張るよ」

 

「…………」

 

帰ろうと手を引っ張り立ち上がらせようとしたら、逆に強く手を引っ張られた。

 

 

床ドン・・・。

 

 

「はあぁ〜。本当に困った子だよね、キミって」

 

「えっ……ちょ、ちょっと……!?」

 

「夜中に男と二人きりで会って、どういう結果になるか考えもしなかったの?そういうところは足りないなぁ」

 

「キミの判断基準はよく分かんないけど、僕は『こういうこと』しないと思った?」

 

 

 

(起立)

 

 

 

「お、思った……よ……凝部くんは、冗談たくさん言うけど……嫌な人じゃないし」

 

「え〜。僕のこと信用してるの?信用しすぎると、そのうち痛い目見ちゃうよ?こんな風にさ」

 

 

 

ふっと首筋に息を吹きかけられる。

 

 

 

「かーわいい。罠にかかったウサギみたい。でも自分から罠に入ったんだから仕方ないよね。僕なら絶対やらないけど」

 

「……ちょっと話してただけでしょ……?罠なんて、そんな……」

 

「違うよ、『これだけ』じゃないって。キミはすぐに罠にかかっちゃうお人好しさんだから言ってるの」

 

「誰のことも信用する必要はないのにさ。全部嘘だと思わなきゃダメだよ」

 

「誰のことも信用しないって……凝部くんも、そうなの……?」

 

「もちろん。するワケないじゃない。じゃなきゃゲームには勝てないよ」

 

「じゃあ……凝部くんは、私に疑われても嫌じゃないの?裏切り者じゃないかって言われても平気なの」

 

「平気だよ?どんどん疑って。疑ってもらえればもらえるほど、僕はキミを信用出来るからね」

 

 

 

「疑ってもらえれば疑ってもらえるほど信用できる」。凝部ソウタ√の核心。射落さんみたいな頭の良さとはまた違うけど、凝部ソウタは個人的に本作で一番頭のキレる男だと思っている。普通自分の身の保身を考えて喋れる所は喋っちゃうと思うんだけど、あえて全部隠してあたかも「僕怪しいですよ〜〜怪しくない??」ってスタンスでみんなの不審感を煽るようなことばかり言って、そこから誰が自分を疑うのか?誰はどういう行動を取るのか?っていうところをいたって冷静に客観的に静観して、脳内で分析処理をかけている。2回目の異世界配信参戦で仕様がわかったってのもあるだろうけど、ここまで上手く立ち回れるのは元々の地頭が良くないと出来ないでしょ。わかる?あたし、そういうの好きなの。(何?)

 

 

 

 

「だからって、キミを信じたりはしないけど。判断材料として参考にさせてもらうよ。このゲームに勝つためのね」

 

「結果、僕が勝利したら思い切り祝ってよ。賞品がキミってのもいいな。ああでもそれまでーー」

 

「お預けをくらうのも、嫌だなぁ……」

 

頰にキスされた瞬間、私は凝部くんのお腹に膝を入れる。

 

「ぐっ」

 

思ったより痛そうな音がしたけど、凝部くんがひるんだ隙に手を振りほどき机から下りて距離を取る。

 

「こ、これは正当防衛だからね。凝部くんが悪いんだから!」

 

 

 

もっとちゃんと怒れよ!!!!

貞操観念どうなってんねん!!!

 

 

 

「……っはは。足も封じなきゃダメだったね」

 

「いざとなれば監視者さんもいるんだからね、分かってる!?」

 

「えー。じゃあ今度は先に電源オフにしとく」

 

「……!!そういう話じゃないの!」

 

「でもさ、たまにはこういうのもいいんじゃない?ショックで思い出したりしない?」

 

「しない!いくら思い出すためでも、こんな風に……されるのは……」

 

「……っ、嫌だからね……!私は、凝部くんのこと信じられたらって、そう思って話してるのに……!!」

 

「…………」

 

 

 

逃げ出すJKアタイ。

 

 

 

「ーーこれはあんまり、いい気分じゃないなぁ」

 

 

ならすんな。 

オメエ、なんなんだ??あたしへの確認とか、信じられる証拠探しがそういう方法でしか出来ないとでも言うんか???それとも、マジでただからかってるだけか???それともそれともちょっとあたしのこと好きになってきたんか??なら経緯を原稿用紙50枚分書いて出せ。

 

多分、凝部ソウタ的にはただちょっかいかけたかっただけで、「僕のことも思い出して」って横やり入れただけなのに、それすらも怪しまずにすんなり自分のこと受け入れちゃって、「頑張って思い出すね!」って迷いなく言える主人公が眩し過ぎるし、羨ましいし、可愛い。でもそうやって自分には出来ないことを平然とやってのけることに対する歯痒さみたいなものもあって、ついあんな不器用な行動に至ってしまったのではないか?

と、限界読解オタは申しております。

 

 

 

陀宰メイも申しております。

 

 

「ーー凝部は」

 

「凝部は……悪い奴じゃないが、ちょっと考え方が人と違うから。だから、すれ違うこともあるだろうけど」

 

「言葉をそのまま受け取らず、行動を見る方が分かりやすいんじゃないか」

 

 

バックナンバーを持ち出して隠したり、わざと疑われるように振る舞ったり、余計なことを言ったりするのも、実はPを見つけ出すために一人で頑張ってるからだったり。

ふ〜〜〜〜ん???やるじゃん。(上から〜🎶)

 

 

 

 

タクミくんと凝部ソウタの新ドラマ回

 

対立する兄弟役。

 

 

『つまらないな。本気にならない人間ほどつまらないものはない』

 

『うちにお前はいらないよ。お前は用なしだ。出て行け、ユウキ』

 

『……ふっ、それがあんたの出した答え?』

 

「つまらなくて結構。本気になって何かを失うくらいなら、全部必要ないよ。捨ててやる」

 

 

今日は妙に上手い2人

 

 

『そう言ってお前は逃げてるだけだろ。負けるのがイヤで逃げてるんだ』

 

「何とでも言いなよ。最後に勝つのは僕だから」

 

 

タクミくん……そんな喋り方できるの………怖いよ………;;

 

 

『そうか?今本気を見せられない人間が、後から勝てるとは思えないな。せいぜいあがけよ』

 

『それじゃ、言われたとおりに。僕は僕のやり方で行くよ。じゃあね、兄さん』

 

 

「……二人を隔離しておいて正解だったな」

 

「え……ど、どうして」

 

「今の演技を観ていなかったの?僕には二人がようやく本性を現し始めたように見えたけどね」

 

 

二人の間には何か確執があるのでは?とドラマを見ていたメンバーで議論が交わされる。

…陀宰メイが凝部ソウタを信じるって言ってんだから黒に近いのってさぁ……。おいたんは、まだだ。まだ.............。

 

 

 

”信じたい”からまた話に行く俺。

そこで、まるで主人公が来るのを待っていたようなタクミくんと遭遇。

 

 

「実はね、これ。見つけちゃったんだ」

 

「えっ……預かり名簿……!?」

 

「こ、これ……!!私、探してたんだよ……!」

 

「凝部お兄ちゃんの荷物の中にあったのを見つけたんだ。何で持ってたのかは知らないけど」

 

 

なあ…ほんまなんか……?

 

 

「お姉ちゃんは、どうしても凝部お兄ちゃんのこと信じたいみたいだから……ボク、自分で調べてみることにしたんだ」

 

「でも、質問しても難しいことばかり言われるし、だからコッソリ荷物を覗いてみた」

 

「そうしたらこれがあったんだけど……この名簿って、大事なものだよね?」

 

「うん、大事……もう一度確認したいと思ってたんだ……」

 

(重要なのは、最後のページ……もし、射落さんの言ったとおりなら……)

 

『瀬名くん、その名簿は僕も見たんだけど……最後のページはデータが壊れていて見ることが出来なかったんだ』

 

「あ……」

 

 

読 め な く な っ て い る

FAINAL FANTASY 

 

 

「ホントだ。ここが読みたかったの?」

 

「うん……ここに、前回参加者の名前が書いてあったのに、どうして……」

 

「前回参加者……」

 

「陀宰くんと獲端くんの名前があったの。でも陀宰くんは前回参加者じゃないって言うし、一緒に見たはずの凝部くんはーー」

 

「……凝部お兄ちゃん?」

 

「ーー前に、凝部くんと一緒に名簿を見たの。なのにみんなと話した時は覚えがないってはぐらかされて」

 

「そういえば、そんな話してたね。なんで凝部お兄ちゃんは覚えてないなんて言ったのかな……」

 

「自分でこの名簿を持ってたのに」

 

「…………」

 

(自分で隠し持っていたのにはぐらかした?ううん……むしろ、『隠し持っていたから』?)

 

「でも……そんなことをする理由が……」

 

「……あれ?」

 

「次のページもあったんだね。えっとーー」

 

その画面を覗き込んだ瞬間、廃寺くんの表情が変わる。

そして慌てた様子でその画面を隠そうと両手を広げた。

 

「?どうしたの?」

 

「うーん……今更隠しても、ダメかぁ」

 

『廃寺タクミ 12歳 男性 キャストNO.■■ 罰ゲーム・名前、容姿』

 

「ーー廃寺くん……!?」

 

 

!?!!!?!!!?

(椅子から転げ落ちるキモオタの図)

 

 

「罰ゲームが、名前と容姿って……」

 

 

ねえ、ほんま何?それ?ほんまなん?信じれないんだけど

お前が付け足したんじゃないんか?

 

 

「話した方が、いい……よね?」

 

「……うん。話してくれる?」

 

「分かった」

 

「……実はボク、過去のゲームの参加者なんだ」

 

「過去……前回、じゃなくて?」

 

「前回『も』。みんなは生き残った過去のキャストは前回参加者だけだと思ってるけど……」

 

「本当は、そうじゃなくて。ボクは前回よりもずっと前から、異世界配信に参加し続けてるんだよ」 

f:id:atashigirl:20200420175521j:image

 

「ずっと前……!?」

 

 

 

12歳だろ???じゃあ何歳からやってんだよ・・・。

 

 

 

「うん。みんなボクのこと、小学生なのになんかヘンだとか落ち着きすぎてるとか言うけど」

 

「ボクはずーっと前からこの異世界配信を続けてるから。もう慣れちゃって」

 

「今更何が起きても驚く気にならないし、だからちょっと小学生っぽくないかも。ここに来た時は十二歳だったけど……」

 

「本当のボクは今何歳なのかな?自分でも分かんないや」

 

「…………」

 

「早く帰りたいなって前は思ってたけど、今は……どうせまた帰れないんだろうなって思うっていうか……」

 

「あきらめてる、に近いかな」

 

「でも、これまでのキャストはみんなDEAD ENDか帰還かしていたはずじゃないの……?」

 

「それにバックナンバーはたくさん観たけど、廃寺くんの姿はどこにもなかったよ?」

 

「ボクは特別なんだ。プロデューサーは特別ルールが好きだから……その特別ルールのゲームに、ボクは負けた」

 

「そのゲームに勝てば帰れる約束なのに、毎回ボクは負け続けて……そのたびに名前も見た目も変えられて」

 

「今は廃寺タクミって名前だけど、それも適当につけた名前だよ。本当のボクの名前は……」

 

「奪われて、覚えてない。向こうに帰ったら思い出せるのかな?」

 

「……そんな……」

 

 

 

これ、タクミ√ですか?

 

 

 

「その特別ルールって……?いったいどうすれば廃寺くんは元の世界へ帰れるの?」

 

「それは……言えないんだ。言ったら、ボクの負けになるから」

 

 

都合良いなぁ…。

 

 

「……!」

 

「ねえ、お姉ちゃん。今話したことは、二人だけの秘密にして?誰にも言わないで欲しいんだ」

 

「本当はこのことも、みんなに秘密にしておかなきゃいけないんだ。お願い……!」

 

(みんなには、秘密に……?)

 

「……やっぱり、ムリかな。こんなこと言っても、ボクのことは信じられないかな」

 

(……廃寺くんのことはーー)

 

信じる

信じない

 

 

クソッッッ!!!!!!(号泣)

おいたんは・・・おいたんはタクミくんを信じたいお・・・信じたいけど・・・正直ここまでくるともうヤバイお・・・・一応これソウタ√だから・・・しょうがないお・・・(涙)

 

 

(今は……信じられない。突然すぎるし……それに……)

 

「本当は信じたいけど……でも、私は凝部くんの話を聞いて、凝部くんは前回参加者かもって思ってたの」

 

「ううん、その裏付けもあるんだよ。けれど廃寺くんは凝部くんを疑ってるんだよね?」

 

「凝部お兄ちゃんが前回参加者って……どうして思ったの?獲端お兄ちゃんは違うって言ってたよね」

 

「そうなんだけど。色々事情があって……」

 

「瀬名お姉ちゃん。ボクはお姉ちゃんが凝部お兄ちゃんに騙されるのがイヤなんだ。お兄ちゃんは嘘を吐いてるよ」

 

「…………廃寺くんがそこまで凝部くんを疑う理由は、明瀬さんの部屋に入ったこと以外にもあるの?」

 

「あるよ。この名簿を隠したのも、ボクが前回参加者だってみんなに知られたくないからだと思うんだ」

 

「だってボクが前回参加者だって分かったら、きっとみんなボクの味方になるでしょ」

 

「そうなったらボクはまたゲームには負けちゃうけど……でも、みんなはプロデューサーを指名出来るかもしれない」

 

「プロデューサーを……?」

 

「あ……でも、これは……ボクの想像だけど……怒らないでね?」

 

「う、うん」

 

「凝部お兄ちゃんがプロデューサーじゃないかなってボクは思っててるんだ」

 

 

いや違うそこじゃなくて、「ボクはまたゲームには負けちゃうけど」の部分が知りたい。ねえ。どうして画面のアタイは華麗にスルーできてるんですか???????タクミくんよりお前のが怖いんだがσ(^_^;)σ(^_^;)σ(^_^;)

 

 

 

「だからボクをプロデューサーってことにして、指名から逃れようとしてる気がする。裏切り者は毎回そうやって『勝って』いたから」

 

「それに……凝部お兄ちゃんはずっとこの世界にいたボクよりもこの世界に詳しい時があるし……」

 

「それが前回参加者だからって言うなら、どうして獲端お兄ちゃんは凝部お兄ちゃんも前回参加者だって言わなかったのかな」

 

「罰ゲームを受けていないのに、またキャストになりに戻って来たのも、おかしいよね……?」

 

「ねえ、お兄ちゃん。凝部お兄ちゃんの言うことを信じちゃダメだよ。きっと何か罠がある」

 

「凝部お兄ちゃんは平気で嘘を吐くし……お姉ちゃんと話す時もきっと、『本気』じゃないよ」

 

「…………」

 

 

それでも全部は納得出来ないと思う主人公。

 

 

筋が違っていないとは思わない。けれど違和感がある。

 

(どこだろう?よく考えれば分かるかな。落ち着いてよく考えれば……)

 

そう考え始めた時点で、気が付いてしまった。

 

「廃寺くんの話は、よく分かったよ。他の人には言わないから……少し考えさせて」

 

「…………うん」

 

「……うん。分かった。ゴメンね、ヘンなこといっぱい言って……それと」

 

「……?」

 

「今までウソ吐いてて、ごめんね。難しくってよく分かんないって言ってたの、本当は……ウソだったんだ」

 

「ボクは、十二歳のはずだから。だからみんなみたいに賢くないし……分からないって言わなきゃいけなかったんだ」

 

「ーー気にしなくていいよ。特別ルールがあるんだよね?」

 

「うん……そのことも、話せなくてごめん」

 

誰かを信じるということは、代わりの誰かを疑うということだ。

 

この√の主人公は、「全員信じる」という選択肢を持たない。今まで散々「全員が仲間だと信じたい」と言っておきながら、凝部ソウタと関わることで「疑う」ことを覚えた。そっちの方が常識的な気がする。

 

 

 

 

(私が廃寺くんじゃなくて、凝部くんを信じたいって思っちゃうのは)

 

(私が……凝部くんを好きだからじゃないよね……?)

 

 

 

やっぱちょろかった〜〜(爆)

まあね〜〜あんだけくっついたりチューされたり押し倒されたりすれば嫌でも意識しちゃうもんね〜〜〜σ(^_^;)あたしは悪くないもんね〜〜🎶🎶

 

 

 

 

「…………廃寺くんに、キミがここにいるから会いに行ったらって言われたんだけど」

 

「……え」

 

「やっぱ、嫌われたかな?帰るね」

 

くるりと方向転換し、住居のある方へ向かおうとする凝部くんの制服の裾を、咄嗟に手を差し出してつかむ。

 

「待って!嫌いじゃない……嫌いじゃないよ」

 

「珍しいね。いつものキミならーー」

 

「…………いや、今のはナシで。んじゃ僕と話す?」

 

「……うん。話さなきゃいけない気がする」

 

「じゃあそうしよう。今度は押し倒さないから、安心しなよ」

 

「うん」

 

「ふっ。『うん』って」

 

(何をーー何を訊けば良かったんだっけ)

 

(名簿のこと?前回参加者のこと?廃寺くんのこと?でも……)

 

「……答えは全部、私の中にあるんだよね……?」

 

「ちゃんと覚えてたんだね。まあ、そう言ったけど……」

 

「ちょっとイジワルだったかなって今は思ってるよ」

 

「意地悪?」

 

「……キミ、メイちゃんに連絡したでしょ。何話してたの?僕の相談?」

 

「えっ、あっ」

 

「僕のこと話したんじゃなくて?」

 

「……なんか言ってた?陀宰くん……」

 

「やっぱ連絡したんだ。だよね、そんな気がした」

 

「え!?」

 

「何も言われなかったけどさー、視線で分かるんだよねメイちゃんは。素直すぎるんだもん。キミもだけど」

 

「…………」

 

「だから何度も言ってるのにさ。ちょっと優しくすればすぐ信じちゃうし」

 

「思い出してって言ったら、頑張って思い出すね!だもんなぁ〜」

 

「……ダメだった?」

 

「ぜんっぜんダメ。キミさ、メイちゃんのことすっかり信じちゃってるんでしょ?」

 

「ど、どうだろ……結局つい連絡しちゃうくらいだから、信じてる……かも……」

 

「それって根拠あるの?まさか優しくしてくれたからとか言わないよね?」

 

「…………」

 

「ほら。だから言ってるのに。安易に信じて思い出すって……ホントバカ正直にさぁ……」

 

「でも今はちょっと、それが羨ましいよ。根拠ないのに信じるだなんて…………出来ないな……」

 

「ーー別に、いつでもみんなのことを信じていられた訳じゃなくて」

 

「私だって不安になって、誰も信じられないかもって思ったよ。陀宰くんのことも……凝部くんのことも」

 

「でも誰のことも信じない自分でいるのがつらかったの。誰のことも信じないで、独りなんだって思うのはつらいよ」

 

「自分のために、そうしてるだけ。人に羨まれるようなことじゃないよ」

 

「……つらいと思うのは、キミがそうすることに慣れてるからでしょ」

 

「その幸福に気付かないなんて、キミってば本当に鈍感だね。僕とは全然違う」

 

「でも……笑飛ばせなくなった時点で、僕もどこか引っ張られてるのかな。そっち側に」

 

「引っ張られてる?そっち側って……」

 

「そっちそっち。キミの方」

 

「私の方……」

 

(でも、それを言うなら私だってそうだ。凝部くんに引っ張られて……)

 

(ルールを破って、人には言えない秘密をあれこれ作って)

 

(信じたかった人を、廃寺くんを疑うようになっちゃった)

 

「ねえ。なんか根拠ないの?絶対にキミがプロデューサーじゃないっていう根拠」

 

「と、突然なに?」

 

「根拠が欲しいんだよ。なんか絶対的な身分証明書とか、そう証明出来る身体的な特徴とか!ないの?」

 

「……ないと思う……」

 

「だよね〜〜」

 

「……それって、私のことを信じようとしてくれてるってこと?だから訊いてくれてるの?」

 

「んん〜……」

 

「キミはさ、思い出したい?思い出したくない?……まだ僕に、付き合う気はある?」

 

(……どういう意味?でもーー)

 

「思い出したい」

 

「だよね。そう言うと思った。……やっぱり羨ましいよ」

 

「僕が横槍を入れなければ、そんな風に言ってもらえたのはーー」

 

 

陀宰メイだって言いたいの??σ(^_^;)

ライバル多くね??????なんだこの√。

 

 

 

「よし、ゲームしよっか!マルバツゲーム」

 

「…………へっ?」

 

「僕の質問にマルかバツかで答えて。準備はいいー?」

 

「いっ、今から!?」

 

「今から!行くよ〜!」

 

「ちょっ……は、はい……!」

 

「それじゃ、問題でーす。僕は本当は、キミのクラスメイトです。マルかバツか?」

 

「えっ、クラスメイト!?」

 

「違う違う、驚くんじゃなくてマルかバツかで答えるの。さあ正解はどっちでしょう?答えて」

 

「……じゃあーー」

 

「……マル?」

 

「おっと、早かったね。ファイナルアンサー?」

 

「ふぁ、ファイナルアンサー……」

 

 

 

ふぁ、ファイナルアンサー……じゃねぇよ。

この時点でもっとなんか反応しろよ。

 

 

 

 

「…………そう、正解」

 

「本当に?同じクラスなの?」

 

「次の問題。僕は本当はプロデューサーです。マルかバツか?」

 

「えっ。今、私がーー」

 

「ゲーム中は私語厳禁。質問は後ほど。ってワケで……答えて?」

 

「う……なら、答えはーー」

 

 

バツ

 

 

「…………せーかい。迷わないんだね」

 

「うん。私のことを信じようとしてくれる人を、信じられない訳がないよ」

 

「…………」

 

「……以上二問でゲームは終わり。お疲れさま。それとーー」

 

「ありがとう。キミが信じたいと思うものの一つに、僕もいるんだなって思うと」

 

「……よく分かんないんだけどさぁ、なんか……嬉しいね」

 

その時私達二人のバングルが鳴ったけど、その音を抑えるように凝部くんは私のバングルに手を当てた。

 

「話は終わってないから続けるよ。僕はキミのクラスメイトだけど、多分キミ以外の子も僕のことは知らない」

 

「二年になってから一度も学校へ行ってないからね。だからキミは僕のことを知らなくて当然だ」

 

「学校へ行ってない……そっか……それなら……」

 

「……キミが思い出すことなんて、一つもなかったんだよ。ゴメンね、嘘吐いてて」

 

 

 

行ってなくても名前くらいはクラスメイトってわかるよね?

 

 

 

 

「キミがあまりにもメイちゃんを簡単に信じるから、ちょっかいかけたくなっちゃっただけ」

 

「……それは確かに意地悪だね……私、すっごく悩んだのに」

 

「うん……だと思う。後でたくさん怒ってよ。今はとりあえずその次を話すね」

 

「次?」

 

「僕は前回参加者だよ。プロデューサーじゃない。このことは黙っておいてって、ケイちゃんには僕から頼んだんだ」

 

 

 

獲端……………。

株上がったぞ。

 

 

 

「そうなの……!?」

 

「みんなにあてにされると動きにくくなるし、色々問い詰められるのも面倒くさいし。誰が僕を疑うが、反応も見たかった」

 

「疑わない人間は怪しい。そう思っていたからね」

 

「そしてここに戻って来た理由は……心残りがあったから」

 

「でもその心残りがなんなのか、正体がつかめない。おぼろげなんだ。でも戻って来ないと、そう思った」

 

 

 

お前も記憶喪失なんか〜〜〜い。

多いんじゃあ。記憶喪失が。被りまくりなんじゃあ。

 

 

 

 

「それが何なのか、僕は帰還する前に確かめないといけないしーーああもう、時間になっちゃうね」

 

 

 

〜「ゆるしの学校」スタート〜

 

 

 

「元の世界ではキミの席、どこ?前の方?それとも後ろの方?」

 

「……このあたり、かな」

 

「ここかぁ。じゃあ僕その後ろがいい。元の世界に戻ったら座らせてくれないかな?」

 

 

 

 

後ろの席で前に座っているヒロインの髪を授業中に三つ編みにしてそうな男子高校生ナンバーワン。

 

 

 

 

「ふっ……そうだね、戻ったら……」

 

「……僕さ。学校楽しくなかったんだよね。だから一年通って飽きちゃった」

 

「もっと言うと、楽しいと思うことなんかなかった。学校にいても、どこにいても」

 

「でもこっちに来てからは……ちょっとだけ違ってたかな」

 

「裏切り者が誰か見つけなきゃいけないし、真面目にやんなきゃ死んじゃうじゃん?だからちょっとだけ本気になったし」

 

「二度目にこっちに来た時は……心残りの正体を知ろうって、わりと真面目にやってたかも。それに……」

 

 

いや、みんなホイホイ自由に参加しすぎじゃない?そんな簡単に参戦できるんか?

 

 

「冗談ばっかり言ってると、キミが怒るから。本気になんないとキミには届かないみたいだから」

 

「……いらないって思ってたのにね?本気になって何かを失うくらいなら、つまらない人間になろうって思ってたのに」

 

とても大切なことを、話してくれているのに。

ドラマのカウントダウンが、凝部くんの言葉と並行して進んでいく。

 

「でも、だからつまらなかったんだよね。毎日が。キミと話しているうちに、理由がわかったよ」

 

「凝部くん……」

 

「……キミに嫌われるのはイヤだな。信じてもらえないのは、つらい。いらないって、思ってたのにーー」

 

「そういうのをつらいって思っちゃうのはキミを押し倒したあの時に、手に入れたって勘違いしちゃったからなのかな」

 

 

 

なあ、あれは深い意味はなく?”ガチ”でそういう男子の健全なアレで押し倒したんか?それなら……尚、良い。(おーい)

 

 

 

「だから、俺はーー」

 

カウントダウンの最後に、私は凝部くんの口が動くのを見た。

 

『じかんぎれ』

 

 

ああああああああんんンンwwwwwww

 

 

 

演技のセリフ、「大嫌い」。

 

 

そんな言葉でも、演技なら言える。

言えるはずだ。

言わなきゃいけない。

 

「…………」

 

後で取り繕えばいいだけ。ただの演技で、嘘だからと言えばいいだけ。

なのにどうしてか、喉に何か詰まってしまったみたいだ。

言葉が、出て来こない。

 

「…………」

 

無言で数歩後ずさる。

 

(せめて違う言葉なら)

 

(せめて、違うタイミングなら)

 

(ここまで迷わずに言えたかもしれない)

 

(でも、今だから……言いたくない)

 

(せっかく私を信じて、凝部くんが話してくれたのに……!)

 

「……っ、そっか……」

 

そんな私の目の前で、凝部くんは急に目を伏せて頭を押さえる。

 

「そういう……ことか。…………こんな感じだったんだね……」

 

そして小さくふらつきながら床に片膝をついた。

 

「えっ、大丈夫……?」

 

つい駆け寄ろうとしてしまった私を、手を挙げて止めた。

一呼吸置いてゆっくり立ち上がると、いつになく優しく穏やかな笑顔になる。

 

「演技なんだからさ、適当にやれば良かったのに」

 

「あ……」

 

「でも……そうだね。分かるよ、『僕には』。だから思い出せた」

 

 

演技続行の警告

 

 

(セリフ、言わないと)

 

「おーい!ディレクター、聞いてんでしょ?ドラマはここで終わり」

 

「……っ!?」

 

「僕は演技拒否しまーす。罰ゲーム頼むよ」

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「えっ、凝部くん!?」

 

「いーからいーから、キミは黙って大人しくしててよ」

 

「で、でも……!」

 

「本当によろしいのですね?まだ続ける余裕があるように見えましたが」

 

「まあいいじゃん。そっちも罰ゲーム好きでしょ?利害の一致ってヤツで」

 

「あ、でも一個だけ。どうせ罰ゲームになるなら、目がいいな」

 

「……分かりました。望んで罰ゲームを受けられるとは意外ですが、認めましょう」

 

「……!!凝部くん、ダメだよ!私のためにやってるなら、そんなのーー」

 

「大人しくしてってば。黙んないとキスしちゃうよー?」

 

 

して💢💢💢💢💢(泣)(違う)

 

 

「それでは、右目をいただきます。よろしいですね?」

 

右目って、陀宰メイの……

 

 

〜 ド ラ マ 終 了 〜

 

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何回この画像、貼ればいい???(貼るな)

いやいや(笑)ちょっと待ってよ(笑)

そういうの、アリ?

 

てかまず第一に、演技しろよ俺。っていうのは置いておいて、

結局そういう展開なんですか?????陀宰メ・・・・・・・。あの、えっと。コレ、本当に、凝部ソウタ√なんですよね??? 

なんか凝部ソウタとの恋愛よりも、タクミくんやら陀宰メイやらの情報がデカ過ぎて全く集中できん。ずっと脳味噌フル稼働。え、あれってつまりそういうこと??じゃああの人は??って考え過ぎて、違う意味でもドキドキし過ぎてマジで辛い(笑)トモセ√の次にEDまで迎えるのが早かった気がする。トモセ√はまた違う意味で。

 

 

 

 

「わっとーー……はは、ホントだ。ホントに右目が見えないや」

 

「……凝部くん!!なんで……っ!?」

 

「どう?違和感ある?僕の目」

 

「な、ないけど……見えてないんだよね?」

 

「うん。そーいや両目って動きが連動してるとか言うよね。だから見えてなくても眼球が動くのかな。習慣とかもありそう」

 

「そうなんだ……って、そんな話じゃなくてっ」

 

「やだなー、怒んないでよ」

 

「っ、怒ってないよ……!凝部くん、なんで私の代わりに罰ゲームを受けたりするの……?私のせいで……」

 

「あー……キミのせいじゃないよ?」

 

「だって、私が迷ったからだよね?セリフが言えなくて止まっちゃった私の代わりに、罰ゲームを受けたんでしょ」

 

「そうじゃない。これは慰めなんかじゃないからね?罰ゲームを受けたのは僕の意思だよ」

 

「前にも同じことがあったんだ。キミが同じことをしてくれたおかげで、ようやく思い出せたんだ」

 

「その時は逆の立場だったけど、僕はあの時……今みたいに助けられた」

 

「演技出来なかった僕の代わりに、そいつが罰ゲームを受けてくれたんだ」

 

「それが僕の『心残り』だったみたい。罰ゲームを受けて、確信したよ」

 

 

陀宰メイだろ?

 

 

「なんでそんなことをしたのか、その時僕にはさっぱり分かんなかったよ。ほっとけばいいのに、他人のことなんて」

 

「演技が出来ないんなら、罰ゲームを受けとけば良かったんだ。なのにそいつは僕を助けた」

 

「でも今は分かるよ。こんな気分だったんだね……」

 

「後悔なんかないし、これで良かったんだって思うよ。……キミを助けられたしね」

 

「ねえ。大嫌いって言わなかったのは、僕が『キミに嫌われるのはイヤだ』って言ったから?だから言わなかったの?」

 

「……それは……」

 

「……まあいいか、とにかく思い出せたんだ。重要なのはそいつが誰かだけど」

 

 

 

陀宰メイだろ????

 

 

 

「そこまでは……思い出せないな。そこだけ記憶が抜け落ちて……丸ごとーーそう」

 

「前回配信のキャストは九人だったんじゃない……十人だったのに、一人『消された』んだ」

 

 

 

陀宰メイじゃん(確信)

 

 

 

「消された……?」

 

「僕らの記憶からも、存在ごと消された。バックナンバーからもだ。キャストは九人ってことになっていた」

 

「……確かに、なんで毎回十人いたはずのキャストが、前回だけ九人なんだろうって話はしてたけど」

 

「だよね?そこが鍵だったんだ。前回も十人で合っていたんだ。でも……なぜ消された……?」

 

「あの時プロデューサーの指名が成功して、みんな生きて帰ったはずなのに……」

 

不確かだったことが段々と繋がっていく。

凝部くんがこの世界に詳しい理由。罰ゲームを受けていないのにまた戻って来た理由。前回参加者が九人と言われていた理由。

繋げれば繋げるほど、それは確かな根拠になっていく。

私が、凝部くんを信じてもいい、根拠に。

 

「凝部くん……!!」

 

 

 

自ら抱きつく

 

 

 

「うわ、ちょっと……!?」

 

「やっぱり凝部くんは裏切り者なんかじゃないんだね……良かった……っ!」

 

「ごめんね、これまでちゃんと信じてあげられなくて」

 

「なんで謝るの?疑えって言ったんだからね、僕は」

 

「それでもだよ……!疑いたくない人を疑うって、すごく嫌な気分なんだから」

 

「信じられないところや悪いところを、わざと探して……そんなの、やだ……」

 

「……でも、キミはそれでも僕を疑いきれずにいたじゃない?」

 

「出来なかったの。言いたくなかった。嫌われるのがイヤだって、凝部くんが言わなくったって同じだったよ」

 

「それがもし本当のことでも、ドラマの中でもーー」

 

「私には、凝部くんを上手く疑えないし……嫌いになんかなれないよ……」

 

「嫌いになんかなれないってーー」

 

「……あのさぁ……」

 

いつもなら喜んで抱き返してくるくらいはするはずなのに。

背中に手が回ったかと思ったけれどーー

それは、気のせいだったみたいだ。

 

 

 

おおおおおおおおーーーーーーーーーーいwwwwwwwwww(起立)(すぐ起立すな)

 

ここで逆に抱きしめない凝部ソウタ、別に突き放す予定も展開もないのに引く凝部ソウタ・・・大切な子にはちゃんと大切に、壊れないように優しくできるってことですか????

(ぁぁあ〜い〜〜が〜〜いち〜ばん〜〜〜〜ア〜イ〜フ〜ル〜〜〜🎶)

 

 

 

 

 

このまま糖度摂取来るか???と思いきや。

宿舎の状況は依然変わらず、早くしないと明瀬・獲端のやばいドラマ(サロメがモチーフとなっていて、最後は首を切られてしまう予想)も次の回が回ってくる、やるべきことはプロデューサーを見つけること……と、切羽詰りまくっている。他√でこんな焦り散らかしてたの無いぞってくらい、隔離組はシリアスな展開が多い。

 

 

 

切羽詰り過ぎた明瀬と一緒に3人のところへ行き、再度話を聞きにいくことに。

 

 

凝部ソウタはというと、自分の代わりに罰ゲームを受けた人と、その時のドラマの内容を考える方が重要だと明瀬と話したがらない。

そのドラマでの凝部ソウタは、生きることや人を助けることに楽しさを感じて、主人公を助けてあげる役回りだったという。

 

 

 

「そいつは、ほら、人生こんなに楽しいんだからキミも負けるなって調子でさ。でも僕からしたら何言ってるんだって感じで」

 

「生きることも誰かを助けることも面倒なことばかりなのに、それを買って出るほど楽しいって何?」

 

「っていうか落ち込んでる時に楽しいから頑張れって言われても……そもそも楽しいって何って思っちゃって」

 

「それって生きる気力が湧くほどいいこと?よく分かんないなーってのが僕の感想」

 

「そう思ったから、演技が出来なかったの?」

 

「そう。なんか言葉が出なくなっちゃってさ。適当に喋っとけばいいのに、それも出来なかったんだよね」

 

「……私と同じだね……」

 

 

 

いやそれは違うだろ。

 

 

 

「それはそれで、詳しく聞きたいな」

 

「え?えっと……でも、今度はちゃんと言わないとダメだよね。再演しないと、右目が元に戻らないし」

 

「別にこのままでもいいけど」

 

「良くないよ。取り戻せるものは取り戻しておかないと」

 

「でも再演したら、キミに大嫌いって言われるんでしょ?僕悲しーなー」

 

 

 

お前らしっかりしろ!!!!!生き死にが関わっとるんや!、!!!!

 

 

 

「う……」

 

「じゃあ、凝部くんはーー」

 

「あっ、そうだ!」

 

「ゲームしよう」

 

「また!?このタイミングで?」

 

「今だから、このタイミングだからだよ。二人なら、神経衰弱かスピードか、大富豪ってとこかな。どれがいい?」

 

「でも……私、凝部くんを連れてくるって言ってここに来たし、ゲームしてる場合じゃ……」

 

「じゃあキミがゲームに勝ったら、キョウヤくんのところへ戻ろうかな。どう?」

 

「……!前言撤回はナシだからね」

 

「おっけー。ちなみにメイちゃんいわく、僕スピードは意味不明に強いらしいから、やめておいた方がいいと思うけど」

 

「そんなこと言って、何やっても意味不明に強いんでしょ。ーースピードで!」

 

「いいねえ、その挑戦的な態度。じゃあスピードで」

 

 

 

あっさりと五連敗

 

 

 

「なんでこんなに強いの!?意味分からない……!!」

 

「だから言ったのに。手加減しよっか?」

 

「いい……!次はもっと頑張るから!」

 

「キミって負けず嫌いだよね〜。そういうところも可愛いけど」

 

「負けず嫌いもあるけど、これでも結構楽しんでるよ。うん、だから頑張る!」

 

「おーい、僕の話の後半聞いてた?まあいいけどさぁ……いつもそうだよねキミは」

 

「?何が?」

 

「負けて悔しそうにしながらも、もう一回、もう一回って。勝算はあるの?それ」

 

「特にないけど」

 

「やっぱり。それならやめておけばいいのに。一生懸命やっても負けるだけでしょ」

 

「でも0.1%くらいは勝つ確率あるかもしれないし」

 

「ほぼゼロじゃん」

 

「最初から諦めてたらつまらないし、これでいいの。私、弟や妹とよくゲームをしてたけど、これでも結構勝っちゃう方で」

 

「だからいつも手加減してたの。でも凝部くん相手ならいらないでしょ?」

 

「それは確かに」

 

「みんなでワイワイ楽しむゲームもいいけど、真剣になって全力でやるゲームも楽しいよ」

 

「結果、負けても?」

 

「うん、負けても」

 

 

 

お前はそろそろあたしと恋のゲーム、やらんか。

 

 

 

 

「……なるほどねぇ……」

 

「負けても楽しかったって言えるように今から勝たせてもらうね!」

 

「それは楽しみだな」

 

「ーーちなみに、だけど」

 

「ん?」

 

「か、可愛いはちゃんと聞いてたからね?負けず嫌いが可愛いって、よく分からないけど……」

 

「ふっ……ふふふっ」

 

 

 

 

そのうちやっと初勝利

 

 

 

 

「勝っても、負けても……キミが笑ってくれるからかな。勝負事がどうでもよくなるなんて初めてだ……」

 

「ついさっき、答えを探してたはずなのに。キミがいると妙に霧が晴れるのが早いよ。おぼろげなものも、すぐに手元にやってくる」

 

「僕に必要なものは……全部キミが持ってる……」

 

 

 

はい付き合いましたー。

 

 

 

「……え、と……約束は守ってもらえるんだよね……?」

 

「もちろん守るよ。……あー、でもなー。今さ、何勝何敗だっけ?」

 

「えっと……十六回くらい負けて、ようやく一回勝てました」

 

「だよね。一回の勝利でお願いを聞いてあげるんだし、僕も十六回分の勝利に見合ったものが欲しいな」

 

「十六回分の勝利に見合ったもの……?私に何か頼みたいことがあるの?」

 

「うん。キミの手に触っていい?」

 

「……手……?」

 

「……キミの手は小さいね。僕の手と全然違う」

 

「可愛らしくて愛しくて、俺を変えてくれる……手だ」

 

 

どうした凝部ソウタ

 

 

 

(なんてね、って言うかと思ったのに)

 

言わずにゆっくりと、その唇が私の掌に触れる。

じんわりと温かい穏やかなキスの意味は分からないけれど、重々しく瞬いた目を見るとーー

心が揺れ動いて、何も言えなくなる。

 

「この掌からキミの血液に乗って、心臓まで絡め取れればいいのに。毒みたいにさ」

 

「ど、毒!?」

 

 

#どうした凝部ソウタ

 

 

 

「例えだよ。キミにとって僕が毒か薬かは知らないけど」

 

「でも僕にとって、キミは毒かな。キミの言葉が、キミのすべてが……」

 

「僕の中をぐるぐる回って、身体の中から変わっていく感じがする」

 

「なんか……不穏な例えだね……」

 

「そう?身を滅ぼしかねないって意味じゃ、ピッタリだと思ったけどな」

 

「……あの……」

 

「分かんないって顔だ」

 

「ご、ごめん」

 

 

バカかお前!!!!!

わかんない顔してんじゃねえ!!わかれよ!!!!

 

 

 

「いいよ、わざと遠回りして言ったから。この期に及んで顔色を見ちゃうのは僕の悪いクセだね」

 

「本気になるとさ、なくなっちゃった時に悲しいと思わない?」

 

「大事なものだったら、そうかも……しれない、けど」

 

「うん。本気になって頑張っても、手に入らなかったら悲しいよね」

 

「どんなに努力しても届かなかったり、誰かに横から取られちゃったりしたら……悲しいし、悔しいから」

 

「だから俺は、勝算のない勝負には挑まないようにしていたんだ」

 

「でも、本気になっちゃったらーー仕方ないよなぁ」

 

凝部くんの手が、指に指を絡めるようにして私の手を握る。

 

「0.1%の勝率でも……それがもし、0%だったとしてもどうでもよくなっちゃうのが本気ってヤツなら」

 

「キミは間違いなく本気を教えてくれたし、たとえこの勝負に負けても、後悔しないくらいには今この瞬間が……楽しいって思える」

 

 

 

卍 伏 線 回 収 卍

 

 

 

 

「両方教えてくれたキミなんだから……本気で手に入れたくなっちゃうよね」

 

結局凝部くんの言葉は遠回りだ。

けれどその手から、優しい声色から、『手に入れたいもの』がなんなのか、伝わってくるような気がする。

 

 

こういう時だけ回り道した言葉を使うの、意外と恋愛には臆病なのかな??愛しいね;

 

 

「……えっと」

 

「キミに対しての宣戦布告。伝わった?」

 

「は……半分くらいなら……」

 

「半分か。難しいね、こういうの。でもまぁ……本気で頑張ろうって、楽しくなるね」

 

 

 

安心してください。

勝率、100%です。

 

 

 

 

 

 

そしてこのタイミングで聞かなきゃいけない事を聞く主人公・・。

 

 

 

 

「……凝部くん。預かり名簿って持ってる……?」

 

「え?預かり名簿?」

 

「あの……廃寺くんが、凝部くんの荷物に預かり名簿が入ってたって言ってて」

 

「…………僕の?」

 

「えっと……知らな……い……?」

 

「…………」

 

「……キミが、みんなの前で預かり名簿の話をした時、僕がはぐらかしたのは」

 

「僕が名簿のデータを弄ったからだよ。あの名簿の最後のページを見られないようにしたのは僕だ」

 

「そ、そうだったの!?」

 

「うん。あの時点でケイちゃんが前回参加者だってことはみんな知らなかったし…」

 

「『前回参加者であること』は『プロデューサーではないこと』の証明にはならない」

 

「あれを見てみんなが油断するのは危険だと思ったから……キミと見た後すぐにデータを壊した」

 

(前回参加者であることは、プロデューサーではないことの証明には……ならない?)

 

「前回参加者も、絶対に信頼出来るとは限らない……?」

 

「そうだよ。この僕もね。だから前回参加者って条件に僕もケイちゃんもこだわらなかった訳だし……」

 

「それにしても……そう、そんなことを言ったんだーー」

 

「……その名簿は?今どこにあるかは言ってた?」

 

「その時は私に見せてくれたけど、その後どうしたかは……」

 

「見せてくれた?でも最後のページは確認出来なかったんだよね?」

 

「あっ、そうだ!凝部くんも一緒に見たから覚えてるよね?名簿の最後のページに載っていたのはーー」

 

「陀宰くんと、獲端くん……だったよね?その次のページなんてなかったよね?」

 

「ーーどういう意味?」

 

「廃寺くんから見せてもらった名簿の、最後のページに……廃寺くんの名前があって」

 

「……廃寺くんの?」

 

「……預かり名簿は、凝部くんが持ち出したんじゃなかったんだね」

 

「どうして?まだ何も言ってないけど」

 

「廃寺くんから見せてもらった名簿を、凝部くんが持っていたのだとしたら……『あの最後のページ』も見ているはずだから」

 

「廃寺くんの名前があったことも、知っていないとおかしいもの」

 

「なるほど。カマかけたの?さすがだね」

 

「わざとじゃなかったんだけど……そうじゃないとおかしいなって」

 

 

タクミくん………;;;;;;;;

 

 

「でもそれなら……廃寺くんはーー」

 

「ふむふむ。キミは彼の言うことを鵜呑みにはしなかったワケだ。いい傾向だね」

 

「……疑うことがいいこととは、私には思えないけど……」

 

「それに、何か事情があるような話し方だったから。出来ればこのことはみんなには……」

 

「事情、ね。どこまでホントか知らないけど」

 

「……凝部くん……」

 

「鬱々とした顔だね。いいよ、キミは考えなくていい」

 

「代わりに、俺がやってあげる。元々そのつもりだったんだ」

 

「……私だって、ちゃんと考えて、必要な答えを出すつもりだよ。誰かに任せきりなんて、そんなの」

 

「じゃあ言い方を変えよう。疑うことは、俺がやる。だからキミは信じればいい」

 

 

 

ちゃんと変化したな凝部ソウタ。「疑うことは俺がやる、だからキミは信じればいい」だなんて、そんなかっこいい台詞、以前までの凝部ソウタなら口が避けてもいわないよ。恋って、マジで人を変えるんだね。イマイチどこであたしに落ちたのかがわかんないけど。

 

 

 

 

「俺のことを信じてくれたように、これからもそのままのキミでいて。必要な時に協力してくれればそれでいいから」

 

「……それは……」

 

「不思議だよね、あんなに僕のことを疑えって言ってたくせに、今度は僕を信じろだなんてさ」

 

「でも、分かったよ。信じてくれる人がいると……違う自分になれるんだね」

 

 

 

明瀬が戻ってきたが、凝部との話はまた今度にする、と鋭い視線を向ける。

 

 

 

「夜、また連絡する。でもその時はよく考えてから答えて」

 

「次はストレートに行くからね。分かった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凝部ソウタが本格的に疑われ始めている。

 

『倉庫の扉の前まで来て。キミが来たいと思ったらね』

 

この状況でいつも通りに振る舞う凝部ソウタ。

 

 

 

 

 

「明日、ドラマの再演をしたいと思ってる」

 

「ドラマって……私とのドラマのこと……?」

 

「そう。ちょっと本気を出さなきゃいけないみたいだからね。大して不便じゃないしいーやって思ってたけど、それはやめ」


「このドラマをクリアすることで、次のステップに進もうと思うんだ」


「……うん。再演は、いいと思う」


「今度こそ頑張るよ。心にもないことを言うけど、傷つかないで演じてね」

 

 

大袈裟な・・σ(^_^;)

 

 

 

「…………あっさりだね。もうちょっと迷ってくれてもいいのに」

 

「だって。再演しないと凝部くんの目は戻らないんだし」

 

「大切な身体の一部だもん。それを取り戻すために頑張らなきゃ」

 

「……そう。じゃあそのために、ちょっと協力してよ。いい方法があるからさ」

 

「いい方法?」

 

「ドラマの中でも、さすがに何の準備もなくキミに嫌いって言われたら僕も傷ついちゃうかも。というワケで」

 

「前もってキミが僕のことを大好きって言ってくれれば、何を言われても気にならないと思うんだ」

 

「……えっ」

 

「僕のことを信じてる。何があっても大好き。そう言ってくれれば、何を言われても耐えられると思うよ」

 

 

 

口実。

 

 

 

「えっ……えっ」

 

「でももしそう言ってもらえないのなら、やっぱり再演は難しいかもしれない……こう見えて僕って繊細だからさ」

 

「大好きなキミにそんなことを言われたら、ショックで演技どころじゃなくなっちゃうと思うんだよね……」

 

「きゅ、急にそう……言われても……」

 

「だって僕のこと嫌いじゃないんだよね?嫌いになんかなれないって言ったよね?大嫌いって言えないくらい好きなんだよね?」

 

「……好き、なんでしょ?」

 

 

 

勝機のない勝負はしないソウタ。

 

 

 

「俺は、キミが好きだよ」

 

「……っ!」

 

「俺は俺のために罰ゲームを受けた。ようやく思い出したものを確かめるために罰ゲームを受けたのは確かだけど」

 

「あの時、自分の身体の一部を失ってでもキミを助けたい……力になりたい、そして」

 

「キミに嫌いって言われたくないって思ったのも、本当のことだ」

 

「でもそうまで思えるようになったのも、キミが俺のこと信じたり、疑ったりもしながら俺と本気で向き合ってくれたから」

 

「本気で失いたくないと思うものが何か、キミが教えてくれたんだよ」

 

 

 

いつもと違って緊張している様子。

 

 

 

「俺は……これまで家でも何に困ることもなく、ずっと自由で、たいていのことは上手くやれて」

 

「きっと俺の両親もそれは同じで。彼らと同じように『外面を繕う』ことは特別得意になっていった」

 

「……でも、それが得意になればなるほど、どんどん一人になってった気がしてた」

 

「おかげでいつも一人でゲームしてたよね。でもそれが寂しいって思うことなんてなかったし、かといって楽しいって思うこともなくて」

 

「本気になって何かと向き合うことも、今まではなかった」

 

「けど今は……キミのために本気になりたい。キミが元の世界に帰りたいなら、俺も本気で手を尽くすよ」

 

 

 

「キミのために本気になりたい」って何よりも凝部ソウタにとってすごい言葉。

 

 

 

「もちろん、俺自身の心残りも全部綺麗に片付けてね。ここで覚えた罪悪感、残してきた後悔……片付ける準備は出来ている」

 

「後は、キミだけだ。手に入っていないのは……キミだけ」

 

あと十五センチ。ううん、十センチかもしれない。

吐息さえかかりそうな距離で、凝部くんは本気の眼差しを私に向ける。

 

「だからーー俺を好きだと言って」

 

あと五センチ。顔が触れ合いそうになるその瞬間、慌てて隙間に手を滑り込ませる。

 

「ま、待って。まだ返事してないのに」

 

「じゃあ返事は?考える時間はあげたじゃない。考えてから……ここへ来たんだよね?」

 

「そ、そうなんだけど……こんなにすぐ、というか」

 

 

 

まじ何やってんだはよチューしろ💢💢

 

 

 

「ドキドキして、上手く……言えなくて……これって好きってことなんだよね……?」

 

 

 

聞くな💢💢

 

 

 

 

「なんだよね?じゃダメ。俺はハッキリ言ったでしょ」

 

「好き?嫌い?いやーー好きだよね?」

 

 

CV松岡禎丞ッッッ

(ダイイングメッセージ)

 

 

「…………好き、です」

 

「よし。俺の勝ち」

 

「……っ」

 

 

ホアアアアアアアア

 

 

 

滑り込ませた手を掴まれて、あっという間に唇を押し当てられた。

でも思っていたよりもずっと優しく触れられて、ドキドキや恥ずかしさよりも先に可笑しくなってしまう。

 

「ーー何で笑ってるの。キスしてるんだけど」

 

「だって……」

 

(言葉よりも、行動で伝わってくる……)

 

強引だけど、強引じゃない。大切に想ってくれていることが、伝わってくる。

 

「イヤじゃないならいいけど。今更ヤダって言われても、止めないからーー」

 

(イヤじゃない……好き、だよ)

 

「……好きだよ。俺のものにならないキミも、俺のものになったキミも……全部」

 

 

 

リップ音んんんんんんんんんん(震動)

てか一人称変わるの止めてσ(^_^;)

 

 

 

「……キスってこんな感じ?なんか……ヤバいね」

 

 

 

f:id:atashigirl:20200421143953j:image

ヤバいのはお前の顔だ。

 

 

 

「や、ヤバいって……」

 

「止まんなくなる。ーーもう一回していい?」

 

「だっ……ダメ!なんかやだ、挙動が怪しい」

 

「くくっ……ねえちょっと、仮にも好きって言った相手に『挙動が怪しい』はないんじゃない?」

 

「だって、なんか……これ以上何かされたら心臓が爆発しそうだし。でも私……」

 

 

 

これ以上何かしろ(懇願)

 

 

 

「凝部くんのこと、信じてるよ。何があっても……大好きだからね」

 

「……うっ……」

 

「?どうしたの?」

 

「いや……全力で理性吹っ飛ばしにくんのやめてくれない?呼び戻すのが大変なんだけど」

 

「大好きって言っただけじゃない……?」

 

「ううっ。ダメだ、ちょっとそれ別の日に取っておいて。ためといていいから」

 

 

(ニッコリ)

 

 

「あっそうか、ドラマの後でお願い。そうしたら大嫌いって言われた傷がみるみるうちに修復されると思う」

 

「わ、分かった……じゃあドラマの後で」

 

「うん。そう思えばどんなドラマがあっても大丈夫な気がする。ああでも……」

 

「『嫌い』って言うのは、ドラマの中だけにしといてね。普段はキミの『好き』だけ聞いていたい」

 

 

 

かわいいかよ・・・・・。

 

 

 

 

 

というわけで明瀬に再演の報告をした後、凝部ソウタに会いに行こうとすると、

 

 

「瀬名。ちょっと……待ってくれ」

 

「?……なに?」

 

「…………お前、はさ。凝部のこと……好きか?」

 

 

 

あのさあ、、、、そういうの、やめてくんね?(汗)

 

 

 

「えっーー」

 

「うん。好きだよ」

 

「……そうか……」

 

「あいつに言われてた、思い出してくれってヤツは思い出せたのか?」

 

「あ……それ、イジワル?だったみたいで。ウソだったって言われたよ。ひどいでしょ」

 

「ははっ。そうか……ややこしいあいつらしい」

 

「陀宰くんとの約束も守らないとね。私ーー」

 

「ああ……まあ俺も、意地悪みたいなものだ」

 

「えっ?」

 

 

やめろよ………。

 

 

 

「だから、気にしなくていい。お前が信じられる奴を見つけたならそれでいいんだ」

 

 

 

どうせ…メイ√で大泣きするやつなんだろこれ……くそ……チートかよ……;;;;

 

 

 

「……でも……」

 

「忘れてしまったことにも、忘れてしまった意味があると思う」

 

「だから……大丈夫だよ」

 

「それに、あんな顔してるあいつ、見たことないしな」

 

 

この√、大変!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついにドラマの再演がスタート。

笑顔で「大嫌い」。簡単なことだろうがよ・・・。

 

 

 

「もう一つ行くよ、ドラマの再演」

 

「じゃあ、陀宰くんが……?」

 

「うん。預かり名簿に書いてあったでしょ。あれを見た時は、メイちゃんが前回いた記憶なんてなかったからおかしいと思ったけど」

 

「あの名簿はおかしくなんてなかった。むしろ、おかしいのは僕の記憶の方だった」

 

「前回参加者十人の中から消された一人が……そして僕をかばって罰ゲームを受けたのが、メイちゃんだったんだ」

 

「恨み言ひとつ言わずに俺の代わりになったメイちゃんの右目を……取り戻すために戻って来た」

 

「やられっぱなしなんて好きじゃないからね。奪われたもの全部、取り戻して元の世界へ帰る」

 

「ようやく勝算が見えて来たんだ。勝つよ、絶対に」

 

不敵に笑んで陀宰くんを追おうとした凝部くんと、それを追おうとした私と。

その間をーー

突然に暗い闇が、包んだ。

 

 

 

 

「ーーごめんね、お姉ちゃん」

 

 

 

Ohhhhhhhhhh!!!!

(膝から崩れ落ちるキモオタの図)

 

まぢむり。。。。この現実を受け止めたくなぃ。。。。。

この画面で絶望したあたしの気持ちがわかるか?タクミくん。あたしはな、君のことをな、ずっとずっと推して・・・・・ヴッ(嗚咽)

 

手に預かり名簿を持っている・・・・。

 

 

 

「みんな、突然呼び出して悪いね。全員で話し合う必要があると思ったから、こんな形で呼び出させてもらったよ」

 

「ディレクターは了承済みだから、納得がいくまで話し合いをしよう。……あるいは裏切り者が見つかるまで、ね」

 

「裏切り者……」

 

「預かり名簿の話……なんだけど。まず、この名簿のこと、凝部お兄ちゃんは知ってるよね?」

 

「瀬名お姉ちゃんにきかれた時は、知らないって言ってたけど……」

 

タクミくんはどうしても、凝部ソウタを裏切り者にしたいみたい。

もしかして、タクミくんが勝つ方法はそれなの?

 

そうだと思いたくなくて、ずっと考えずにいた。疑うことを、凝部くんに全部任せてしまっていた。

廃寺くんは、物静かだけれど好奇心溢れる、十二歳の少年なんだと思っていた。

けれど彼は嘘という泥で塗り固め、プロデューサーの凝部くんを作り上げていく。それに中身なんてないのに。

 

(どうして……)

 

裏切られたと思うと同時に、私も裏切ってきたのだと気付く。

 

(私が、廃寺くんを信じてあげられなかったから……?)

 

廃寺くんは自分のことを前回参加者だと言った。名前も容姿も変えられて、ずっとこの異世界配信に参加し続けているのだと。

特別なルールを元に、キャストであることを強制されているという廃寺くん。

だからこそ凝部くんを疑い、プロデューサーではないかと私に言った。

もし廃寺くんの言うことが嘘ではなく、本当だったとしたら。私は本当にーー

 

(ひどいことをしていると思う……)

 

だって、それでも私は凝部くんを信じているんだから。

 

「ーー本当にキミは、俺の妨害が好きだよね」

 

「?ぼうがい?」

 

「あーはいはい、難しい言葉は分かんないって設定なんだっけ?さすがに苛立つね」

 

「……凝部くん。返事を」

 

「分かってるよ。預かり名簿の話なら、もちろん知ってる。今更しらばっくれてもしょうがないからね」

 

「じゃあ……このデータが壊れたページのことは?誰が壊したかは……知ってる?」

 

「僕が壊した。前回参加者が誰か、確認出来ないように」

 

「……やっぱり、お前なのか……」

 

「ーー待ってくれ。話がつかめない。預かり名簿が見つかったのは分かったが、そっちで何か話し合いがあったのか?」

 

「そうだね、事の流れを説明しよう。まず、明瀬くんが先日、陀宰くん、凝部くん、廃寺くんの三人と話し合いを行った」

 

その後そちらでの生活はどうなのか、何か言いたいことはあるか、その程度の話。

陀宰からは特に何もなかった。廃寺とはその預かり名簿についての話になった。

 

その名簿が凝部の荷物の中にあったという話、データを破壊したのも凝部じゃないかと。

 

 

「なるほど。前回参加者が誰か把握出来ないよう、凝部が工作をしたと。でもそれなら、破壊した理由は?」

 

「聞いてどうするの?みんな僕のことを怪しいと思ってるくせに、まどろっこしいな」

 

「凝部くん、そんな言い方したら……!」

 

「いいよ、そんなに決着をつけたいって言うなら全部終わらせようじゃないか。今回は、前回のようにはいかないよ」

 

「……前回……?」

 

「ああ、言ってなかったよね。僕は前回配信の参加者だよ。前に前回配信の参加者じゃないって言ったのはウソ」

 

「は!?そうなのか!?」

 

「ちなみにケイちゃんには僕から頼んだの。ケイちゃんが前回参加者だってことは黙っておくから、キミもヒミツにしてねって」

 

「それは、本当なんですか……?だとしたら、どうして」

 

「『本当の裏切り者』を捜し出すためだ。今この瞬間も、平然とウソを吐いている裏切り者をね」

 

「……!!」

 

「それが誰か……もう分かったの?」

 

「うん。キミがたくさんヒントをくれたおかげでね。ようやく……本当の黒幕が分かった」

 

 

 

涙出てきた

 

 

 

「そうは言っても、すべてが凝部の虚言だという線も捨てきれないだろ。今の話は本当か?獲端」

 

「……凝部の、言うとおりです。俺と凝部は前回参加者で、自分で望んでここへ戻って来た」

 

「でも俺は、前回参加者だということを出来る限り黙っておきたかった」

 

「だから預かり名簿のデータを消したのは、俺のためなんじゃないのか?違うか、凝部」

 

「まあ理由なんて大したことじゃないよ。別にケイちゃんに恩を売るつもりじゃなかったことだけは覚えておいて」

 

「……だ、そうだ。廃寺くん、何か反論はあるかい?」

 

「でも、前回参加者だからってプロデューサーじゃないとは限らないよね……?」

 

「例えば、罰ゲームでそうしていたように、記憶を消したり……作り替えちゃえばいいだけ」

 

「そう、そのとおりだよ。意見が合うね?空間をねじ曲げたり記憶を消したり、無茶をとおしてしまうのが彼らなら」

 

「それくらい造作をないことだよ。……だから僕らも前回参加者であることを取り立てて示したりはしなかったんだ」

 

「…………」

 

「なるほど。依然としてきみの動きには疑問があるが……そうなると、不思議なのは」

 

「ーーきみはどうやって黒幕を特定したんだ?僕にはいまだにきみが、罪のない人間の首を欲するサロメに見えるけれどね」

 

「ふふっ、サロメ?すごい例えだなぁ。僕は死者にキスする趣味はないね。温かい唇にしてこそでしょ」

 

「でもちょっと、その話は後でもいい?『もう一人の前回参加者』に用があるんだ」

 

「もう一人の……前回参加者……」

 

「データが壊れる前の名簿には、二人の名前が書かれていた。ケイちゃんと、メイちゃんだ」

 

「……お前、もしかして……『思い出した』のか?」

 

「断片的にだけどね。だからメイちゃんーーやるべきことを終わらせよう」

 

「このドラマさえ再演出来れば、キミが前回参加者であることの証明にもなるはずだ」

 

「俺と一緒に演じてくれるよね?あの時のドラマ」

 

 

 

鳥肌展開

 

 

 

「……分かった」

 

 

 

タイトルは、『笑顔はさよならの合図』。

 

 

 

「……いやぁ、ずいぶんかかったね。待たせて悪かったよ」

 

「別に、待ってた訳じゃないんだけどな。言うほど不便はしなかったし、咄嗟に遠近感が分からないくらいで」

 

「でもスピードはやりにくかったよ。動体視力が落ちてる感じ」

 

「ああ、分かる」

 

「だよね。でも、天体観測には便利だ」

 

「ああ……それも、分かる」

 

「…………確認して、いいかな」

 

「ドラマが始まる前なら」

 

「ーーなんで俺の代わりに罰ゲームを受けたの?」

 

「勝手に身体が動いたんだ。演技が出来なくて、苦しそうにしていたから」

 

「ははっ。だよねぇ。俺と同じだ」

 

「…………」

 

「……思い出せて良かった。このままフツーに帰っちゃったら、何のために戻って来たか分かんないもんね」

 

「またキミとドラマが出来て嬉しいよ。キミの右目を取り返して、今回も一緒に帰ろう。ーーこのゲームを、終わらせるんだ」

 

「……今回も、か……」

 

「俺も、お前が思い出してくれて嬉しいよ。それだけで……ここにいる、意味があった」

 

「凝部。今度はちゃんと演じられるんだよな?楽しいって、分かるんだよな」

 

「……!大丈夫。今度は……分かる」

 

 

 

 

再演スタート

 

 

 

 

『巻き込みたくないって、キミは言ったよね。大切なものほど遠ざけて……失った時の悲しみを避けようとする気持ちはよく分かる』

 

『俺も、そうだったから。本気で何かを手に入れようとすればするほどーー』

 

『手に入らなかった時の悔しさも、失った時の絶望も深いから。それくらいなら本気になんてならなくていいと、そう思ってた』

 

『でも、それはただの逃避だったよ。そうやって諦めて生きた先に、俺の欲しいものなんて何もない』

 

『そのことを……「俺の大切な人が教えてくれた」』

 

『…………』

 

 

 

 

なんなんこれ……。

 

 

 

 

『だから、戻って来いよ、ソラ。お前と一緒にいた時間は、本当に楽しかった』

 

『ここに来たってことは、またやり直せるってことだ。一緒に……やり直そう』

  

もしかしてヒロイン、あたしじゃなくて陀宰メイですか????

 

 

 

と、動揺している間に、え!?!!!!!ここで、おわんの!?!!!!??

 

 

 

「ーーお待ちどおさま。それじゃ、最後のステップに入ろうか」

 

「ゲームオーバーからのリスタートだ。ワクワクするね。ラスボスを倒して全員生還。やっぱゲームはこうでないとね」

 

「凝部……」

 

「なんて顔してんの?大丈夫だよ、もう間違えたりはしないから。不安になる必要なんてないよ」

 

「『本当の裏切り者』は……そこにいるんだからさ」

 

「素晴らしい!!見事な再演でしたね。お疲れさまでした!」

 

 

おい。

おい!!!!!!!!!!!!!!!おい!!!!!!!!!!!!!おい!!!!!!!!!!!!!おい!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

3000ポイント達成(陀宰が)

 

 

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#空気を読め陀宰メイ 

マジか!!ついに!!ついにP指名の瞬間に立ち会えるのか!!!と感動やら悲しいやらものすごい複雑な気持ちになって、この次のセリフを見るのが怖くて怖くて3分くらい画面タップできんかったんやぞあたしは。なあ。陀宰メイ。

まあでも、やっぱ真相バレ防ぐために真相√でのPがわかるようになってる感じ、非常に最高。どこまでもスリルを残し続けるシャレマニ。この場合ちょうど3000ポイント達成したってよりかは、Pが指名されることを強引に逃れたやつだろうから。はあ〜〜〜〜;;;;;;

 

 

 

結局、「全員の帰還はできない」。(あたりまえ体操

あーーーもう!!Pを当てろ!!!当てるんだ!!今しかない!!!

 

 

「帰還するのは俺以外の全員だ。問題ないだろ?」

 

 

おいいいいあいいああいあい

 

 

「それと、獲端の腕も戻してやってくれよ。ここまで真相に近づいたんだ、少しはオマケしてくれ」

 

「行動が早くて助かるな。じゃあーー」

 

「ーー待て!!ダメだ、それじゃ意味ないだろ!?」

 

「キミが犠牲になる必要なんてない!目も取り戻したし、一緒に帰るんだ。俺が何のために戻って来たと思ってるんだ……!」

 

「『本当の裏切り者』が分かった以上、誰も犠牲になる必要なんてない!」

 

「本当に俺達を裏切っていたのは、プロデューサーなんかじゃなく……本当は……!!」

 

 

🤔?

 

 

 

「違うんだよ、凝部」

 

「それじゃ……ダメなんだ」

 

 

何がだよおおおおおおおお

 

 

「くそっ……なんで……こんなの一度で十分なのに……なんで……!!」

 

「言っただろ。お前が思い出してくれて嬉しかった。それだけで意味があったんだ」

 

「意味なんて分かるかよ……そんなの勝てなきゃ意味ないだろ!?」

 

「意味はあったよ。ここでお前らと過ごした時間のすべて……楽しかったよ、本当に」

 

「違う!負けていい勝負だってあるけど、でもこれは」

 

「負けていいだなんて思えない!お前が犠牲になるなら、勝つまで何度も勝負を挑むからな!!」

 

「勝つまで絶対に……忘れないし、俺は負けない……!!」

 

 

逆になぜそこまで自己犠牲に走る陀宰メイ?

 

 

 

「はは……勝つまで負けないとか、さすがだな」

 

「お前にはいつも負けっぱなしだ。だからーー」

 

「……あいつの隣は、お前に譲るよ」

 

 

 

 

待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て

 

 

 

 

 

〜とんでもなくスッキリしない帰還〜

 

 

 

 

なあ・・・・・。もうさあ・・・・・・。

陀宰メイのこと好きになっちゃっただろうがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(メイ√感想をお楽しみに)

 

 

 

まあとにかく、一番の見せ場。

「友情」とか一番嫌ってそうな凝部ソウタが、最後はこんな風に取り乱して、陀宰メイのために必死になってるんですよ??

軽口を叩きながら、何事も程々にラクして生きるのが一番〜🎶って感じで過ごしてきたはずの凝部ソウタだって、本当はとても友達想いで優しい男なんですよ。ソウタ√で彼のこんな姿を最後には見れたことがあたしはとても嬉しいし、ちゃんと成長過程がめちゃくちゃ映えてた。とても良い。

 

 

 

 

良いけど、陀宰メイ・・・・・・・・。

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

元の生活に戻ってから3週間。

 

凝部ソウタは学校に通いだし、隣の席に。

 

「でも、キミが僕のことを忘れないでいてくれて良かった。それだけは本当に助かったよ」

 

「もしキミが僕のこと忘れちゃってたら、僕もう一度キミに好きになってもらわなきゃいけないワケでしょ」

 

「そんなの出来る気がしないな〜」

 

「……本気で言ってる?」

 

「え〜。どうだと思う?僕って面倒臭がりだからぁ。途中で諦めちゃうかも」

 

「ふふっ。本気じゃないでしょ」

 

「……なんで分かるの?彼女だから?もっと慌てて涙目になると思ったのに」

 

「だって……分かるよ」

 

「……まあ、当然諦めたりしないけどね。一度本気になっちゃったら、忘れられないよ。キミの言葉も……キミと過ごした時間も」

 

「全部いまだに、俺の中でぐるぐる回ってる。そろそろ血と肉になったころかな?俺の一部になってるよ」

 

「私も……凝部くんのことを忘れたら、きっと自分が欠けたみたいな気持ちになると思うな」

 

「いいね。俺なしのキミはキミじゃないって感じ?元々別の人間なのにねえ」

 

「別の人間だから……私には出来ないことを出来る凝部くんだから、好きになったんじゃないかな……」

 

「へえ。例えばどんな?押し倒してキスしたり?」

 

 

いつもと変わらない会話。

そういえば帰ってからキスしてないよねって話になり、

 

 

「口以外なら色んなところにされた気がするけど……」

 

「いやー、唇は特別だったよ。キスするとホルモン値が変化するんだっけ?それも納得の感じだったよね」

 

「急に科学的になったね……」

 

「科学以外でも、説明を加えるなら」

 

「キミの睫毛の一本一本も虹彩の色合いもすごく綺麗で見とれたし、なんかいい匂いがした」

 

「え」

 

「でも目が合ったら恥ずかしそうに目をそらすところが可愛かったし、唇はすごく柔らかくて」

 

「間近に聞こえる吐息にドキドキしたし、好きって言ってくれた時の声……今もすぐに、思い出せるよ」

 

「何度もキミが欲しいって思ったけど……あの時ほど思ったことはなかった。どの瞬間よりも、本気になってたと思う」

 

「ぁ……あの……まだ、誰もいないけど……そのうち誰か来るから。だから」

 

「ん、そうだね。俺がどれだけ我慢してるかって話もしたかったけど……また今度でいっか」

 

「今度でお願いします……」

 

 

 

ふと、窓の外を覗き込む凝部ソウタ。

 

 

 

「なんか懐かしーね。二年の教室なんか、来たことないけど」

 

「教室ってどこも同じだしね」

 

「でも……ヘンだなぁ……この感じ。すごくーー」

 

「……すごく?」

 

「……苦しい……」

 

 

メイのこと忘れてるんだ;;;;クソ;;;;;ラストまで引きずりやがって;;;;;;;

 

 

 

「凝部くん、どうしたの……?まさか、泣いて……」

 

 

カーテンの中から手招き

 

 

「……ちょっと、こっち来て」

 

「何?苦しいって、何がーー」

 

 

あーーーーーーずるいずるいカーテンの中にくるまってチューすんのずるいずるいずるい

 

 

 

「……っ、油断したでしょ。俺……一回本気になったら、しつこいからね?」

 

「…………今、心配してたのに」

 

「知ってる。俺の冗談真に受けちゃって、可愛いね」

 

「……凝部くん、気付いてる?」

 

「ん?」

 

「真剣な時とか、怒ってる時とか、こういう、時とか……本気で話してる時、俺って言うよね」

 

知ってる。トモセ√の時から知ってる。

 

 

「…………うわぁ、ホントだ。無意識だった……」

 

 

んなわけあるか。

 

 

「ふふふ。さっきもそうだったよ。嘘吐く時はいつも『僕』なんだもん」

 

「だからか……まあいいけどね。キミに対しては、いつだって本気だからーー」

 

 

 

総評:まじで松岡禎丞、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お気に入りスチル紹介

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それはアカン。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

うん、前回とは打って変わって推理パートがフルボリュームって感じで、最後までハラハラしちゃった。恋愛面よりも推理面で高評価付けたいかな。

恋愛面も良かったけど、最後まで陀宰メイのことが引っかかるようにシナリオ書いてるから、凝部ソウタ√なのに結構な数の乙女陀宰メイに持ってかれて可哀想じゃない?あたしもだけど(アラ〜)

凝部ソウタ自身は想像よりだいぶ良い男になったし、「大嫌い」が言えないドラマら辺はちょ〜〜っと主人公にイラッとくるところもあったけど、まあバランスがよかったんじゃないでしょうか。イメカラが紫の役割をしっかり果たせていた

 

次は、もうあの・・決めています。敢えて彼の√に行こうと思っています。全国の乙女の皆様方、見守っていてください。

↓そして無事予想外に死んだ図

atashigirl.hatenablog.jp

 

 

 

最後までお目通しいただきありがとうございました!それではまた次の感想ブログでお会いしましょう。

あたしでした‪ฅ^..̫ .^ฅ‬