あたしブログ

ネットスペースデブリ乙女の脳内ラジオ

シャレマニ個別感想 ミズキ√

 

どうも、あたしです。

やって参りました、シャレマニ個別感想第4回目。やっと4回目。

長い。非常に脳が疲れる。 でもいつもの更新と比べたら格段に早いペースでブログを書き上げている。イコール、シャレマニは面白い!のである。

 

今回に関しては、プレイメモで約3万字。

ちょっとキャパオーバーσ(^_^;)人が使う文字を書けないかもしれんσ(^_^;)(????)

 

ネタバレするので、未プレイの乙女の皆様方はブラウザバックしてくださいね。

それではいってみましょ〜〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

射落ミズキ√感想

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一個だけ言わせてくれ。

 

ほんまに最高。

 

びっくりした。まさかここまで素晴らしいとは思ってなかった。

さすが射落さん。というかシナリオが神がかってた。

基本どの√感想でも厄介オタクムーブをかますあたしですが、本√はまじで文句の付けようがない。脱帽。今までトモセ→マモル→キョウヤと潜ってきましたが、今の所群を抜いて射落さんの圧勝。

 

もうね、ここであーだこーだ書いてるとまじで纏まらない(いつも纏まってない)から、今回は本気で伝えたいことだけを書いていこうと思う。

 

 

まず第一に、射落さん√で素晴らしかった点

その①

「最後まで予想ができなかった」

 

図書館で、過去に罰ゲームを受けた人たちの名簿を発見し、中には罰ゲームで「性別を奪われた」人もいるという事実を知る。最終ページだけデータが破損、

 

「もしこのページが表示されていたら、前回の配信に参加したキャストが見られたはず」

 

この時点で、「過去に異世界配信から生還したキャスト」が射落さんなのではないか?という疑惑をプレイヤーに植え付ける。

 

 

 

「ぼうっとしてるね。何を考えていたの?」

 

『すみません』

 

「答えが違うよ。何を考えていたのかな?僕には教えたくない?」

 

 

いくら射落さんが男の人にも女の人にも見えるからって、性別を奪われましたかって訊くのは気が引ける。

 

 

「どうしても言えない?すごーく気になるんだけど」

 

「そうか、言えないのかぁ……ならしょうがないね。代わりに僕の質問に答えてもらえる?」

 

『はい。何でもどうぞ!』

 

「きみがもし前回参加者で、罰ゲームを受けて大切なものを失っていたら……きみはもう一度キャストになろうと思うかな?」

 

「例えばきみは、ポイントをためて元の世界へ帰れたけど、声は出ないままだ。このままだと一生声は出ない」

 

「そんな状況に陥ったら……きみならどうする?」

 

 

もうこれが答えやん。。

そんな聞き方されたら、もう勝手に「そう」なんだなって思っちゃうやん;終盤まで射落さんは前回の異世界配信のキャストなんだなって思い込んでたし。今思うと、射落さんのことだから主人公が何を考えているのか全てわかっている上でした意地悪な質問ってだけだったんだろうけど。素直に惑わされてしまったのが悔しいししんどいし・・敵わないなって感じσ(^_^;)

 

 

『大切なものは、取り戻したいですから。やっぱり、返して欲しいな……』

 

「……ふふ。可愛い顔するね」

 

「不安。寂しさ。動揺。希望。色んな気持ちが入り混じった顔だ。感情が丸出しの、無防備な顔」

 

「きみのその顔が、嘘でないことを心から祈るよ。もし嘘だとしたら、立ち直れそうにない」

 

(嘘、か……)

 

『射落さんって』

 

(ーー私に嘘を、吐いていますか?)

 

途中まで文章を書きかけ、私はまた慌てて消した。

 

「ん、何?なんて書こうとしたの」

 

『いえ、なんでもないです』

 

「今日のきみは隠し事が多いね。感情をさらけ出したと思ったら、今度はがっちり扉を閉めて」

 

『そういうつもりではなくて。ただ』

 

「……ただ?」

 

『私は、射落さんを信じたいだけです』

 

「……きみが何を思ったか、僕には分からないけれど」

 

「僕はプロデューサーじゃないよ。それは確かな真実だと思ってくれていい」

 

ありがとうございます!!!!

その言葉が何よりも嬉しいです!!

 

Pではないんだろうな、っていう確信に近いものはあるのだけど、それでもまだどこか信じられないというか、本当にこの人の近くにいていいんだろうか?という焦りみたいなものもあって。キョウヤ√とは真反対なのがまた良い。この順番で攻略したの正解だった。

 

 

 

そして、路地裏にて偶然聞いてしまった会話。

 

 

???「なくした!?冗談だろ?」

 

???(射落さん?)「まあ元データがなければ復元も不可能ではあるけれど……それを他の人間が入手したらどうするんだ」

 

(射落さん?)「……反省してるのは分かったよ。でも今後は注意してくれ」

 

「ああ、その話か。別に問題はないだろう、利用出来るものは何でも利用するよ」

 

「ここに遊びに来た訳じゃないんだからな」

 

「とりあえず、例のサーバーからアクセスすることを考えよう」

 

「まあ、向こうも我々の動きに気付いてはいるだろうがーー」

 

「シャットダウンされる前に先手を打つ。見込みはともかく、やるしかない。日取りは後で決めて知らせる」

 

 

ここで話していた相手は間違いなくキョウヤですね。なぜなら、

キョウヤ√を終わらせているから。(ドーン!)

「アテがあると思ったんだけど・・なくしちまって」みたいな台詞があったことを覚えていますか??あたしは覚えていた。(ドヤァ!)何気に解決されてなくてモヤモヤしてたから、ここで回収できて良かったと同時に、これからはどんな些細な伏線にも目を光らせておかなければいけないという注意点にも気が付きました。

よって、キョウヤが信頼してディスクの修復などを頼んでいる、キョウヤは白だった、よって射落さんも白だと断定ができる。

なのに、聞き取れた会話が断片的な上に、「利用出来るものは何でも利用する」という発言だけを聞くと 、あまり良いイメージは持てない、じゃん。。?

 

安心してもいい、の・・??と思っていた矢先に、

 

 

「図書館で観たバックナンバーの中に、射落というキャストがいました」

 

茅ヶ裂さんからの余計な忠告が入ることで、一気にバランスがぐらつくこの感じ。

待って、超面白いじゃん。

 

茅ヶ裂さん曰く、映っていたのは 射落ヒサトという名前、二十代の男性、髪は短いが綺麗な顔つき、その回のスポンサー。

 

は???お前もスポンサーだろ?????

(※どうしてそう言えるのか?なぜならマモル√を終わらせているから)(引きずる)

 

そして、以前射落さんがそれとなく話していたお兄さん説なのではないか?という新たな疑惑が浮上。だが、

 

もしスポンサーだということで、射落ヒサトがDEAD ENDにならずに性別だけ失って生き残って、性別を取り戻すために戻ってきたとしたら?そのために名前だけ変えていたとしたら?

 

 

「射落さんには気をつけた方がいいです」

 

お前にだけは言われたくないな?

 

まじで余計過ぎる茅ヶ裂さんからの忠告で、今手持ちのカードが2個も3個もある状態なんですよ。これこそが射落さん√の真骨頂。

お兄さんを捜しに来たのなら一番辻褄が合いそうだけど、そしたらキョウヤ√と被っちゃうし・・でも最初ら辺の「性別を奪われた」説も忘れられないし・・と、ま〜〜じで推理に困窮した。それもこれも、射落ミズキというキャラクターの頭がすこぶる良いから。

 

 

 

「うーん……図書館のデータもあらかた調べ尽くしたし、そろそろ一つ結論を出しても良さそうだ」

 

「結論、ですか?」

 

「うん。ここにあるデータを調べるうちに、とある共通点があることに気が付いたんだ」

 

「この図書館には多岐に渡るジャンルの資料が保管されている訳だけれども、いずれも2118年以前のデータなんだよ」

 

「三十年前と言えば……思い浮かべることがあるのだけど、何だか分かる?」

 

「……『二つ目の月』が事故でなくなったころですね」」

 

「正解。さすが僕の助手だ。はは、では二つの月の話をしようか」

 

「二つの月が地球上から観測出来るようになったのは、2095年、今から53年前だ」

 

「そもそもは太陽系外から飛来した巨大小惑星とアポロ群の小惑星が衝突したところから始まっている。それが2095年以来のーー」

 

「……すみません。もうすでに分からないことが」

 

「あはは。そりゃそうだね、あ、何となくだけ聞いて。まあそれなりに昔、大型の小惑星が別の小惑星と衝突した」

 

「結果、その残骸がまた小惑星となり、たまたま地球の周りを回る、周回軌道に入ったんだ。それが衛星モルペウス」

 

「ただ、地球の衛星と言っても特殊でね。完全な公転軌道とは異なり……あ、えーと、完全に月と同じように回る訳じゃなく」

 

「月より外側を通ることもあるし、月より内側を通ることもある」

 

「太陽と地球の両方の重力に引っ張られて、ゆらりゆらりと地球の周りを回っている、長期ではあるけど一時的な衛星だったんだよ」

 

「一時的な、衛星……」

 

「そしてこの写真は、モルペウスが月の内側を通り地球に近づきたまたま位置が月と並んだ時の写真なんだ」

 

「たまたま?じゃあいつも月と並んでた訳じゃないんですか?」

 

「そのとおり。モルペウスは月よりずっと小さいからね。かなり地球に近い軌道を通っていた時の写真だと思うよ」

 

「実際にはたった一瞬のことでも、こんなにも美しく幻想的な風景なんだ。二つの月と称してずっと眺めていたいよね」

 

「この異世界のようにさ」

 

「この世界の投影映像を作った人は、二つの月が好きだったんですね……」

 

「ふふっ、そうだね。あるいは『三十年前で時が止まっている』とも言えると思うよ」

 

「時が止まっている?」

 

「二つの月が存在したのは三十年前。この図書館のデータも三十年前」

 

「……!」

 

 

なんか、やたらモルぺウス計画についての話を長々とする。やはりこのゲームの根幹にあるのはSFなのか?

 

 

「前に私が『ここは過去の世界なんですか』って訊いた時、射落さんは否定しましたけど……まさか三十年前の世界だったり……」

 

「はは。今回も否定させてもらうよ。僕はタイムトラベルなんていう荒唐無稽なことは信じていない」

 

 

 

でも廃墟にコールドスリープのやつありましたよ!!

 

 

 

「けれどこの世界が、三十年前の世界を再現した場所だって可能性はあるかもしれない。どんな意図かは分からないけどね」

 

 

 

モルペウス計画にはいくつか段階があった。第一段階は、モルペウスを月の裏側の月基地と地球の中継局として機能させること。

そういえば前澤はいつ月に行くんかなぁ。

 

第二段階はモルペウスそのものを今後の宇宙開発の中継基地として発展させていくこと。

夢の神モルペウスに知識の船を載せて宇宙の探索をし、それらの情報を集約することだった。

それが2118年の事故により、本当の『夢』となってかき消えた。

事故の原因は『万一の可能性』に備えてモルペウスに設置された軌道修正処理装置(要はただの爆弾)。

誤作動を起こし予定しなかったタイミングでモルペウスは砕けた。

 

多分、この話は後々重要になると思ったので、しっかりとメモを取らせていただきました。

とりあえず、新たな新情報は、

「図書館のデータが30年前でストップしている」ということ。

 

またしてもここで謎が浮上し、脳内が混沌としてくるσ(^_^;)ほんとに射落さん√忙しいし難しいσ(^_^;)

 

 

 

 

 

 

夕食後の回も、

 

 

「ーー射落さんに、訊きたいことがあるんです。今訊いてもいいですか」

 

「それがきみを悩ませていたってことだね。どうぞ、いくらでも」

 

「ここで訊いても大丈夫ですか?多分、他の人には……」

 

「時間も遅いし、大丈夫じゃないかな。それにもし誰かに聞かれても」

 

「きみが知ってしまったことなら、いずれみんなも知ることだから。構わないさ」

 

 

“わかってる”のね。

 

 

「実は昨日……射落さんが用事で出かけていた時、私も外出をしたんです」

 

「店の多い通りの、裏道を通って……普段は行かないところを調査しようと思っていたんです」

 

「ふんふん。なるほど」

 

「でもその時、どこかの建物から声が聞こえてきて」

 

「射落さんの、声でした。相手の声は聞こえなかったんですけど、誰かと話しているような感じで」

 

「…………なるほど。その会話を聞いて、きみは僕に対して不信感を持った訳だ」

 

「不信感、っていうか……」

 

「盗み聞きは感心しないよ?」

 

「す、すみません……」

 

「とはいえ誰かに聞こえるところで話してしまった僕に非があるね。ちなみにどこからどこまで聞いていたの?」

 

「あまり意味が分からなかったので、ちゃんとは覚えていないんですけど……何かをなくしたって話と」

 

 

これさ、なくしたイコール隠した?盗んだ?人も他の√でわかるのかな?

 

 

「利用出来るものは利用する、遊びにきた訳じゃないって話と……」

 

「………」

 

「日取りがどうのこうのと……」

 

「ほぼ全部だね。ふふ、それなら悩む訳だ」

 

「……あの……」

 

「うん。詳しい事情を知りたいんだね。いいよ、どこから教えようか」

 

「じゃあーー」

 

「利用するって、何をですか……?」

 

「……分かっていて、訊いてる?」

 

「分かるような、分からないような……ああでも、やっぱりーー」

 

「ふふ。そこで迷うの?可愛いね。そうだね……その時言った、言葉通りだよ。僕は利用出来るものはなんだって利用する」

 

「目的のためなら。ずっとそういう風に生きてきたんだ」

 

「…………」

 

「分からないなら、もっと言おうか。僕はーー」

 

「いえ!あの……すみません。別のことを、先に」

 

「……そう。では、別の質問を」

 

 

 

ここ!!ここで次の言葉を聞くのを怖がったのは、主人公だって何となく「わかって」いたからなんでしょ・・?

 

 

 

「……違うと、言ってもらえるのを……信じて、訊きます」

 

「……うん」

 

「射落さんはーー」

 

「スポンサーではありませんよね?」

 

「スポンサー?プロデューサーのために立ち回り、物資を運んでくるというあのスポンサーかい?」

 

「ないね。どうしてそんなことを思ったの?」

 

「……実は……とある人に、言われて」

 

「……言いたくないならいいよ。大した問題じゃないからね。それよりーー」

 

「僕が異世界配信側の人間かと、一瞬でも疑わしく思われたことが心外だね」

 

「そ、そうですよね……ごめんなさい」

 

「まあ……きみがそんな風に考えてしまったのも、僕がきみに黙っていたことがあるのがいけないんだろう」

 

「きみが一番知りたいのはきっと、僕が何者か。僕がなんのためにここにいるのか。そのことだよね?」

 

 

はい。

 

 

「じゃあ話そう、僕のことを。出来る範囲になってしまうけどーー」

 

「僕はね、ある人を捜しにここへ来た。まぁ正確に言うと、ある人の手がかりを捜しに来たんだ」

 

「本当は、事実を確かめるだけの気持ちでいたんだけど……」

 

「一つ一つ事が明らかになるにつれいっそう謎は深まったし、僕がーー僕こそが、この一件の方を付けなければと思った」

 

「なぜか僕の記憶が残されているのも、そういうことなのかもしれないと思ったし……」

 

「記憶……?」

 

「いや。それはまた別の話だ。ともかく」

 

「きみが昨日聞いたのは、そんな僕の手伝いをしてくれている仲間との会話だ」

 

 

キョウヤね。ハイハイ。

 

 

「それが誰かは言えないけど、間違いなく僕らの味方だから安心して」

 

「味方……」

 

「少なくとも、プロデューサーでもスポンサーでもない。もちろん僕もね」

 

「……はい」

 

「『彼』が誰かを明かせないのは、僕に何かあった時に『すべて』を引き継いでもらうためだ」

 

「僕がDEAD ENDになったり、異世界配信側に目を付けられて動けなくなったらきっと彼がきみを助けてくれるよ」

 

(……それは……)

 

(射落さんが死んじゃったり、動けなくなってしまったら……)

 

「ぁ……の……それ、ここで話しても平気なことですか?プロデューサーか誰かが聞いているかも……」

 

「平気だよ。僕はもうここにいるし、僕が異世界配信側に敵対していることも、向こうは十分承知だろう」

 

「そう、分かってて僕を連れてきた……と考える他にないね」

 

「……?」

 

「とにかく、僕はそんな目的を持ってここへやってきた。そして……分かるだろうけど」

 

「そのすべての原因は、異世界配信なんだ。だから何としてもこの配信をやめさせたいし」

 

「これまで死んでいった人達も、出来ることなら救いたい。そのくらいの思いでいる」

 

「それらの目的が達成出来るなら……どんな犠牲でも、僕は払うつもりでいるよ」

 

「分かりました。話してくれてありがとうございます」

 

「……今のでいい?もっと知りたいことがあるのかと思ったけど。まぁ例えば僕の性別とかさ」

 

 

 

・・とまあ、質問に「答えて」くれた形とはなったものの、「射落さんの助手」として任命されたはずなのに、肝心な所で隠し事をされていた。その事実が嫌でも胸に突き刺さってくるし、射落さんには射落さんなりの「正義」のもとに行動しているのがわかったからこそ、何も言えない。むしろ、これまで通り射落さんは格好いい人、憧れの人だという気持ちと、認めても良いのか悩んでいた恋心は結局隠しきれなくて、

 

 

「いえ、大丈夫です。大切なのは覚悟だったんだなって……射落さんを見てて分かりましたから」

 

「覚悟?」

 

「……射落さんが、私に優しくしてくれるから。どこまで近づいていいか、悩んでて」

 

「誰かに何かを言われれば、もしかして異世界配信側の人じゃないのかなって疑っちゃったりもしたし……」

 

「こんな風に疑ったりするくらいなら、いっそ距離を置いた方がいいのかなって思ったりもしました」

 

「…………」

 

「でも結局私は射落さんを信じたいと思ったし、信じて騙されても別にいいと思った」

 

 

出たね結論。

 

 

「だから……覚悟を決めました。これまでどおり、射落さんを信じます」

 

「迷ったら、射落さんの背中についていきますから。これからも一緒にいさせてください」

 

「射落さんなら信じられるって思ったから。これからも、導いて欲しいんです」

 

「……それは……」

 

「素直について来すぎると、ぺろっと食べられちゃうかもしれないけどね?」

 

いつもの冗談だと思った。でも、いつものように流してしまう気分にはならない。

 

(だって……こんな風に思えたのも、きっとーーそういうことだ)

 

どういうことだ??

おじさんに詳しく聞かせてごらん???

 

 

「食べられてもいいっていう結論になりました」

 

 

ホァ!?!!!!(起立)

 

 

「え?」

 

「射落さんを疑おうと思っても疑えなかったのは、騙されても信じていようって思ったのは、射落さんが私の中で特別だからです」

 

「射落さんが思い描く射落さんと、私が思い描く射落さんは違うかもしれないし……これが私の勝手な思い込みだったとしても」

 

「それでも、射落さんは素敵な人だし、ずっと一緒にいて……話していたい、から」

 

「射落さんが男の人でも……女の人でも。それでも、私は……目の前の射落さんを、好ーー」

 

「ーーんっ」

 

 

アーーーーーーー!!!お客様!!!そんな、アーーーッ!!!!!

 

 

「……その続きは聞けないよ。きみの胸にしまっておいて」

 

 

アアアアアアアアアアなんでぇえええ

(うずくまるキモオタの図)

 

 

「……どうしてですか……?答えが何でも、私はいいんです。ただ……」

 

「それでもだよ。僕にそれを聞く資格はない。少なくとも、今は」

 

「じゃあ……今じゃなければいいですか?いつでもいいんです。射落さんが聞いてくれるまで、待ちます」

 

「本気で言ってるの?あ……それなら保留ってことで……」

 

「本当ですか……!じゃあ、保留でいいです。いつか聞いてもらえるなら」

 

「ふっ……分かったよ。僕にはやることがあるから、今は待って」

 

「その時まだ……きみの気持ちが変わっていなければね」

 

 

ハーーーン;;大人だーーーー;;

JKにここまで言わせておいて、「嘘」でも優しくすれば良いものを、主人公を利用するために優しくして近づいただけだから、自分にはその告白を受け入れる資格はないと制する射落さん。何もわかってなかった初見プレイ時はただただ悶絶させられていたが、もう一度読み直すとその優しさに涙が出てくるな。

 

全部が終わるまではこれまで通り助手として頑張ることになり、胸のつっかえが取れたような取れてないような微妙なモヤモヤが残ったまま、

 

 

「それじゃあ、また明日からよろしくね、瀬名くん」

 

「はい。あの……」

 

「なに?追加の質問があったかな?」

 

「射落さんは……まだ私のことを、さみしがり屋で可哀想って思ってますか?」

 

「……そうだなぁ……」

 

ニコニコしながら視線をさ迷わせ、ようやく留まったかと思えば。

 

「明日になったら、夢だと思って忘れて欲しいんだけど」

 

その顔が、近づいてーー

 

「……今は分かるよ、さみしがり屋の気持ちも」

 

は、は…また……リップ音……ほっぺ………;;

 

「……っ!?」

 

「ふふ。やっぱり隙だらけだね?おやすみ」

 

これで女な訳がない💢💢💢(ブチギレ)

 

 

 

ずるいのずるいのほんと射落さんずるいの;;;全ての対応が大人;;

さすが24歳;;;;CV :緒方恵美;;;

唇にはチューしてくんないとことかも最&高だし顔も良いし頼りになるし会話も上手だし一歩先を読んだ話し方とかも何から何までカンパ〜イ🎶君に〜〜会えて良かった〜〜🎶このままず〜〜っと〜〜🎶ず〜〜っっと〜〜🎶死ぬまでハッピ〜〜🎶(そういう歌ではない)

 

 

 

最後にプレイヤーのトドメを刺したのは、『年下の彼女』。

台本には、サリナはクラタにナイフで刺され殺されるとある。

どんな恋愛ドラマ!?!?!!

(滝汗をかくキモオタの図)

と思っていたら、何の躊躇いもなく普通に刺されるっていう。そして死ぬ(仮)っていう。や〜〜シビれたね。せめて刺す場所を考えてくれるでもなく、辛そうな顔を見せるでもなく。DEAD ENDよりこっちの方がしんどい。

 

ドラマから帰ってきて目が覚めた後、射落さんに事情を聞きに行こうとする前に情報局の介入が始まり。

 

 

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お前も情報局なんかーーーーーーい!!!!!!

(バカデカ大声)

 

だからキョウヤ√の最後でエンカしたんだね!?なるほどさすがに射落さんも局の者だとは予想できなかったわσ(^_^;)

 

「情報管理局、管理課課長の射落ミズキ」

異世界配信を停止させるため、キャストとしてここに来ました」

 

いや異世界配信側もガバなんかーーーーーーーーーい!!!!!!!!

(バカデカ大声)

入れさすな。そんな奴。わかるだろ。お前らも可愛い所あるやないか。

 

「情報管理局は当配信に対し、配信の許可を出していません。この配信に対して強制停止の措置を実行します」

 

「ーー!!」

 

これが射落ミズキの「やること」。は〜〜ほんとずるいよな。何にも言えない。言わさない覚悟がある。

 

異世界配信は停止リクエストを受け付けません。本配信は、異世界人のエンターテインメントとして配信されているものです」

 

「情報管理局の干渉は受けません」

 

「その返事は予想出来たよ。はいそうですかとなるはずがないからね。だから、強硬手段をとっているのさ」

 

「そんなことが、出来るんですか……?」

 

「ああ、出来るようにした。この異世界配信は、人工衛星Dコスモス2113を無断利用する形で地球上のあらゆる基地局にアクセスしている」

 

「これまではどこを経由して配信をしているのか、どこからハッキングを仕掛けているのかが不明だった。けれどそれももう終わりだ」

 

「Dコスモス2113のアクセス権はこちらで掌握した。完全に遮断するための準備が進んでいるんだよ」

 

「ちょっと待ってくれ。配信自体を遮断する準備が進んでいるのは分かったが……じゃあ、俺達は?」

 

「そうそう。僕らの話が全然出てきてないんだけど〜?」

 

 

嫌な予感、大。

 

 

「……そうだね。悠長なことをしてる場合じゃないが、きみたちの今後にも関わるから説明させてもらう」

 

「この異世界に来て、きみたちは様々な『通常ではあり得ない』現象に直面してきた。瞬間移動、瞬間的な傷の回復、などなどね」

 

「ああ、それはいつもおかしいと思ってたな……」

 

「非常に高い五感の再現技術により違和感を最低限に抑えているが、きみたちは今テレイグジスタンスの状態だ」

 

「……テレイグ……?」

 

「なにそれ?」

 

VRの一種だと思えばいい。きみたちは今、実体を伴わない情報だけの存在だ」

 

「その『情報』はこの『異世界』に間違いなく影響を与えているようだから僕は『テレイグジスタンス』と呼んでいるが」

 

「ともあれきみたちは今情報空間に存在し、実際の身体は現在情報局で収容している。……この説明で理解出来たかな」

 

「つまり……今俺達はデータ上の存在で、実際の身体は眠ってるってことですか……?こんなにハッキリと意識があるのに?」

 

「言っただろう、非常に高い再現技術だと。木の葉一つに対しても、資格情報、触覚情報の精度が異常なほどだ」

 

「その技術をどこから手に入れたのか、それについては現在情報局が捜査中だよ」

 

「そう……言われても……」

 

VRか……納得出来るところもあるが、リアリティが尋常じゃないな」

 

「僕もこの点については調査不十分なところがあるから、質問があるならプロデューサー本人に頼むよ」

 

 

は?

 

 

「続けるね。現在きみたち本体の身体はフェロムスリープ状態にありーー」

 

「フェロム……スリープ?」

 

「そう。端的に言えば薬品を使って眠っている状態だよ。そして、意識だけは『異世界』側にある」

 

「というのも、異世界配信側がきみたちの生体データに不法アクセスをしているからだ。その証拠がこれ」

 

「このバングルは、本来僕たちが身につけているバングルとは違うものだ」

 

「このバングルを介し、僕らの生体データは本来の身体に影響を与えている。だから放っておいても覚醒しない」

 

「このバングルが鍵なんだ。言ってみればこのバングルのせいで僕らはこの世界で物を食べ、ケガもする」

 

異世界配信側の意識一つでDEAD ENDになるのも、このバングルがあるからだ」

 

「恐らくこのバングルを壊せば、きみたちは向こうの世界で目覚めることが出来るだろう」

 

「!じゃあ……!」

 

「しかし、それは不可能だった。僕ら自身がこのバングルに干渉出来ないよう、『制限』されている」

 

「またこのバングルがあるせいで、あちらの世界から強制的に覚醒させることが出来ない」

 

「今回のように生体データへの不法アクセスを強制遮断された例はこれまでないから、それを行なった際どうなるかは……」

 

「……分からないんですか?」

 

「いや。予測はついている。十中八九、生体データそのものが失われ、我々の身体は脳死状態になるだろう」

 

「……脳死……」

 

 

激ヤバすぎる

 

 

「つまり」

 

異世界配信を遮断し配信停止にすることは出来るが、その際今回のキャストの生命は保証されない」

 

 

はーそういうことσ(^_^;)σ(^_^;)

 

 

「そのことをきみたちは理解しておいて欲しい。先ほどきみたちにも関わると言っただろう?否と言われたところで要望は聞けそうにない」

 

 

「百を助けるために一を切り捨てる」。ストーリー中に幾度となく示されてきた射落ミズキの「正しさ」。正直に言うと、あたしはこの射落さんの考えには好意的に解釈をした。

どの感想ブログでも言ってるけど、こういう変に偽善ぶってないストレートな打球はちゃんと打ち返したくなるし、人の命を天秤にかけて何が正しいのか?と言われると、射落さんみたいな、「恒久的な解決のためには多少の犠牲も必要である」っていう価値観の方が正しいのかなって思ってしまう。もちろん、人の命の重さに重い軽いがあってはならないというのが本当の「正しさ」なのは置いておいて。選択に迫られた時、主観で考えない、俯瞰で考えられる人があたしは潔くて好きなのよね。

 

 

射落ミズキ√での名言は間違いなく、

 

「誰かを切り捨てられない、独りになれない」

 

「大切なものは……たっくさんある」

 

「…さみしがり屋は可哀想だね」

 

これだからね。

 

 

ちなみに調理班の二人に「射落さんを信じているか?」と聞いた時の、

「俺ははなから誰のことも信じてねぇし。この中に裏切り者がいるのに、自分から騙されにいくバカがいるかよ」

 

「獲端お兄ちゃんは騙されたくないから誰のことも信じないんだね」

 

「…………」

 

「瀬名お姉ちゃんも騙されたくないから信じないひと?それとも騙されてもいいから信じるひと?」

 

「……難しい二択だね、それ……」

 

「そうなの?分かんない、もあるから三択だよ。ボクはそれ」

 

タクミくん、好きだ。

おいたんは、タクミくんを、愛している❣️σ(^_^;)

(それは置いておいて)名言第二弾。

 

 

 

〜ここからメインに戻ります〜

 

 

「……はぁ!?」

 

「それはつまり……情報局が動けば俺らは全員死ぬってことですか」

 

「そこまで事情が分かっているのに、助ける方法がないだと?無責任にもほどがあるだろ」

 

「他に方法はないんですか?このバングルを外す方法だって、他に何か……」

 

「それは僕だって考えたさ。自分自身のバングルを操作出来ないようロックがかかっているのかとも考えて」

 

「他人のバングルを破壊出来ないかも試した。けれど同じように不可能だった」

 

「他人のバングル?誰の?」

 

「…………」

 

「ーー瀬名くんのバングルだ」

 

 

ハーーーーーーー

 

 

「え」

 

「私……?」

 

「言っておくが、彼女は僕の協力者ではない。協力者ではないからこそ、バングルが破壊出来ないかどうか試させてもらった」

 

「……本人が理解していないようだが?」

 

「無論だ。睡眠薬で眠らせている間に試した」

 

 

やっぱり!!!!!!!

やたら寝るやん。って思ったんだよ〜〜考えたくなかった〜〜σ(^_^;)

 

 

「眠らせている間にって……何を勝手に!!」

 

「……本題に入ろう」

 

「馬鹿な!あんたなぁ……!!」

 

「ーーあと一つ。メイン部分を掌握すれば、この配信は完全に情報局が掌握し、遮断される」

 

「……が、これから情報局はきみたち異世界配信側に交渉を行おうと思う」

 

異世界配信の本来の目的自体は決して危険なものではない。僕自身、この異世界配信に参加して理解した」

 

「きみたちが行いたいのはエンターテインメントだろ?だから、猶予を設けよう。ただしその為の条件がある」

 

「一つは、これまで死亡した扱いになっている過去のキャストの生体データの詳細だ」

 

 

これがキョウヤ√で言ってた「交渉」か!!

 

 

「どこかに一時データを保管しているんだろ?例え半端な状態だったとしても、状態によっては生還が可能ではないかと考えている」

 

「だからそれらの情報を情報局に提供すること。それが一つ目の条件」

 

「二つ目は現在のキャスト全員の帰還だ。十人揃って、全員生体データのアクセス権を情報局に返還すること」

 

「……なんだ。それを早く言ってよ。あっさり見捨てられるのかと思った」

 

「この二つの条件を呑むのであれば、こちらも異世界配信に対する処遇をある程度緩和することが出来る」

 

「逆にこの条件を呑まないのであれば、即刻異世界配信を遮断し、『大元のシステム』の破壊措置を行う」

 

「プロデューサーもディレクターも、もちろん異世界配信の人間はすべて法に基づいて厳しく処罰される」

 

「さあ、どうするんだ。条件を呑むか、呑まないか。すべてはそちらの返答次第だ」

 

「あなたのリクエストは了解しました。こちらで検討しますので、少々お待ちください」

 

「一晩だ。どうせディレクターには権限がないんだろ?一晩で答えを出せ」

 

「…………」

 

プロデューサーが今頃必死になって考えていることだろう。結局誰だったんだろう。とかそんなこと今はどうでもいい。死にそう。

今までの3√も最後のゲームで生きるか死ぬかみたいな所あったけど、ここまで不安になるような展開じゃなかった。だから余計にミズキ√、ヤバい。予想外過ぎて辛い。でも何がヤバいってラストの迎え方が一番ヤバかった

 

 

 

「お待たせしました!これから異世界配信とキャストの命を賭けて、スペシャルゲームを始めましょう!」

 

「……ゲーム?僕は交渉の結果を聞きに来たんだが?」

 

「もちろん、こちらが我々の返答となります」

 

「何しろここまで自力で真実に近づいたキャストは初めてです。我々の通信網を抑えたのもお見事でした」

 

「ですからご褒美として、特別なゲームをご用意しました!」

 

「反省する気はないということだな?」

 

「あなたはここまで真相に迫ってなお、異世界配信を理解してらっしゃらないようですね」

 

「……何?」

 

「この異世界配信はエンターテインメント!盛り上がらなければ意味がありません」

 

「我々異世界配信の『命』と、あなたがたキャストの『命』を賭けたスペシャルゲーム、これ以上の娯楽はないでしょう!

 

「たとえ配信が遮断されようと、破壊措置が取られようと、楽しい番組を配信出来ればそれで問題はございません!」

 

「そう。配信出来さえすれば、ねぇ?」

 

 

そうこなくっちゃ!

 

 

 

「我々もこれまでの配信から学習しました。キャストのみなさんが、何かを犠牲にしてでも生きていたいという気持ち。そしてその逆も」

 

「いったい何を優先するのか?あなたにとって大切なものとは何なのか。知りたいと思いませんか?」

 

「……残念だが、強制遮断しかないようだね」

 

 

その瞬間スクリーンに人が映った。

 

 

「……っ!?」

 

「副……局長……」

 

「え?」

 

え?

 

 

『久しぶりだね、射落ミズキくん。元気かな?潜入捜査は順調かい』

 

「……そうですね。丁度今、異世界配信を強制終了しようとしていたところです」

 

『そうか……キミは色々と調査をしてくれたわけだが、異世界配信はキミが思ってるより悪いものではない』

 

『なので、異世界配信の遮断命令は現時点をもって解除とする』

 

「…………は?」

 

は??

 

 

『精々キミは最後までエンターテインメントを楽しんでくれたまえ』

 

「解除って……何だよそれ……副局長!!返事をしてください!副局長!!ーーくそっ!」

 

「どういう、こと……?今の人……副局長ってことは、私たち……」

 

「ではーー始めましょう」

 

「……っ!?」

 

「我々が求めているのはエンターテインメント!ただ異世界配信をシャットダウンするようなつまらない終わりはありません」

 

「この配信ポイントを一定数ためれば、どんな願い事でも叶えて差し上げます」

 

「視聴者を満足させ、ポイントをためればあなたがたの願いは思いのまま」

 

「……それは、僕にこのまま異世界配信を行えと?」

 

「さあ参りましょう、舞台はとある工場倉庫です!」

 

 

舞台が変わり、私と射落さんと異形の異世界人のみ。

 

 

「よろしいですか?」

 

「おっと、これではあなたがたに分かりませんね。今画像を変更いたします」

 

 

異世界人の姿がお兄さんに変わる。

 

 

「……!!」

 

「せっかくですので、あなたのお兄様に来ていただきました」

 

「ただし彼は、異世界人として生きている『もの』を外見だけ昔に戻したものです」

 

「何を……?」

 

「ご存知のとおり、射落ヒサトさんは以前キャストとしてこの異世界へいらっしゃいました」

 

「そして彼は他のキャストと同じようにDEAD ENDとなりました」

 

「しかし彼はスポンサーですからね、スポンサーには配信に協力した見返りとしてDEAD END後に選択を用意しています」

 

「選択?」

 

「そのまま消去となるか、異世界人として生まれ変わりこの世界で生き続けるか、です」

 

「スポンサーのみなさんには毎度DEAD END後にこのようなご提案をしております」

 

「……!!では、異世界人になったスポンサーは、消去されず……生き続ける……?」

 

「だから僕は兄さんのことを覚えていたのか……」

 

「ただし彼らは長期記憶のほとんどを失っております。お兄さんももちろん、あなたのことは覚えていません」

 

「…………まさか……他の異世界人達も、元は人間……」

 

「そのようなことはございません。異世界人は異世界人、スポンサーから転じた異世界人とは別の生き物ですよ」

 

 

せめてもの救い。

 

 

「…………」

 

「それでも異世界人のうち幾人かは元は人間のスポンサーですが……」

 

「ともあれ、ここにいるのは、あなたのお兄さんである射落ヒサトさんです。感動の再会ですね」

 

「再会……」

 

「さて、今回彼にここに来ていただいたのは、すべてのキャストの代表となっていただくためです」

 

「過去のキャストの正体データが欲しい。あなたはそう仰いましたよね。こちらのリクエストにお応えしましょう」

 

「今回彼を助けることが出来れば、これまでにDEAD ENDになったキャスト230人の復旧作業を行わせていただきます」

 

「また、こちらは大サービスですよ。現在のキャストである、みなさんの帰還も保証しましょう!」

 

「つまり、お兄さんを助けることでたくさんのキャストの命を救える訳です。素晴らしいですね!」

 

「はい。それではもう一方をご覧ください。……言わなくても分かりますね。瀬名さんです」

 

「……!」

 

「射落さん。あなたはずいぶん彼女に思い入れがあるようですね?勝手ながら行動を確認させていただきましたよ」

 

「……っ、まさか……」

 

「ですので、彼女に天秤に乗っていただくことにしました。一方はお兄さんとすべてのキャスト」

 

「一方は彼女です。さきほど現在のキャスト全員と言いましたが、彼女はそれに含まれません」

 

「…………」

 

 

可哀想だ…これじゃあんまりにも射落さんが…….。

 

 

 

「先の条件をすべて呑むためには、彼女の命を差し出す必要があります」

 

「……えっ……」

 

異世界配信とこの世界の終わりか、すべてのキャストの生還か。そんなつまらない天秤はありません」

 

「彼女を救うか。それ以外のすべてを救うか。その方が分かりやすくドラマティックでしょう?」

 

「もちろんその後で、あるいは今この瞬間にも異世界配信の遮断を行っても構いませんよ」

 

「ですがその場合には、多くのキャストの命が失われるとあなた自身お分かりかと思います」

 

「1対237人です。どちらが多いかは言うまでもありませんね」

 

「つまり、彼女一人を犠牲にすればあなたの望む条件が満たされる訳です!ーーさあ、ゲームを始めましょう!」

 

 

二人が魔女の窯の前に立たされる。

 

 

「もうお分かりですね。射落ミズキさん、あなたが助けられるのはどちらか一方だけ」

 

「一方はあなたの手で、炎の中に突き落としてください。それが出来なければーー」

 

「あなたはすべてを失うことになります。ゲームオーバーです!そうはなりたくありませんよね?」

 

「考える時間は差し上げましょう。ですがそう長くはないですよ、火が今にも彼らを食らいつくそうとしていますからね」

 

「それでは、涙ながらに命乞いをする二人の声をお聞きください。まずは瀬名さんから」

 

「命乞いなんて……よくそこまでひどいことを考えられるね……!!」

 

「ひどいとは?これはゲームですよ」

 

「ゲームだからって何でも許されると思わないで!こんな風に軽々しく人の命を扱って、絶対に後悔する日が来るから!」

 

「命乞いの言葉はないのですか?あなたは今、死の間際にいるのですよ」

 

「誰に乞えばいいの?あなた相手なら私は絶対に嫌だし、射落さん相手にならーー」

 

「私は……言わない。だって答えはもう決めてあるんだもの」

 

「……!!」

 

(そんな顔しないでください……)

 

一度はお腹を抉られて。二度は火に焼かれて。

そんな風に二度死ななければいけないなんて、いったい私が何をしたというのだろう。

 

 

ほんまそれな

 

 

射落さんが切り捨てることが出来なかった、大切な家族。

 

「今更……」

 

 

ここしんどかった・・。

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お兄さんの『命乞い』

 

 

「……射落さん、もし迷っているならーー」

 

「迷わなくて、大丈夫です。いつもの射落さんでいてください」

 

「…………」

 

「迷わず選び取る射落さんが、格好良くて好きでした」

 

「好きって答えることでまた射落さんを困らせるってわかってます。……でも、どうしても伝えたいんです」

 

「迷っちゃうくらいなら、忘れてください。私も、お兄さんとみんなに生きていて欲しいです」

 

 

涙しかない。

 

 

「……っ」

 

「やっぱり射落さんが正しかったです。昨日、会わなければ」

 

「昨日会って話して、射落さんが好きなんて言わなければ」

 

「射落さんが迷うことだってなかったのに……すみませんでした……」

 

「やめてくれ……もう……!!」

 

「……『迷ってると、両方なくしちゃいますよ』」

 

 

 

台詞の回収が綺麗すぎる。

 

 

 

(ダメだ。私が決めるんだ)

 

(射落さんが出来ないなら、私がやればいいだけ)

 

(射落さんが迷うなら、私がーー)

 

 

 

自分から業火に飛び込んだ、

のに後ろから手を引かれた

 

 

 

「……ッ!!なんで……射落さん……!?」

 

「ごめん……」

 

「……っ!」

 

最後に見たのは、柔らかく微笑む射落さんが私の代わりに炎の中に落ちていく姿。

 

 

〜初めて泣いた〜

 

 

「射落さ……!!」

 

 

 

 

いや、

誰がこんな展開を予想できた????

 

窯の前に立たされた時から、これどうやってハッピーエンドに持っていくんだろう・・ってハラハラしてたから、射落さんが落ちた時一瞬バッド引いちゃった!?!?!? と思って超絶焦った。まじで。どこかアイキャッチ取りこぼしてたのかと思って絶望した。

すごい。射落ミズキ√、まじでレベチだわ。

 

結局見えない壁?に弾かれて生還してきた時は大安心した。

 

 

「約束は、ルールは守るべきですよ」

 

「もう少しであなたの希望が通ったのに。数の問題ではないということでしょうか?ご自分の発言と矛盾しているようですが」

 

「ですがこれもまた、面白い決断です。とても面白いゲームでしたよ。お疲れ様でした、お二人とも!」

 

「さて射落ミズキさん。異世界配信を遮断しますか?こちらは一向に構いませんが」

 

「まだ異世界配信を続けられるのであれば、キャストがお二人ということで少々不便かとは思いますが頑張ってください」

 

「そうそう、こちらも無情ではありませんので一つヒントを差し上げますね」

 

「現在すべてのキャストはDEAD ENDの状態ですが、復旧を行うことは不可能ではありません」

 

「不可能ではない……?」

 

「あなたがたお二人が今後長く異世界配信に協力してくださるというのであれば」

 

「我々の方でも検討いたしましょう。こちらからは以上です。それでは」

 

 

え、これ、帰れるの・・・?ほんとにこれで大丈夫なんですよね??

明瀬キョウヤ、助けろや(泣)

 

「兄さんを含めて、全員、僕がーー僕が、死なせた」

 

「僕の、負けだーー……」

 

「私が……います」

 

「まだ、私がいます!私を見てください……!」

 

「射落さんが迷ったら、私が手を引くって言いましたよね」

 

「支えますから、必ず。最後まで諦めに、この理不尽なゲームを終わらせましょう……!!」

 

「瀬名くん……」

 

「そうだね。そうだった……」

 

「この手できみを助けようとしたのに、結局僕を助けたのは、きみで……」

 

「僕はもう……きみなしでは生きていけないみたいだ」

 

「え……あ……」

 

「きみがいると、思い出すんだ。切り捨ててきたもの全部……愛しかったもの全部」

 

「何もかも無視してきたのは、僕が強いからじゃない」

 

「気付かないふりを、していただけだった……」

 

「きみがいる限り僕は負けない」

 

「すべてを背負って生きるよ」

 

「……射落さんのそういうところがやっぱり格好いいと思います」

 

「ふふ。からかってる?」

 

「え!?本気ですよ!」

 

「はは、ありがとう。きみも格好いいよ」

 

「えっ、えっ」

 

「ふふ、さて。手伝ってくれるんだよね?僕の可愛い助手さん」

 

「あ……はい、もちろん!よろしくお願いします!」

 

「うん、よろしくお願いします」

 

 

えっ、えっ・・?お、終わらないよね??このまま終わらないよね???ってめちゃくちゃ怖かったσ(^_^;)σ(^_^;)ミズキ√は最後の最後のエンドロールが流れる直前まで怖かったσ(^_^;)

結果的に生還するまでかなりの年月が経ったみたいだし、知らない異世界に2人だけ取り残されて、決して「スーパーハッピー」エンドとまではいかなかったのかもしれないけれど、2人で一緒だったからこそ「ハッピー」ではあったのが救いだったね。

 

こんな感じで、とにかくシナリオが素晴らしかった。

サスペンス系のジャンルで、「終わりが読めない」っていう最高の快挙を達成してくれたのがまずはこの射落ミズキ√ではないでしょうか。残り5人のメンバーもどんな内容なのか、ますます期待が膨らんだぞ〜〜〜〜〜。

 

 

続きまして(えっ続くの?)(このブログの終わりこそ見えない)、

射落さん√が素晴らしかった点

その②

至福の「女の子扱い」

これに限る。

 

アーチェリーもできてカクテルも作れるような最高の大人である射落ミズキは、女の子の扱い方も超スマート。

 

 

「私、間が悪かったですか?」

 

「そんなことはないよ。ナイトキャップのチョイスを間違ったなと思っただけ」

 

ナイトキャップ……?」

 

「夜寝る前によく飲まれるカクテルのことだよ。平たく言えば寝酒のことだね」

 

「へえ〜。それをどうして間違ったんですか?」

 

「食いつくねぇ。まあ気にするようなことじゃないよ。お酒が飲めるようになったら説明してあげる」

 

「ますます分からない……訊いちゃダメですか?」

 

「ふふふ。言うときみが困ると思うから、やっぱり大人になってからだね」

 

「子供扱いされてる……」

 

「違うな。女の子扱いしてるんだよ」

 

 

キューーーン

(ときめくキモオタの図)

 

 

「子供と女の子って違うんですか?」

 

「全然違う。それも大人になったら教えてあげる」

 

 

やだ〜〜〜〜〜ん

抱・い・て♥(うちわ)

 

ここで言う「ナイトキャップ」は、恐らく「睡眠薬」のことだったんだろうなあと今になって思いますが、それでもこんな風にスマートでクールに躱されちゃったらぐうの音も出ませんσ(^_^;)

 

 

 

「…………元の世界に戻ったら、ぜひ一度、きみとデートしたいな」

 

「えっ!?」

 

「遊園地とか、夜景の名所とか。いっそ海なんてのもいいね。普段は行かない場所がいい」

 

「な、なんで……デートって……」

 

「二十四歳会社員が女子高校生と知り合う機会なんてそうそうないものだよ?この機会は大事にしないとね」

 

「あ、今のはちょっとおじさん臭かったかな……」

 

 好・き♥(チュッ)

冷静に考えてJKと24歳会社員の恋愛はアウトです。でもまだ12歳小学生(疑惑)との恋愛も控えている。犯罪係数σ(^_^;)σ(^_^;)

 

 

(射落さんと話してると、なんだかすごく安心する)

 

だからだろうか。

とろとろと眠気がやってきて、私を舌足らずにする。

 

「なんか……安心したせいか、眠く……」

 

「そう?じゃあ……部屋に戻る?」

 

そうですね、と答えたような。答えなかったような。

いつの間にかふわりと身体が浮いた心地になり、記憶は途切れた。

 

「……安心だなんて、そうそう言うもんじゃない」

 

「僕が『わきまえて』なかったら、今頃食べられちゃってるかもしれないよ?」

 

「……ゆっくりおやすみ。お姫様」

 

やだあああああああああん♥♥

もう、全然騙されてもいい。そう思える射落さんの魔力。 

 

 

 

 

射落さん√が素晴らしかった点

その③

気になったことを全て解消してくれる

 

最後に、乙ゲとしてめちゃくちゃ重要な点。プレイしていく中でモヤった点を最後で全部解消してくれた。感謝しかない。

 

射落さんの部屋に向かい、最後の「確認」をしに行った回。

 

 

 

「ーーこれが僕の事情だ。納得はしなくていいよ。理解もしなくていい」

 

「え?どうしてですか」

 

「……必要ないからだ。きみが望むならどんな話でもするが、理解なんて求めていない」

 

「兄の話だって……本当はしなくても良かったんだ。……なぜ話したか自分でも分からない」

 

「経緯なんてどうでもいい。結果がすべてだ。僕はきみを利用するために近づいた。だからーー」

 

「……ほら、僕の手を取って?きみに優しく出来るのはこれが最後だ。この部屋を出たらもうきみは」

 

「助手でもパートナーでも、何でもないよ。僕のことは忘れてーーそして、きみが生還出来ることを祈っているよ」

 

「……最後……」

 

「それなら、私は出て行きません。最後まで、一緒にいさせてください」

 

「瀬名くん。きみはーー」

 

「本当のことを知っても、私の中の射落さんは変わりませんでした。正しく理想を追い求める人で」

 

「でも実は、射落さんも迷ったことがあるんだって分かって、少しだけ嬉しかったです」

 

「あんなに遠かった人が近くに見えたような、そんな気がして」

 

「…………」

 

「前は射落さんに近づくために一緒にいたのに、今は……射落さんを一人にしたくないから、一緒にいたいって思います」

 

「……一人にしたくない?」

 

「今回の交渉が上手く行かずに今回のキャスト全員が死ぬことになったら、射落さんだって死んじゃうじゃないですか」

 

「そのことを盾にして、みんなの同情を買うことだって出来たはずですよね?なのにあんなに冷たい言い方をして」

 

「私を利用したことだって、黙っていれば良かっただけなのに。わざと嫌われるように話してますよね」

 

「……それは……」

 

「嫌われてもいいって、自分の気持ちは全部後回しにして。そんな風に自分を犠牲にするのって……」

 

「……見てる方は、こんなにつらいんですね。全然気が付かなかった……」

 

「あの……一緒にするのはおかしいと思うんですけど、私……ケーキを選ぶ時はいつも最後なんです」

 

「……うん?」

 

「えっと……お母さんがたまに色んな種類のカットケーキを買ってくるんですけど。その時選ぶ順番は、必ず最後で」

 

「ああ……きみは五人姉弟の長女だったね」

 

「そうです。だから弟と妹に先に選んでもらうんですけど」

 

「そうしているうちに、自分から選ぶことが苦手になったし……我慢するのが普通になりました」

 

「……うん」

 

「でもそうやって我慢し続けて、自分の気持ちを言えずにいて、いったいこれをいつまで続けるんだって思うこともあって」

 

「今は……その時の自分を、外から見てる気分です。射落さんを見ていると、そう思います」

 

「……ふふ。好きなケーキを選ばずに、ひとに譲っているきみと、僕は同じ?」

 

「そうです。自分を見てるみたいで……つらいです」

 

「そうか……」

 

「射落さんは、いつか似たような話題になった時、私に『迷うと両方なくしちゃう』って言いましたよね」

 

「言ったね。きみが妹や弟になんでも譲って自分で決められないと言うから」

 

「でも今の射落さんは自分で『より良い方』を決めているんじゃなく、自分が犠牲になる方をただ先に選んでいるだけじゃないんですか?」

 

「私と何が違うのか……よく、分かりません」

 

「…………」

 

「覚悟を決めて、自分で道を選んで、迷わない射落さんは格好いいですけど」

 

「射落さんが自分自身のことを考えてあげられないなら、いつまでその犠牲は続くんですか?」

 

「私くらいは、射落さんのことを優先したい。我が儘でも、自分勝手でも、私だけは……射落さんをずっと好きでいたい」

 

「射落さんのことを、一番に考えていたいんです……!」

 

「僕にされたことを忘れたの」

 

「忘れてません。全部覚えてます。寝ちゃっては、いましたけど……」

 

「もし交渉が決裂すれば、きみは僕に殺される。あのドラマの時のように」

 

「その時は受け入れます。射落さんがそれが正しいって思ったなら」

 

「……正しいなんて……思ってないよーー」

 

「…………!」

 

「……私にはきっと、想像出来ない程苦しかったですよね」

 

「そんな苦しみの中で射落さんは、どんなに辛くても、苦しくても耐えて、耐えて……耐え抜いて……」

 

「みんなの為に頑張ってくれていたんですよね。他の人が苦しまないように、射落さんが引き受けてくれていたんですよね」

 

「……ありがとうございます。今まで頑張ってくれていて。でも、もう一人で耐えることはないんです」

 

「辛いって言っていいんです。苦しいって言っていいんです。その感情を溜め込んでしまったらーー」

 

「溜め込むのが当たり前になってしまいます。そんなの、当たり前になっちゃだめなんです」

 

「だから、……頼りないかもしれないけれど私にその気持ちを吐き出してください」

 

「私は、射落さんの気持ちを受け入れたいんです」 

 

 

情報局の介入が始まった時、淡々と事実だけを説明する射落さんに対する違和感。

「それでも射落さんが好き」な自分に対する気持ちの違和感。過去の挙動に対して、なぜだろう、どうしてだろうという違和感を全てぶつけてくれた。結果、射落さんはやっぱり「悪い人じゃない」っていう結論をここでやっと手に入れた。

 

 

まさか、抱き返されるとは思っていなかった。

 

「きみと話さなければ良かった」

 

「ドアを開けなければ良かっただけなのに……」

 

「なんでだろう……分からない……」

 

「分からない……?」

 

「こうしてる……理由が……」

 

「理由って……そんな難しいこと、いつも考えてるんですか……?」

 

「ふっ……考えないと、ダメなんだ。でなければ間違ってしまうから」

 

「でも僕はきっと、ここに来てから何度も間違ったんだ。きみに近づきすぎた」

 

「少し優しくして、利用すればいいだけだった」

 

「なのにきみはいつも素直に僕に従って、僕の言動に一喜一憂して……」

 

「利用されてるとも知らずに、笑顔を向けてくれるから」

 

「……射落さんを、困らせてましたか……?」

 

「……覚悟はもう決まっていたはずなんだ」

 

「でもーー」

 

「今は、強く思う。……きみを死なせたくない」

 

 

良かった;;;;;

欲しい答え全部くれた;;今までモヤモヤしていた分、FAが返ってきた時の多幸感ったらとんでもない。

 

 

 

「このまま、抱きしめていたいーー」

 

「…………」

 

手を離したその瞬間に、短いキスがあった。

今度は額ではなく、唇に。

 

 

ここはリップ音なしですかーーー;;;

でもそれがまた良い。

 

 

「あ……」

 

「ごめん」

 

 

ごめん;;;;;

 

 

「あぁ、それからもう一つ……ごめん。あのドラマの時……痛かったよね」

 

「ドラマ……」

 

「あのドラマの台本を読んだ時、もう戻れないと思った。覚悟を決める時が来たと」

 

「なのに……」

 

「痛みのあまり気を失ったきみを見て、叫び出しそうだった」

 

 

これ;;;;これが;;;一番聞きたかった;;;;

タイミング的にも根掘り葉掘りできそうなアレじゃなかったし、このまま謝ってもらえなかったら多分本当の意味でスッキリしてミズキ√を終われなかったと思うから、ちゃんとシナリオで配慮していただけたのが嬉しい。

 

 

 

「本当はすぐにでも……でも謝ったら……覚悟が全部崩れていくような気がして……」

 

「……大丈夫ですよ!」

 

「ドラマですから。ほら、ぴんぴんしてます!明日になったら、忘れてくださいね。夢だと思って」

 

「……ふっ……ふふっ……その笑顔が……僕をいつも困らせる」

 

「目を……閉じて。そして忘れて。これは夢だよ」

 

「おかしいね。こんな状況なのに……今僕は、とても幸せだーー……」

 

合図のように頬を撫でられ、目を閉じる。すると温かなものが唇に触れた。

今度は一瞬ではなく、ずいぶんと長くて優しい、キスだったと思う。

 

オ゛オ゛ン゛(ガチ泣き)

射落さん√、告白する前にキスするんだけど、言わなくてもそれが告白だってわかるのが何よりも最高。「これは夢だよ」現実にしてみせる

 

 

 

 

 

 ED前、

 

 

異世界の夜空って、流れ星もプログラムされてるんだ」

 

「どこ見てるの?そっちの機器をチェックしてって言ったのに」

 

「あ、ごめんなさい。だって全然様子が変わらないから」

 

「これからだよ、これから。もう少ししたら通信が繋がるはずだ。もう一度、情報局と」

 

異世界配信の遮断は失敗に終わり私とミズキさんは二人きりでこの異世界に取り残された。

そして、情報局の内部に裏切り者がいると判明した今私たちは現状をひたすら耐えていた。

 

 

まじか!?!??!?最後に爆弾残すなや!!!!!

 

 

情報局には『副局長とは違う』人間もいる。

 

今は異世界配信に従うフリをしながら、そういった人物らとコンタクトを取りつつ私たちは機会を伺っているのだ。

 

キョウヤ…お前だけだ....助けてくれ…頼む…….。

 

「……あと、二人分だけでしたよね。二人分のデータの引き渡しが終われば私達……帰れるんですよね」

 

「そうだね。何事もなくこちらの手筈通り進めば。しかしなんだか残念そうに聞こえるけど?」

 

「そ、そうですか?そんなことはありませんけど……ようやく帰れるんだなって」

 

「惜しんでくれてるのかと思った。この二人きりの世界で過ごした時間を」

 

「そうですね、確かにちょっと惜しいかも……?」

 

「ふふ、素直だ。でも……」

 

「ここまで『234人』分のデータを情報局に引き渡すために頑張ったんだから、そろそろきみに未来をあげたいよ」

 

「止まったままの異世界じゃなく、本来の……僕達の世界の未来を」

 

「しかしここまで大変だったねぇ。こんなちまちました方法に巻き込んでごめんね」

 

「支えるって約束したじゃないですか。これくらい何ともないです」

 

「それに、結構楽しかったです。異世界の人とも仲良くなれたし、今は普通の友達みたいに話せるし」

 

「そっか。面白いね。まったく代わり映えのないこの世界で、色々変わっていくっていうのは……」

 

「……プロデューサーの考えも、実はあれから変わっていたりするのかな。あれから妙に協力的だよね」

 

「そうですね。前はあんなに異世界配信にこだわってたのに、ポイントさえためれば解放してもいいなんて」

 

「何でだろうな。彼らの中のいったい誰がプロデューサーだったのか、いまだに分からないままだけど」

 

「『彼』も……僕らと過ごすうちに心境が変わったりしたのかな……」

 

機械音

 

「あ、受信してますよミズキさん!」

 

 

通信のノイズがひどく、途中で途切れるが何やら幸先良さそうな報告。

 

 

「おおーい。そっから先が重要なのに。まあ次の通信を信じて待つとしますか……」

 

「そうですね。私達が帰るころには、きっとまた……」

 

「……うん、いよいよだね」

 

「な、なんですか?」

 

「そういえば僕、ちゃんときみに告白してなかった気がする」

 

 

(起立)

 

 

「え!?い、いいですよ今更……」

 

「ふっ、ダメだよ。こういうことはちゃんとーーって忘れていた僕が言っても説得力がないね、ふふふ……」

 

「い、言って欲しかったらちゃんと私からお願いしてますし」

 

「そこまできみにさせるなんて、まったくひどい奴だねきみの恋人は、はは」

 

「それじゃあちょっとバウンサーには向こうをむいてもらおうかな。……では、改めて」

 

「愛してるよ。きみがいるならどんな世界でだって生きていける」

 

「迷っても……間違っても、正しくあるよりも僕に何が必要なのか、きみが教え導いてくれた」

 

「そして……その先にも希望があるということを、きみが証明してくれた」

 

「いつか、言ってくれたね」

 

「僕が迷ったら、手を引いてくれるって、はは……嬉しかったよ」

 

「そんな風に言ってくれたのはきみが初めてだった。強く正しくあろうとずっと生きてきたのに」

 

「もしかしたら僕は……心のどこかで、弱い自分でも受け入れてくれる人を待っていたのかもしれない」

 

「私だって、弱くて……本当は迷わずミズキさんの道を肯定したかったのに」

 

「あの炎を目の前にした時、怖くて仕方ありませんでした」

 

「うん……それは分かってたよ」

 

「あんな悪夢は……二度とごめんだ……」

 

「……ミズキさん……」

 

「だからお願いだ。……もう僕から離れないで欲しい。どんな絶望の中にいてもきみがいれば平気だ」

 

「……それなら、ミズキさんもですよ」 

 

「あの時、ミズキさんはまた自分を犠牲にしようとしましたよね?」

 

「だから、私からもお願いです。もう、自分を犠牲にしようとしないで下さい」

 

「離れないでと言ってくれるなら私の傍からも……離れないでください」

 

「……ふふ、分かった」

 

「私も、もうミズキさんのあんな顔は見たくありません」

 

「それなら、一緒に居てくれますか?元の世界に戻っても」

 

「……YESならばキスで答えて?」

 

「ミズキさん……」

 

 

ブッチューーーーーーーーー💋💋💋💋💋💋💋

(号泣)

 

 

「っ……はは、何度キスをしても、きみはすぐ真っ赤になるね。可愛い」

 

 

緒方恵美の「可愛い」の暴力

 

 

「……好きだよ。そんなところも、全部」

 

 

ありがとうございました!!!!(泣)(泣)(泣)

 

 

 

そしてそしてそして!!これだけじゃなくて!!!

今まで散々匂わせ続けていた射落さんの「性別」について!!

 

 

 

「あ、そういえばきみ、僕が男か女か結局聞いてないけど、ん?良かったの?」

 

「え?気にはなりましたけど……どうせ言われるかなと思って」

 

「性別なんて、些細なことでしょって?」

 

「……言いますよね?」

 

「はは、どうしようかな。いつまで黙っておこうか、悩むところだよね」

 

「悩むくらいなら、教えてくれてもいいと思いますけど……」

 

「そ?じゃあ、向こうに帰ったらベッドの中で教えてあげる。それが一番分かりやすいでしょ?」

 

「えっ!?」

 

「ずっと我慢してたんだ。きみが、大人になる日まで」

 

「こ、こんな時に冗談言わないでください!」

 

「ふふ、たくさん甘やかして、教えてあげる。きみの知らない僕のことも、全部」

 

「それって……どういう……?」

 

「ふふ、まだ内緒。向こうに帰ったら……ゆっくりとね」

 

 

さいっっっっこうの答えです。

ありがとうございましたライターさん。本当に、これ以上ないってくらい大正解な答え方です。あのまま告白が終わってエンドロール入るかとばかり思っていたのに、忘れずに我々が最も確認したかった質問にしっかりと答えていく。しかも、「男だよ」「女だよ」と断定はしていないのに、言葉にしなくてもわかるえ、ほんとに最高。

ここだけで感想ブログ書ける。それくらい素晴らしかった。しばらく余韻に浸りたい。

 

 

射落さん、あなたは誰よりも格好いい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お気に入りスチル紹介

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射落さんのスチルって、どれもかなり高クオリティじゃなかった??

ほんとに全部綺麗だし顔面が強いから悩んだのだけど、初めて射落さんの涙を見た時に、胸がギューーーーーンってなったのでこれにします。この抱きしめ方も大概ずるいよな。

今までいっぱい頑張ってきた射落さん、この胸で受け止めるよ・・・。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

最後の章の名前、「キャロルを飲み干す」ってなってたのちゃんと見てましたか皆さん??

キャロルのカクテル言葉は、「この思いを君に捧げる」。

 

最後までロマンチックで最高に乙女な気分で楽しめました。本当にありがとう射落さん。あなたのことは、次の√にいっても忘れません。

 

 

お目通しいただきありがとうございました。

また次の感想ブログでお待ちしております‪ฅ^..̫ .^ฅ‬

それでは、また。あたしでした!