あたしブログ

ネットスペースデブリ乙女の脳内ラジオ

数乱個別感想ー崇樹√ー

 

 

 

どうも、あたしです。

 

数乱感想も折り返し地点に突入。亀並みのペースで更新しておりますが。

今回は6の先輩です。良い意味で特筆すべき点がありません。

 

ネタバレパラダイス発動中ですので、未プレイの乙女の方は回れ右。ネタバレ目的の方やプレイ済の方はウェルカムパラダイス。

 

※ネタバレ無しの全体感想はこちらから↓

 

atashigirl.hatenablog.jp

 

それでは準備万端スタンバイオーケー。個別感想行ってみよ〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

💜崇樹√感想 

 

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崇樹さん〜ハイ可愛い〜このデフォキャラですら可愛い〜。上にぶら下がってるお守りがポイントですよ〜。

 

全部の√をやり終わった今、振り返ってみて、あたし崇樹さん結構好き。

初見での印象が終始ブレる事なく、ザ・崇樹さん!!!って感じの物語だった。(雑な説明)(大丈夫ですちゃんと説明します任せてください)

 

 

彼は数研メンバー最年長ですが、最年長らしからぬゆるゆるで不思議な空気感と、気を抜くと一言も喋ってくれない素晴らしい寡黙星人。超が付く程の平和主義者で、例え体育の授業であろうと争い事には一切参加しない。キャラとしては申し分なく立っています。

 

ですが、ただの天然で優しそうな人、という訳ではないのです。

 

個別√突入後の第1章の序盤中の序盤で、光たちから「崇樹さんは超が付く程の平和主義者だ」という話を聞いていた主人公がその理由を尋ねると、

「友達を殺したんだ」

と予想外すぎる返答が返ってきて、ここから本編が始まります。

 

素晴らしすぎるスタート。そう、崇樹さん√は入り方が良いんです。

人畜無害そうな人代表のような崇樹さんが、人殺しだと?ど、どういう事やねん!?と主人公が疑問を抱き、真実を確かめようとする。これが展開の鍵となります。このキャラの印象と話のギャップがまた良い。

「人を殺したってどういう事ですか」と聞きたいのに、崇樹さん特有のあの独特な雰囲気に飲まれなかなかタイミングが掴めない。聞こうとしたら良い所で誰かの邪魔が入る。モヤモヤウズウズしながらひたすらポチポチするあたし。ようやく崇樹さんを屋上に呼び出す事に成功し、あの言葉について詳しく聞くと、陸平家の歴史を踏まえて崇樹さんが話してくれます。

「陸平家は代々、争い事とは無縁の生活を送って来た」「どんな些細なことでも争いに身を投じることは禁じられている。もちろん、それは数乱戦も例外じゃない」「梵村の長を決めるのに仲間同士が傷つけ合う以外にも方法はあると、陸平家の始祖はそう説き、数乱戦を辞退した」

これだけ聞くと、陸平家が一番イケメンな気がしますよね。そうです、争いの無意味さを子孫にも受け継がれ、崇樹さんもその教えに従っていたのです。

「誰かを傷つけてまで得るものに価値なんてありはしないんだ」ハイ!これキーワードです!テスト出ます!

一種の信仰みたいなものですが、陸平家にとってはこれが全てなんです。ずっと遠い昔から。

「なのに俺は・・・その教えに逆らって、争いを起こした。そしてあの日、俺は友達を殺したんだ」「・・・あれは運の悪い事故だと言う人もいた。でも違う。これは全て俺のせいだ」

この時点で推測されるのは、簡単に言うと友達と喧嘩したって事ですね。そして、事故と言う言葉が出てきた事から、友達に怪我を負わせたみたい。

数家の人間だから、この件は揉み消され、誰も詳細を知らない事になっていて、陸平家の方針に背いた崇樹さんを彼の父は激しく咎め、関係のない母親まで「お前の教育がなっていないからだ」と暴力を振るったという。争っても、何も良い事なんてない。そう身を持って知った崇樹さんが自分に課した戒めが、この現状なのです。

とりあえず、良かったです、殺人してなくて。まさかとは思ってましたが、本当にホッとした瞬間。

 

次に重要なアイテム、それはいつも崇樹さんが首に下げているお守り

これも、彼の父に「もう二度と同じ過ちを繰り返すな」と渡されたそうで、

「これを持っていると、いつでも父がそう俺に語りかけてくる錯覚に陥る。これも俺にとっての戒め」だと語ります。アイテムには何かしらの意味がありますが、彼の場合とても重い。立ち絵がお守りを握りしめているのですが、この事を聞いてから見るとなんとも言えない感情が押し寄せてきます。

 

 

なぜ戦わないのか?主人公の問いに対する答えは聞けました。ここで、乙ゲとしては異色な台詞も飛び出してきます。

 

「俺は何があっても戦わない。もう誰も傷つけたくないんだ」

「例え君が危険な目に遭っていたとしても俺は・・・」

 

なるほどおおおおおあおおッ!!!こう来るか!!!

あたしは好きですよ、この台詞。物凄い崇樹さんを表してる。そしてまさかの「俺は助けないよ宣言」。いや〜痺れますね〜。先輩ポジだし、普段天然だけどいざとなると男らしく守ってくれてそのギャップにドキッ❤︎かと思ったら。でも全然納得できるし、むしろ崇樹さんにとって仕方のない事なのかもしれない。

ほんと、こういう風にどこか距離を置くスタイルが逆に興味をそそられるんですよね。

 

また、崇樹さんにとって主人公はいわば邪魔。突然学園に主人公が現れた事で数乱戦が始まり、巻き込まれる事になったからです。その事についても、

「君が現れなければ数乱戦は始まらなかった」「俺は戦わずに済んでいた」「でも、君が巻き込まれた身であることもこの現状を良く思っていないことも、今までの君を見ていて分かってる」「だから、言う程君を責めてはいない。・・・ふとした時に睨んでしまう程度だ」

この、素直にぶっちゃける感じもまた、良い。良いよ君。まあとにかく、最初から主人公と崇樹さんの間には微妙な溝というか、気まずい何かが流れてる訳で。のっけからイケイケゴーゴーな雰囲気では無い。まして、冷たい態度を気にする主人公に対し、「俺は誰とも深く関わるつもりはないし、誰に対しても大して関心はないから」とピシャリ。みんなに同じような態度だから気にするな、と遠回しにフォローしてくれますが、まあなんと言う「俺に関わるな」あるあるでしょう

でも、好きですよね?皆さん。好きなんでしょこういうの。うんうん知ってる。だってあたしも大好物だから。(真顔)

 

 

そんなこんなで、決して戦わないスタンスを貫く崇樹さんのために、何かできる事はないか?と主人公が考えた末、崇樹さんとチーム「和数同盟」を結成する事に。

「和数同盟」とは、数家の中でも序列に興味のない平和と穏やかな生活をただ望む数乱戦消極派の人間である主人公と崇樹さんの2人が、それを訴える為に結成した同盟。略して「和数同盟」。上手い事言うなぁ。この同盟は崇樹さん√でのみ結成されるオリジナルで、崇樹さん√ならでは。そして、万が一崇樹さんが戦わなくちゃいけなくなった時は、主人公が代わりに戦う。そうです、これが主人公の考え抜いて出した結論。主人公のアイデア、すごく良い。物語が進むにつれ、どんどん崇樹さんとの絆が強くなっていくのが見ててほっこり。

 

何より、崇樹さんと友達との過去を知った事で崇樹さんを争いから守りたい、という想いももちろんありますが、“先輩には悲しい顔じゃなくて、笑っていて欲しい”と、そんな風に思う主人公が居るから、ここまで頑張るんです。

それ恋!恋だよ気付いて!(大声)

この淡〜〜〜い恋心が芽生える瞬間、たまらない。これぞ乙ゲの醍醐味。あたしが一番欲しいもの。

 

ここで一つ言わせてもらうと、崇樹さんが初めて「フッ」って笑うシーンがあるんですけど、これまじ必見ですよ!超胸キュンしますから!主人公が火が苦手なのを知り、もう焼きおにぎり焼かないって言い出した時の事なのですが、あ、焼きおにぎりについてはまた後で言いますね。はい、で、その時に主人公が

「陸平先輩の作る焼きおにぎりを食べたいし、このまま食べられなかったら夢にまで出てきそうじゃないですか」

「焼きおにぎりを食べる夢を見て、起きて『はい、夢でした』なんて寝起きが最悪じゃないですか」

とハチャメチャな理由を付け、遠慮しないで焼いてくださいと頼んだんですよ。その時!可笑しかったのか崇樹さん「フッ」て笑うんですよ!「フッ」って!

この時初めて崇樹さんの笑顔を拝む事ができます。思わず主人公も「あっ笑った」って内心思うのですが、あたしも「あっ笑った」って胸キュンしました。この笑顔を守りたいと思う主人公の気持ち、大いに分かる。

 

 

数乱digitきっての和みイベントである体育祭編の崇樹さんも、色んな意味で一番輝いていましたね。

押しに負け初めて体育祭に出場する事になった崇樹さん、出てくれるのは良いものの、やはり「NOT争い事」スタンスは曲げず。綱引きではまさかの綱を持たない直立不動スタイルで挑みます。正直面白かった。よろめきかけそうになった主人公を後ろから支え、「争い事には加勢しない。だけど、君を支えるくらいなら・・・」

これが崇樹さん流の体育祭。ハァ。もう良いの。崇樹さんはそこに居て笑ってくれるだけでいい。好き

 

 

まあここまで書いてきましたが、崇樹さん√のテーマは「ぶつかり合うことは相手を傷つけるだけじゃない」って事。物語後半から崇樹さんの怒涛の成長が描かれます。

ある日、数研の部室に素山翔という人物が訪れてきます。どうやら話によると、崇樹さんの友達らしい。キタコレ。そうです大ビンゴです。この方こそ崇樹さんが殺した(勝手に)とされる友達さんです。立ち絵が描かれなかったのが残念。素山さんが登場した事で、ようやく主人公にも真実が明かされる事になります。

「崇樹が『殺した』って言ったのは、俺自身のことじゃなくて、俺の未来を指してるんだと思う。俺の未来を、奪ってしまったって」

数家の人間だということで、幼い頃からやっかみを受けてきた崇樹さん。そんな崇樹さんの友達だった素山さんも、あいつをいじめないとお前をいじめる、とクラスの奴に脅され、崇樹さんの大切にしていた本を目の前で燃やしてしまった。

「俺は自分が助かる為にあいつの心を傷付けた。なのにあいつは、俺を咎めたりしなかった」

「殴られても仕方ないと思ってたのに、ただ悲しそうな目で俺を見つめるだけ」

もう崇樹さんは弥勒菩薩か何かなのでしょうね。ここまでされてもキレなかった。それに腹が立った素山さんは、崇樹さんをわざと煽って殴らせた。その結果、掴み合いになって階段から足を滑らせた。ハイ出ました「階段から足を滑らせるあるある」。昔からサッカー選手を夢見てた素山さんですが、その怪我によりサッカーが二度とできなくなった。ここで、崇樹さんが素山さんを「殺した」と言った理由が分かります。

何年かの時を経て、思い切ってこの梵学園にやってきた素山さんですが、残念ながら崇樹さんには会えなかった。素山さんが帰った後、主人公は崇樹さんに素山さんが来た事、崇樹さんを恨んではいない事を伝えます。そして、もう一度会うべきだと言うのですが、責任と負い目、深い傷を抱えている崇樹さんは簡単に決断できず、「俺にはその資格がない」と拒絶。

でも乗り越えて欲しい、という想いから主人公がここで「和数同盟」を解消します。一気にやってくる気まずいムード。これも乙ゲあるある。絶対に一度やってくる気まずいムードのお時間です。

 

ですがこの気まずいムード時期でも、やってくれました崇樹さん。

数乱戦が始まった合図である刻印数が反応し、崇樹さんが戦っていませんように、と願いながら鳥居まで確認しに行った主人公。するとそこには鳥居の柱に触れ、おそらく零の文字が刻まれているであろう場所を静かに見つめる崇樹さんの姿が。

いつも戦いが起こる度に、こうして柱を確認しに来ていた崇樹さん。主人公が心配なのでしょう。離れてても心配し合うこの関係。ダダ漏れな両思い臭。ハイ胸キュン

 

ラスト6章の展開もまあ王道で。

数乱戦終了1週間前に迫った時、ここでまたしても央助のモンペ玖折巡の出番がやってきます。

最初の伍代との戦いで何故か勝利した主人公を「不確定要素」として警戒視してきた玖折巡は、央助の地位を脅かすかもしれない主人公を、「もう最後の日まで戦えない程に、お前をめちゃくちゃにしてやる」と数乱戦を挑んできます。どこまでウザいんだお前は。

たまたま体調が悪かった主人公を無理やり戦ぎの地へ引きずり、全力でいたぶる。もう主人公ボロボロです。いやほんとウザいな玖折巡と何度思った事でしょう。

その様子を見ていた崇樹さんは、「陸平先輩の作る焼きおにぎりを食べたいし、このまま食べられなかったら夢にまで出てきそうじゃないですか」「焼きおにぎりを食べる夢を見て、起きて『はい、夢でした』なんて寝起きが最悪じゃないですか」か・・?」と痛めつけられる主人公を見てられず葛藤します。ここら辺からあたしの涙腺が崩れかけます。(聞いてねえよ)

自分への戒めとして持たせられた崇樹さんのお守りの中には、実は鎖で封印された陸平家の数刀の鍵が入っています。「いつでも戦えるということは、戦うか戦わないかは自分次第」という訳です。お守りに触れると、あの日の父の言葉を思い出す。何があっても二度と争うな、という父の言葉が脳内に反響しながら、崇樹さんはついに決心します。

「大切な人が目の前で傷つけられていても・・・それでも?」

「違う、違うよ、父さん。それじゃ大切なものは守れないんだ」

「俺は、大切なものを守りたい・・・だから」

 

ドバーーーーーーーー(涙腺)

「これ以上傷つけさせはしない。彼女から離れろ」と玖折巡の前に立ちはだかる崇樹さん。流れる良い感じのBGM。そしてとどめの「誰かを傷付けなければ君を守れないなら、俺はもう迷わない」全私が泣いたー

玖折巡の刻印数を切った時、あたしの涙腺もぶち切れ状態。初めて戦った癖にクソ強い崇樹さん。かっこよすぎかって

 

主人公を守るために刀を抜く崇樹さんの強い決意に全部持ってかれた崇樹さん√。一番の見所はこのラスト以外ありえない。主人公が崇樹さんを変えたんです。全力で守られる女の喜びを実感する良い終わり方だったと思います。

ちなみに!ラストのラストで素山さんと再会もできますよ!ハッピーハッピーですね!

 

 

 

唯一残念だったのが、告白シーンが無かった事。

数乱戦が終わり、気付いたら良い感じの仲になってましたエンド。

これは大いに頂けない!見たかった!崇樹さんの告白を!!!本当に!!

超淡めな恋愛イベントばかりだったので、最後の告白に全期待を寄せていただけに、あっさりエンドロール流れた時の喪失感はすごかった。なぜ告白シーンを崇樹さんは作らなかったのか。問い合わせたいですね。(やめろ)

 

まあおまけSSの後日談で全てはチャラにしましょう。

 

 

次は恒例のスチルコーナー。

 

 

 

 

 

 

💜あたし的オススメスチル

 

 

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これ以外何があるんだと。

 

いや、まあお守りグイスチルとか体育祭スチルも捨てがたかったけど!けども!

最後の決意のシーン。この男らしい表情。ほ、惚れた

しかもこの顔はあたしがさせてる、(黙れ)って思うともうね。言葉にできないね。

胸鷲掴みされてしまいましたので、是非こちらのスチルを採用させて頂きたく思います。ハイ。崇樹さん最高です。

 

 

 

 

 

 

崇樹さんと言えば、アレは外せません。例の焼きおにぎりです。 

崇樹さんの大好物は焼きおにぎりで、物語でもかなりの頻度で焼きおにぎりが登場。しかも、タレまで手作りして焼く程の焼きおにぎり愛。

「お腹空いたから焼いてくる」とかって、「ちょっとコンビニ行ってくる」のノリで言ってきますからね。ていうか「焼いてくる」って何。乙ゲで絶対出てこないでしょ。

しかもわざわざ七輪で焼く。七輪。

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 ジワリティがある。

 

 

 

他√での数研花火大会は、崇樹さん専用花火まであります。

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いやどういう事?

 

 

 

おまけのおまけですが、崇樹さん√では明ちゃんの意外な趣味も垣間見る事ができますので、明ちゃん推しの乙女の方々はさぞ嬉しかった事でしょう。 あたしも明ちゃん大好きなのでニヤニヤしました。

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あまりの可愛さにおまけスチル載せとこ。

 

 

 

 

 

 

寡黙で全然喋らないゆるい先輩なのに、「友達を殺した」とか、不穏な感じと和む感じが絶妙なバランスでミックスされていた崇樹さん√、個人的に一周目よりも二周目の方がときめく。是非終わった方はもう一周してみてください。

「助けない」とか言いつつも、本編ではちょいちょい助けてくれたり、優しさもすごい感じられるし何より崇樹さんが可愛い。

そして興津さんのボソボソした喋り方がまじ最高

こういうのバッチリ似合うんですよ興津さんの声。

 

 

 

他のキャラもそれぞれに色々抱えておりますが、あたしは崇樹さんの闇がとても好きでしたね。本当に優しい人なんだな、って。進めてて別にイライラする事もなく、全面的に崇樹さんの味方になれる物語。

 

もうお前崇樹推しだろってぐらい熱く語らせてもらいましたが、ここら辺で今回の個別感想は終了。次回は例の7の人・・・・。

 

atashigirl.hatenablog.jp

 

 

 

ここまで閲覧して頂きありがとうございました。

 

それでは、また。あたしでした!